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一番のパンデミック

会社経営の傍ら、心理カウンセリング・コンサルタント講演・コンプライアンスに基づく講義なども行っています、りゅうこころです。ryukokoro

WHOが「今回のウィルスについてパンデミックと宣言する」をニュースになった事を受けて筆を執りました。


先日の記事で

私は「身体的パンデミック」と「心因的パンデミック」が存在し、『後者によって不安による買い占めや転売・暴動が起こっている』と書きましたが、その後に書いた『サヨウナラから始めよう』を書いていて、(目先の事しか見ていないな)と深く反省し、本当の心因的パンデミックについて考えてみました。


恋とはアレルギー(恋煩い)

さだまさしさんの曲に(恋愛症候群 - その発病及び傾向と対策に関する一考察 -)という名曲があり私は大好きでよく聞くのですが、この歌は違う切り口から恋愛とか人間性とかを書いていらっしゃるものなのです。そういう視点から年間三万人も毎年当たり前に起きている『自殺』を心因的パンデミックと言わずして何という?と考え着いた次第であります。生きとし生けるもの、自ら命を絶つ者は人間だけであり、その行為は愚かで残忍で罪悪だと言われています。言い換えれば「生まれたのならどんな環境であれ、例え人間としての尊厳が蔑ろにされる状況になろうとも自ら命を絶つよりはマシだ」とも私には聞こえます。日本国憲法で「健康で文化的な最低限度の生活を保障する」とありますが、心因的に考えた場合、何が最低限度なのかはその人次第であって、そりゃ確かに生きていればいい事もあるかもしれませんけれども、不慮の事故などで普通の生活がいきなり奪われてしまう事も考慮するならば、『一目ぼれ』と同じ位『死』は必然性を持った偶然の産物ではないかと思います、ややこしいですね。


世界的大問題

これだけパンデミック宣言がなされて、「不要不急の外出は控える」とか「海外からの入国禁止措置」など大変な事になっていますが、年間三万人の自殺って、どこか「臭いものに蓋」といいますか、棚上げされているように感じてなりません。むしろこちらの方が大問題でしょうに、私はその一人の発生を止める為にカウンセリングしてるわけで、(この自殺問題に世界として真剣に取り組まないと、その内病死よりも自殺の方が増えてしまうのではないか)と危惧しています。なぜなら、『自殺に至るまでの経緯、行動するまでの判断基準は個々に委ねられているから』です。これという決まった判断基準がなく、起きてしまった事後の現象面に対して第三者委員会を立ち上げたり、残業時間を少なくする取り決めをしてみたり、記者会見で上司や関係者が頭を下げてみたり。「ちっ、問題になっちまったから関係者、頭下げとけ。ちょっとしたら風化して静かになるから」ってことですよね?こんな事で心因的パンデミックである『自殺』が止まるわけがない!これこそ世界的大問題でしょう。


自殺についての価値

以前、このnoteのライターさんとお互いの文章を通じてお話しした事がありました。『人間だからこその尊厳遵守として自殺は許されないものなのか』というお考えに対して私は『それでも私は自殺を止める』という内容の文章を書きました。でも私なんぞには本当の辛い部分は何もわかっていないのです。逆に自分でわかっているのです、「心理カウンセラーなんて洗脳する詐欺師」だって。でも世の中に何人いらっしゃるのかわかりませんが、自分の所にご相談に居らっしゃる方は「死にたくないから助けを求めに来ている」わけで、そうであれば洗脳しようが騙そうが、健康な状態を長引かせて次に偶発的に起こり得る「その人にとって生きていてよかったと思える事象」に出会ってもらうまで、同じく偶発的に起こり得る「その人にとって死にたいと思う理由」を塗り替えることは出来ないのです。しかも塗り替えるのは私ではなくその人なのです。だから私はお代金を頂戴しません、だって私がしている事は詐欺ですもの。「苦しんで器から離れたい」と訴える方に「器から離れるな、苦しみぬけ」と無責任に言っているだけなのですから。


自殺したら地獄行き

子供の場合は「賽の河原で石を積む」、大人の場合は「地獄行き」とか「地縛霊として彷徨う」とか言われますが、人間だけが持つ尊厳死という権利を行使させることを良しとしない我々カウンセラーは間違いなく地獄行でしょうね。わかってます、なぜ世界規模で自殺がパンデミック宣言されないのか。年間三万件の全く違った事象に対して、国として対応するわけにいかないからですよ。だって「法の下の平等」って言い換えればそういう事ですもの。そんな切なくやるせない気持ちを持ちながらも、私は目の前の自殺をこれからも止め続けていきますね、渡邉さん。

りゅうこころでした。ryukokoro


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