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発達障害者が人間関係をテクニックで乗り切らない方が良い隠されたもう一つの理由

 (2022/06/22 文章のつながりが変だったのでリライトしました)

 発達障害者が人間関係を小手先のテクニックやライフハックで乗り切らない方が良いというのは、これまでずっと主張してきました。その理由はこれらのライフハックは所詮付け焼刃に過ぎないから応用が利かず、結局失敗してしまうからです。特に「こうすべき、ああすべき」という考えに囚われてしまうと、それがただでさえ少ない発達障害者の脳内メモリを使ってしまうため、場合によってはもっとポンコツになってしまうでしょう。それが一つ目の理由です。

 では、もう一つの理由は何か?それは発達障害の原因に関係があると考えています。私は以前からこのnoteで発達障害の主因は「遺伝性のストレス」であると主張してきました。このストレスというのは、トラウマやそれに伴って抑圧された感情(基本的にネガティブ系の感情)を指しています。発達障害者というのは、この大量にもらったネガティブなストレスによって脳の成長が遅れてしまうと考えています。そして、この抑圧された感情というのは、感情を持っている本人が感じ尽くすことのみで完了されます。そのため、人は無意識のうちに現実にその感情を感じさせるような出来事を引き起こすことで、感情を感じ尽くさせようとする働きがあるのです。そして先ほど「発達障害者は大量のネガティブなストレス・感情が抑圧されている」と指摘しました。ということは、発達障害者は非常に苦しい感情を引き起こすような出来事が多発するということを意味しています。

 ようやく話は本題に戻るわけですが、安易なライフハックに反対するもう一つの理由は、ライフハックを真面目に学んだところでこの抑圧された感情は一切解放されないので、仮にほぼ完璧な振る舞いをライフハックで身につけたところで、結局のところ人間関係で苦しい出来事が起こり続けるのです。例えば具体的には、こちらに落ち度がないのに猛烈にパワハラをしてくるクソ上司とか、モラハラ・DVを仕掛けてくるパートナーなどになぜか出会い易くなります。猛烈に努力してライフハックを身に着けたところで、報われないのなら正直やってられないですよね。

 だからこそ付け焼刃的な技法ではなく、与えられたストレス等を解消することを勧めていたわけです(第4章参照)。ストレスを解消することとその後に適切に脳を成長させていくことで、自然と様々な気付きが起きて行きます。そして得られた気付きというのはライフハックと異なり本質的なものなので、応用も利くようになります。また、ストレス・負の感情が解放されることで実際に人間関係や周りの環境も穏やかなものになっていきます。正直現在の自分は人生ってこんなにラクなんだー(笑)というのを実感しています

 トラウマに付随するようなネガティブな感情・ストレスは、その感情を感じつくすことで取り除かれていきます。次回以降は、この感情を感じ尽くすことのメカニズムについてもっと深堀していこうと思っています。しかし、実を言うと感情を感じるにはコツが必要で、それを知らずにやると結構痛い目に遭います(よりトラウマが悪化するなど)。やっかいなことに、発達障害者はその特性上感情を感じ尽くすのが非常に苦手です(私自身もそうでした)。私がどこで躓いたのか、そしてどうやったら上手に感情を感じ尽くすことが出来るのかについて今後紹介していきたいと思います。

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