見出し画像

発達障害克服してみた 第五章 人間関係編② 私の過去

 これまでもこの「克服してみた」シリーズで私の自己紹介も兼ねて、抱えていた発達障害(と思われる症状)について書いてきました。ただシリーズを執筆し始めた頃は、人間関係の克服に重きを置いておらず、どちらかというと仕事面の克服を目指していたので、大して人間関係の問題点について書いて来なかったのですね。そこで、今回はあくまで身バレしない程度ですが、どれくらい酷かったかについてある程度詳細を書いて行こうと思います。
 ちなみに、人間関係ではかなりひどい目に合ってきましたが、振り返ってみると自業自得といっても過言では無いと思っています。本項の目的は別に「俺はこれだけヤバかったぜ!」という武勇伝のようなつもりで書いているわけではありません。
 あとは振り返ってみると、発達障害どころか人格障害的な面もあったなぁと思います。それでは、始めましょう。

 生誕~幼少期

 今から約30年前、当時公務員だった父親と専業主婦の母親の元に生まれました。出産時は病院の医療ミスで仮死状態で生まれ、母親も大量出血で生死の境を彷徨いますが、両者ともに何とか一命はとりとめます(こういった難産も発達障害の一因のようです)。
 ただ生まれた後も色々と病弱で年の半分くらい入院していたり、言葉をしゃべり始めるのが遅かったりと色々と母親を心配させていたようです。

 小学校時代

 幼少期までは学校という社会と触れることが無かったというのもあって、ほとんど問題という問題は無かったと思います。ただ小学校という社会に入ることで少しずつ問題が顕在化します。列挙していきましょう。

 ・授業参観の日に終了のチャイムが鳴ったと勘違いして、教室を飛び出す
 小学校1年生の頃だったのですが、自分の中で授業終了のチャイムが鳴ったと思って、教室を飛び出してしまったことがあります。家に帰った後で母親から「授業が終わる前に教室を飛び出したわよ・・・」と言われたのを覚えています。
 ・妄想で謎の噂を広げ、大騒ぎになる
 同じ小学校一年の頃だったのですが、同じクラスの女の子が「ものを盗んだ」という噂を広げ、大騒ぎになりました。しかしこの噂は事実無根だったのです。なぜ自分がそのような噂を広げたのかいまだに分かりませんが、先程のチャイムの話のように、自分の内的世界に籠ってしまう傾向がそれを生み出したのかもしれません。
 ・芸人の真似をして、頭をたたく
 
これは小学校4、5年生くらいまで続いたでしょうか。テレビで関西芸人のコンビさんが漫才をする時に、ボケに対してツッコミの人が頭を叩くシーンってありますよね。で、まぁ頭を叩かれたあとお客さんがどっと笑うわけですが、私はそれを見て「頭を叩けば面白いんだ」という解釈をしたわけです。当たり前ですが頭を叩かれてもボケの人が怒らないのは、それが仕事で約束事だし、相方との信頼関係があるからです。ところがそういった背景的なものに気づけず、周りの子たちとの(女子は除く)会話中に変なことを言ったら頭を叩く行為を行っていたわけです。結果はどうなるかお分かり頂けるでしょう。

 その他にもADHD的な物忘れによる当番のすっぽかしや、暴力沙汰もありました。そういうことを繰り返していたので、小学校の最後の方にはもうクラスでイジメというかハブられていましたね。明らかに自業自得ですが、発達障害に由来すると思われるメタ認知の低さが原因で、相手が悪いと考えていました。

 中学・高校時代

 頭だけは良かったので中学受験をしてとある中高一貫校に入学します。ただ、発達障害者のメンタルの弱さ・反芻が発動し、小学校時代の人間関係のトラウマを引き継いで、人が怖くなってしまい、部活に入れませんでした。さらには、何で学校の授業が終わってまで部活という形で人間関係を継続しなければならないのか・・・。そういう疑問が頭から離れませんでした。
 今振り返ってみると、当たり前のことですが部活(特に運動部)を通して人間関係力の向上であったり、体力を養い、体を疲れさせることで思春期にありがちな悩みから自らを切り離す精神的な効果もあったりするんですよね。しかし、当時はそういう圧倒的なメリットに全く気づけませんでした。そうして、中学1年の頃は学校にいる間も楽しいこともありましたが、基本的には過去の記憶を切り離せず、「また嫌われたらどうしよう・・・」という思いばかりでした。

 そうして中学2年に上がったころ、クラスが変わり、実際に周りの人間関係が上手く行かなくなります。何が起きたかというと、「とにかく空気が読めない」ということをクラスメイトに指摘されました。この時は別に強烈なイジメを食らった訳ではないのですが、とても苦しかったのを覚えています。なぜなら、また人間関係が上手く行かなかったというトラウマの復活と一体「空気」とは何か、どうやったら空気が読めるようになるのか、サッパリ分からなかったからです。
 そうしてどんどんと心のバランスを崩し、性格も曲がってきて、さらに思考回路が悪くなり、中学三年の頃にとある暴言をクラスで吐いたことで、大勢の人間から嫌われます。あとはどんどん自分の中で悪循環(嫌われることが怖くなる→実際に嫌われる→最初に戻る)に陥っていき、高校時代に極大点(対人恐怖・うつ)を迎えたというわけです。

 考えてみると、本当に独り相撲の達人というか、客観的に見てみると何をしてるのか・・・という感想しか湧きません。この状態をほぼ克服したいま、こういった状態がなぜ起こるのかについて、次回からまとめていこうと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?