イソップ童話「ワシの真似をしたカラス」について
絶対にできないことでも、チャレンジしようとする気持ち自体は大切だと思っているたつやです。
今回は、自分の実力を勘違いして失敗してしまう話である「ワシの真似をしたカラス」についてお話しようと思います。
「ワシの真似をしたカラス」の物語は、カラスがワシの狩りを見て憧れを抱くところから始まります。
高い岩の上から、さーっと舞い降り、子ヒツジをあっという間に連れ去っていく姿が魅力的で、自分も同じように狩りをしてみようと思ったのです。
翼を広げ、ビュッと大きな羽の音を立てて獲物を狙いました。
「どうせなら、ワシが捕まえたのより大きなヒツジを捕まえてやろう。」
そう意気込み、カラスはヒツジの群の中で、一番よく太っているヒツジの背中に飛びつきました。
しかしヒツジは重すぎて、カラスにはとても持ち上げられません。
「仕方がない、子ヒツジで我慢するか」と諦めて離れようとしました。
でも、爪がヒツジの巻き毛にからまってしまい、バタバタともがいているうちに、ヒツジ飼いの男に捕まってしまい羽を切られてしまいました。
ヒツジ飼いの子どもたちが騒ぎを聞きつけやってきて質問しました。
「お父さん、この鳥は何ていう鳥なの?」
と聞くと、ヒツジ飼いは、笑いながらこう答えたのです。
「お父さんは、こいつはどう見てもカラスだと思うんだ。でもこいつは、自分の事をワシだと思っているみたいだね」
ワシに憧れるあまり、その身を滅ぼしてしまったカラスの物語でした。
今回も、大切だと思うところを3つにまとめてみました。
1つ目は、憧れる感情も時には危険だということです。
カラスは、ワシに憧れるあまり、自分では到底できないことに手を出して身を滅ぼしました。
憧れの感情自体は悪いものではありませんが、その憧れの感情に飲み込まれてしまうと取り返しのつかないことになるという教訓ですね。
2つ目は、身の程をわきまえることの大切さです。
カラスは、ワシに憧れ狩りを行いました。
ただ、なぜかワシよりも大きい獲物を狙うような真似をし、挙げ句失敗しています。
憧れの感情と同じように、自分にできるかどうかを楽観視する(というか、もはや何も考えていない)のは、非常に危険だということですね。
3つ目は、自分を客観視することの大切さです。
カラスは、自分がカラスなのにワシと同じことが出来ると思って行動してしまいました。
それは、憧れが強すぎたこと、ワシの姿を自己投影してしまったことなど理由は色々あるかもしれません。
ですが、自分自身を客観視できていなかったせいで、判断を誤り、命を落とす結果になってしまったわけです。
客観的に自分自身を判断できることって、めちゃくちゃ大切なことなんですよ。
ということで、本日のまとめです。
イソップ童話「ワシの真似をしたカラス」は、実力もないのに人の真似をしようとしても、失敗して大惨事につながってしまう危険があることを教えてくれる物語でした。
憧れという強い感情は、時に判断を間違わせることはよくあることです。
人間の感情は常にこういう強い感情に支配されやすいので、しっかり立ち止まって自分自身を客観視することが大切なんですよ。
客観視、メタ認知的な考え方の大切さを少しでも共有したくて、今回はこの話をさせていただきました。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
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