桜井楽生(さくらいらくさ)Ryra Vineyard & Wines代表

フランス某ワイナリー副社長 兼「北海道伊達市の高品質スパークリングワイン産地化」に挑戦…

桜井楽生(さくらいらくさ)Ryra Vineyard & Wines代表

フランス某ワイナリー副社長 兼「北海道伊達市の高品質スパークリングワイン産地化」に挑戦中の二刀流ワインメーカー。

最近の記事

Ryra Vineyard & Wines Vol.9 - 2筆目の農地取得(2024.2)

2024年1月、私たちは2筆目の農地を購入しました(農地は「筆」と数えます)。これで、所有する農地面積は計2.6ヘクタールまで広がりました。 これらの農地に、昨年までの3年間で植えた苗木は5,800本。今年さらに1,800本の苗木を植える予定です。今年植え終わると、外周路や畑内の通路も合わせてぶどう畑部分は2ヘクタールを超えます。1年ずつ、1年ずつですが、畑づくりは着実に進んでいます。 私たちが所有する2筆の農地は、酪農家の方が所有しておられ、長年牧草地として使われていまし

    • Ryra Vineyard & Wines Vol.8 - 最初の10年を振り返る(2023.12)

      「ワインづくりに人生をかける者として、自身が納得できるワインづくりをしたい。」「そのためには場所から探す必要がある。」 サントリー登美の丘ワイナリーで醸造責任者として3年間働き、その間にフランスとニュージーランドでも多少ワインづくりを経験し、上記想いに至って行動を始めたのは今から10年前でした。気が付けば、私の目標は「自身が納得できるワインづくり」から、新たなワイン産地づくりを通じた『日本ワイン産業と日本国の発展』へと進化していきました。 もちろん、つくり手としての「自身

      • Ryra Vineyard & Wines Vol.7 - 新たな1ページへ - 戸田さんありがとう!(2023.10)

        伊達市試験栽培開始に向けた準備から、MORITOSAKU合同会社設立(2020)、自社畑(乾町)での栽培開始(2021)、Ryraライラへの組織変更(2022)、そして今年の初収穫。 これまで全てを共にしてきた一人である戸田さんが、この度、取締役を引退されることになりました。 戸田さんは昭和27年生まれ、今年で71歳を迎えられました。市役所職員として勤め上げた後、伊達市の新規就農者を受け入れる研修センターの所長を勤めていました。私が出会ったのはその時、2016年でした。

        • Ryra Vineyard & Wines Vol.6 - 遅い収穫タイミングを活かせるか(2023.9)

          (この内容は2023年9月29日、Ryra Clubプロジェクト参加者に発信した内容を一部変更したものです。) 初収穫に向けて、9月13日から収穫前の果汁分析(糖度、酸度の測定)を開始しました。9月26日時点で、糖度は18.4%。もし、シャンパーニュを真似たワインをつくるなら、もう収穫しなければなりません。しかし、私たちは敢えて、もう1週間以上待ってみることにしました。糖度、酸度の値では、一般的に言われている「スパークリングワイン用ぶどうの最適期」を過ぎたタイミングとなりま

        Ryra Vineyard & Wines Vol.9 - 2筆目の農地取得(2024.2)

          Ryra Vineyard & Wines - vol.5 仲間紹介① 50年前に夢見たぶどう畑(2023.8)

          私たちが目指しているのは、 伊達市とその周辺に2,000ha規模の新ワイン産地を誕生させ、この地域のスパークリングワインを ”Usuzan Sparkling Wine” として世界的ブランドにすること。 恐らく100年かかるプロジェクト。これまでワイン用ぶどうが栽培されていなかった土地での、あまりに壮大な目標です。 私が伊達市で、しかもフランスとの二刀流でぶどう栽培に取り組むことができるのは、一緒にやってくれる仲間がいるからです。今回は、そんな仲間の一人を紹介します。20

          Ryra Vineyard & Wines - vol.5 仲間紹介① 50年前に夢見たぶどう畑(2023.8)

          Ryra Vineyard & Wines - vol.4 Usuzan Sparkling Wineの現在地(2023.7)

          Ryra Vineyard & Wines(ライラ・ヴィンヤード・アンド・ワインズ)は、北海道伊達市でスパークリングワイン用のぶどう栽培をしています。私たちが目指すのは、伊達市とその周辺に「アジアのシャンパーニュ」と呼ばれる高品質スパークリングワインの新産地をつくること。 私たちが思い描く未来 伊達市とその周辺に2,000haのぶどう畑が広がっている。 この地域のスパークリングワインは ”Usuzan Sparkling Wine” と呼ばれ、シャンパーニュ、フランチャ

          Ryra Vineyard & Wines - vol.4 Usuzan Sparkling Wineの現在地(2023.7)

          Ryra Vineyard & Wines - vol.3 3年目の植え付けを終えて(2023.6)

          2023年5月6日(土)、伊達市乾町の圃場で3年目となる植え付けを行いました。今年植えた苗木は1600本。この3年間で植えた苗木は合計5800本、栽培面積は約1.5ヘクタールになりました。 Facebook等でのボランティア募集の呼びかけに応じて、道内・本州から集まってくれた仲間はなんと80人。大人だけでなく、嬉しいことに学生、お子様も参加してくださいました。 しかし、当日の予報は大雨。 1週間前から雲行きが怪しくなり、5月3日(水)夜の時点で当日の雨はほぼ確実。降水確率9

          Ryra Vineyard & Wines - vol.3 3年目の植え付けを終えて(2023.6)

          Ryra Vineyard & Wines - vol.2 “Ryra Club” 共に夢をかなえる仲間を募集(2023.3)

          Ryra Vineyard & Wines(ライラ・ヴィンヤード・アンド・ワインズ)は、新千歳空港から車又は電車で80分ほどで到着する北海道伊達市にあります。瓶内二次発酵製法(シャンパーニュ製法 / トラディショナルメソッド)を用いた高品質スパークリングワインの生産を目指し、2021年からぶどうを植え始めました。初収穫は2023年、製品のファーストリリースは2026年を予定しています。 目指しているのは、伊達市一帯を「アジアのシャンパーニュ」と呼ばれる場所にすること私たちが

          Ryra Vineyard & Wines - vol.2 “Ryra Club” 共に夢をかなえる仲間を募集(2023.3)

          Ryra Vineyard & Wines - vol.1 私たちの目標は「世界に誇るスパークリングワインの新産地」をつくること(2023.2)

          Ryra Vineyard & Wines(ライラ・ヴィンヤード・アンド・ワインズ)は、新千歳空港から車又は電車で80分ほどで到着する北海道伊達市にあります。瓶内二次発酵製法(シャンパーニュ製法 / トラディショナルメソッド)を用いた高品質スパークリングワインの生産を目指し、2021年からぶどうを植え始めました。初収穫は2023年、製品のファーストリリースは2026年を予定しています。 目指しているのは、伊達市一帯を「アジアのシャンパーニュ」と呼ばれる場所にすることなぜスパ

          Ryra Vineyard & Wines - vol.1 私たちの目標は「世界に誇るスパークリングワインの新産地」をつくること(2023.2)