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『ビジネスリーダーが“ウェルネス”であること』の意味〜琉球ウェルネスの「個人向けウェルネスツーリズム事業」〜

こんにちは。琉球ウェルネス広報の サオリス・ユーフラテスです。
前回は琉球ウェルネスのメイン事業となる、法人向けサービスについてご紹介しました。

【琉球ウェルネスの4つの事業】
(1)法人様向け:ウェルネスチームプロデュース事業
(2)コミュニティオーナー様向け:ウェルネスコミュニティサポート事業
(3)個人様向け:ウェルネスツーリズム事業
(4)訪日外国人観光客様向け:ウェルネスツーリズム事業


今回は、代表みっちーさんが琉球ウェルネスを創業するキッカケとなった“原体験”から作りあげたサービス、「個人向けのウェルネスツーリズム事業」について、お話を伺いました!

取材前日に島を見に行ってきたみっちーさんの話から始まります。

ーー最近どうですか?

昨日、コンテンツ開発の視察で、沖縄北部の島に行ってきました。

ーー沖縄から島へ!?船で行くのですか?

陸続きの島です。潮がひいている時間帯だけ、歩いて行ける島なんです。
那覇から時間はかかるんですが、楽しかったですね。

今と昔と僕らが価値を感じるものが変わってきてるなって改めて感じました。

たとえば、20年前にもし僕の手元に200万円あったら、何か物買ったり、高価な食事をしたりしていたと思うんです。もしかすると、高級なバッグや時計とかを買っていたかもしれません。

でも、今は正直「ものが欲しい」という欲求がそんなに強くはありません。よって、20年前とは異なる価値観や欲求があります。
なので、200万円の使い方が変わってきていると思うんですよね

それと同じように、今、価値があると思われていないものも、未来には価値を持つ可能性があると思うんです。僕は、そういう「もの」や「こと」に投資していきたいと思っています。

ーー確かに、歳を重ねたからなのか価値を感じるものが変わってきたように思います。

時代の流れもありますよね。
身の回りには便利なものであふれているし、数百円払えば、YouTubeやAmazonプライムを観て楽しむこともできる。コミュニケーションだって、LINEやZoomなどで気軽にとれます。
なにかと満たされている時代です。

そんな中で、これからはお金の価値も変わってくると思います。

僕は、お金の価値は下がって「ウェルネス=明日への活力」の価値が上がってくると思うんです。
お金があっても幸せじゃなかったら意味ないじゃんって。

AIの技術が進んで人間が作っているものをAIが作れるようになったら、人間が手塩にかけて作ったもののストーリーがより重視されるようになったり、生きるために大量生産する食べ物とか日常生活を過ごすために必要なものの価値は下がっていく可能性があるんじゃないかと思うんです。

それに比べて、体験や感覚、感性、幸せになるためのもの、「意味」と「意義」を感じるものにしか人間は価値を感じなくなるのではないかと思います。

ーー稼ぐ必要がなくなった時に、何をしたいかですね。

次の時代、2030年代は、「意味と意義を見出す力」や「自分は何が楽しくて、何がつまらないのかを自己認知する力」が、“心の資本”になると思うんです。

健康であるということはもちろんですが、退屈でつまらない世の中になった時に、「自分はこの空を見たら感動するんだ」って、自己認知している人は空を見て感動できるんです。

でも、自己認知がないと空を見に行くことすらしないし、空を見て感動に触れることもないと思います。

僕は、この「自己認知のある、なし」が、次の時代の「持つものと持たざる者の区分」である気がしています。「お金を持っているか持っていないか」ではなく、「自分自身の価値観や思考性」に気づくこと、知っていることに価値があるのだと。

ーー「あること」「ないこと」に自分で気づけるかどうか……ですね。

はい。結局、自分でそこに気づけることが、幸せじゃないですか。

例えば、お金を稼いでいるのに、ぜんぜん幸せじゃない。なんだか空っぽだな……って感じることってあると思うんです。

「個人向けのウェルネスツーリズム」って、この自己認知を高めることと深く関係しています。

そもそも僕が琉球ウェルネスを作ろうと思った原点がここにあるんです。

東京でめちゃくちゃ頑張って働いていた時に、沖縄に来て空の美しさを感じたんです。その時に、「日常って大事だな」って気付いて……。
もう一度東京に戻って頑張ることができたという背景があるんです。

ーー東京にいる時に「日常」の大切さに気付く瞬間ってなかったのですか。

日常の大切さに気付くためには、非日常に入ることが重要だと思っています。
非日常に入ることで、日常との差分が見えるんです。
なので、非日常に入ることが大事なんです。

非日常を感じるための要素はいくつかあります。
僕は、実体験から「非日常感を感じるために必要な8つの要素」を定義しています。

・物理的距離(東京ー沖縄 1556km)
・移動時間(東京ー沖縄 3時間程度)
・目にする風景(きれいな海、豊かな自然)
・耳にする音(自然の音)
・食べるもの(沖縄料理、健康料理)
・聞こえることば(沖縄方言)
・一緒に過ごすひと(ひとり、小グループ)
・はなすこと(自分について、集団について)

この8つが重なることで、人が非日常を実感しやすい状況にあるのではないかと思うんです。非日常に入ることで、日常空間の自己に対峙できると思っています。

ただ、自己対峙にはスキルが必要です。
自分自身のみでそれを実行する難易度は、実は非常に高いんですよね。

なので、琉球ウェルネスでは、沖縄に来てもらって非日常に入ってもらった上で、自己対峙や内省などをしていただくためのサポートを提供しています。

ウェルネスな体験をしていただくだけではなく、例えば「東京にいる時といま現在ここにいる自分との差分はどのようなものか?」みたいな問いかけを適切なタイミングで行ったり、思考を促すための情報提供を行ったりしているんです。

ーーなるほど。沖縄に来て、ただ自然に癒される……というのとは違いますね。

一般的なウェルネスツーリズムのなかには、スパツーリズムなど身体の癒しに重きをおいているものが多いように感じます。他にも、パワースポットや聖地を巡る「祈り」がテーマのものもあります。

琉球ウェルネスではそれらの要素ももちろん抑えながら、それらに加えて「社会的な繋がりを感じることができる」コンテンツを提供しています。

非日常に入り、自己対峙や内省の支援をするコンテンツ・プログラムを提供することで、お客さんが自分の内面に対峙することをサポートします。

ーービジネスリーダーや経営者の方は、「自己認知」が高いとのイメージがあります。

ビジネスリーダーや経営者は、「信じる力」が強い人が多いです。
この信じる力が強いということは、その裏側にあるものを見れていないということでもあるんです。

例えば、僕は誰からなんと言われようと「ウェルネスが必要だ」って自分の原体験から信じています。「ウェルネスが必要である」と、論理的に証明することができなかったとしても、僕は信じ続けると思います。

強く信じるものがあるからこそ、その外側を見にいきたいとの好奇心もあるんです。あとはシンプルに、新しい概念に投資して体験をしてみたいとの欲求も強いと思います。

そもそもの話でいくと、ウェルネスツーリズムというものに対してアンテナがある人は「変化の最先端にいる人」だと思っています。事業や会社の規模をどんどん大きくしていくことだけが幸せではないし、豊かではないと気づいている人がたくさんいます。

「何を求めて生きていけばいいのか」と、問いを立てた時のひとつの仮説として、「ウェルネス」や「自分の感覚」「自分の体験」「自分の感情」に目を向けてみることが豊かさにつながるのではないかと思っています。そこに着目している経営者やビジネスリーダーの方々が、僕ら「個人向けウェルネスツーリズム」のお客さんになってくれています。

ーー事業を進める上で「信じる力」や「強い想い」は大切だけど、自分自身を客観的に見つめる機会を持つことも大切なのですね。

僕が200人の組織のトップをやっていた時、僕の言動は200人に影響を与えていたわけです。今は、琉球ウェルネスとBlueMobilityを経営しています。僕が次の一手を打たなければ、この会社たちは滅びゆく定めなんです。

だから、がむしゃらに仕事をすることも大事なんだけど、

「自分が自分であるために」
「自分がより自分を高めるために」
「自分が新しい引き出しを持つために」

自分自身に対してベクトルを向けることのレバレッジが大きいんです。
僕らリーダーたちが新しい感性を持っていることが、法人に与える影響は大きいです。

だから僕は、経営者やビジネスリーダーを応援したいと思っているんです。

ーービジネスリーダーが事業に与える影響力は絶大ですね。

そうなんです。ビジネスリーダーは、自分の影響力を自覚しているので、コーチングや旅など自己投資を行っている人が多いです。僕自身も事業に与える影響力を自覚してそんな感じで生きていて、僕の生き方や生きざまに共感してくれる方も多いです。

個人向けのウェルネスツーリズムでは、これらの要素を満たすツアーをオーダーメイドで作っています。
一人ひとりの状況に合わせてオーダーメイドで作るガッツリなコンテンツですが、「自分が良い状態になること」が重要である人が、「投資」として訪れてくれています。

オーダーメイドとはいえ、お客さんにとっても私たちにとっても、全くのゼロからツアー(プログラム)を作り込む難易度は非常に高いので、大まかな方向性を設定していたります。

タイプA    heal
タイプB    feel
タイプC release
タイプD discovery

ボコボコに凹んでいるタイプAの方には、ゆっくり休んだ方がいいので癒しの旅を提供します。
タイプB以降の方は、さまざまな角度から自分に向き合い、アウトプットを行い、自己を発見していくイメージです。

ちなみに、この「個人向けのウェルネスツーリズム事業」は、僕という人間をビジネスターゲットに置いて作っています。

自分自身のコンディション状況によって、求めている・必要なプログラムが異なることを体感体験的に理解しているので、タイプごとにプログラムの要素比率を変える形でサービスを設計しています。

ーー自分が良い状態であることって大事ですね。ビジネスリーダーがウェルネスの大切さを実感できれば、ウェルネスなチームを作ろうって思えますね。

リーダーであれば誰しも、いいチームを作りたいと思っています。
メンバーが明日を楽しみにできるような、「ウェルネスなチーム」を作ろうとの気持ちを持っています。

でも、組織の上からのプレッシャーがかなり大きくて、「ウェルネス」とか「ウェルビーイング」だとか言ってられなくなるんです(笑)月末や期末が近づくに連れて、リーダーがどんどん鬼の形相になっていく。それがみんなに伝わっていく……みたいな経験ありませんか(笑)

ーー懐かしい光景ですね(笑)

リーダーたちは、大きなプレッシャーのなかでひとりで踏ん張っている人たちが多いです。
けっこう孤独な戦いです。

そのリーダーたちが、非日常空間に入ることで、自分にベクトルを向け、自己認知を高めるサポートがしたいんです。「明日からまた頑張ろう」って思ってもらえることが僕は嬉しいです。

僕の願いは、「ウェルネスに生きる人を増やしたい」です。
そのためにも、チームや組織を作っているビジネスリーダーたちを応援していきます。

ーーまさに、ビジネスリーダーとして踏ん張ってきたみっちーさん自身の原体験から生まれたサービスですね。

そうですね。
琉球ウェルネスのサービスを体験してくれる人たちは、僕らの取り組みを応援してくれて、仲間になってくれるんです。だから、お客さんでもあるんですが、サービスを一緒に作ってくれる仲間でもあります。

集客というより、仲間を集めている感覚なのです。
実際にお客さんからのフィードバックでサービスはどんどん改善されていますし、次のお客さんの紹介を頂けたりもしています。

ちなみに、「採用」も同じだと思っています。

正社員とか業務委託とか、雇用形態云々ではなく、琉球ウェルネスに興味関心を持ってくれて、「自分自身がウェルネスに生きたい」「ウェルネスに生きる人を増やしていきたい」との思いを持っている仲間を集っています。

これからは、「採用」という言葉がなくなっていく時代なのかもしれませんよね。
みんなでこのサービスを創り、育てていけると嬉しいなと考えています。


現在、Ryukyu Wellness Tourism はβ版でのご提供となります。


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