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コロナが収束しても経済は元には戻らない?

「いつ終わるの?」「いつ前のように戻るの?」
コロナが終わって以前のような生活に戻ることをイメージしているが、前の生活に戻ることはない。

これと似た出来事が明治維新の時にもあった。
日本は江戸時代に、世界の中で260年間、時代が止まっていた。
「大政奉還したけど、そのうちまた武士の時代がくるんじゃない?」
と思っていた武士が大勢いたのである。
一方で新国家の建設が始まって間もない1871年、新政府のリーダーや官僚、留学生がニューノーマルを求めて海を渡った。
この岩倉使節団の旅には100名以上が参加し、当時の世界情勢を目の当たりにしてきたのである。
帰国後、経済を発展させたのは、渋沢栄一だ。
彼は日本で初めての銀行を設立し、さらに500以上の株式会社を設立・育成し、日本経済を大きく発展させた。

コロナが始まって以降、「経済を回せ」と叫ばれているけれど、そもそも日本経済は衰退期に入っていた。
「失われた30年」と言われるように、バブル以降の経済は停滞しているのだ。
コロナ前より終身雇用の崩壊、人口減少、AIによる失業など、盛んに叫ばれていた。
そこにコロナが追い打ちをかけたのである。
つまり、コロナが収束しても経済が戻ることはない。
どのみち企業も個人も変革を求められていたのだ。

時代は明治維新のような変革期に入っている。
コロナ禍で多くの企業が倒産し、失業者も増えている。
企業ではリモートが導入され、フリーランス化や働き方も変わってきた。
今後も、この動きは加速するだろう。

では、どんな働き方をすればいいのか。
みんな新しい日常で不安だ。
急にリモートと言われても戸惑ってしまうだろう。
そもそも、今ピンチに陥っている人もいる。

そんな人に参考になる一冊を紹介する。
『コロナ時代をチャンスに変える 新しい仕事術 著者:中谷彰宏』
本書は、新しい時代の生き方を指南する内容だ。
リモート、メンタル、マナー、時間、仕事、コミュニケーション、勉強など、たくさんの気づきが得られる。

社会の改革を待っていたのでは間に合わない。
遅れている人ではなく、進んでいる人を見て、この時代を乗り切ろう。

【今週の読了】
■毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる米国つみたて投資
 太田創 かんき出版 2019
■行動してみることで人生は開ける/加藤諦三 PHP研究所 2013
■超一流のマインドフルネス/千田琢哉 徳間書店 2017
■2025年、人は買い物をしなくなる/望月智之 インプレス 2019

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