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レシピの書き方「基本のキ」

何かといろいろなところで活用するレシピですが、どのように書けばいいのでしょうか。食品や飲料メーカーのマーケティングや広報・PR担当をされている方はもちろん、経営者の方、そして生産者のみなさんが知っておくべき、【レシピの書き方「基本のキ」】についてまとめていきたいと思います。

レシピは、誰かが実際にそのレシピを見て料理をすることで、初めて存在意義が生まれます。シンプルで、誰にでもわかりやすいほど良いレシピです。レシピは、基本的には下記の構成要素で出来ています。必要な情報は盛り込みつつ、簡潔に書いていきましょう。

【レシピの構成要素】
・レシピのタイトル
・料理の完成写真
・材料・分量
・作り方(調理工程)
・レシピの紹介文
・コツ・ポイント
・レシピが生まれた背景

レシピのタイトルは“おすすめワード+材料・レシピジャンル”で20文字以内に

レシピのタイトルは、“おすすめワード+材料・レシピジャンル”の組み合わせで考えることを基本形として推奨します。

レシピのタイトルは、まず主材料、味の特徴、カレー、ハンバーグなどレシピジャンルなどを元にまとめましょう。例えば「鳥むね肉のジューシー唐揚げ」「きゅうりのさっぱり梅肉和え」などです。
そこに「お弁当に」「おつまみに」といったおすすめするシーンや、「ノンフライ」「加熱なし」「時短レシピ」などおすすめしたい理由を加えて、「ノンフライ♪鳥むね肉のジューシー唐揚げ」「おつまみに!きゅうりのさっぱり梅肉和え」などとすると、レシピの特徴をイメージできるようになります。

レシピのタイトルは何文字くらいがベストでしょうか。短すぎても魅力を感じないし、長すぎるとわかりにくい上に、スマホなどの検索結果に最後まできちんと表示されない可能性があります。クックパッドのレシピタイトルは現在20文字以内と設定されています。この文字数をひとつの基準に考えて見るのが良いのではないでしょうか。

料理の完成写真は、1:1で映えすぎないように撮る

レシピの完成写真は、スマホでレシピを紹介する時にはサムネイルとして使われます。どのレシピを使って料理をするか調べている人は、この完成写真とレシピのタイトルをみて選びます。「映え」を意識しすぎて加工や補正をしすぎると、肝心の完成イメージが掴めず自分が調理するイメージが持てなく可能性があります。無理にプロっぽく撮る必要はありません。日中の自然光のもとで、影が入りすぎないように気をつけながら撮影をしてください。

また、画角は汎用性が高い1:1(正方形)で撮りましょう。そして、上下左右がカットされてる可能性を加味し、料理の魅力を伝える部分はなるべく写真の中央にくるように、盛り付けや器を工夫してみましょう。

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材料・分量は、ルールを決めてわかりやすく

材料と分量は、主材料、副材料、調味料の順番で記載します。合わせ調味料は、使う材料に共通のアルファベットを記載しておくとわかりやすくなります。また、1レシピ内で単位や表記が混在しないように、ルールを決めましょう。

例:
(2人分)
鳥むね肉・・・200g
ピーマン・・・2個
しめじ・・・1/2パック
白ごま・・・ひとつまみ
A.味噌・・・大さじ1
A.酢・・・小さじ2
A.砂糖・・・小さじ1

分量の表記はわかりやすく、作る人の立場になって書いていきましょう。また、何人分の材料なのかも記載する必要があります。

野菜は一般的な食材の重さを基準に本数や個数、パック数などで記載します。

計量スプーンは、小さじ1=5ml、大さじ1=15mlです。計量カップは1カップ=200ccで、お米の場合は1カップ=180ccとなります。

塩などの調味料を「少々」や「ひとつまみ」など、ごく少量をはかる場合は人によって誤差があるので注意が必要です。ちなみに「少々」は親指と人さし指の2本でつまんだ量で、塩の場合は約0.5g前後です。「ひとつまみ」は、親指、人さし指、中指の3本でつまんだ量で、塩の場合は0.7〜1g前後となります。

最近では、健康に気を使う方に向けて【熱量】や【塩分量】を表示することもあります。

作り方は3〜6工程以内で、補足や注意点もしっかり書く

作り方は、1レシピあたり3〜6工程以内で完成するのが一般的です。どうしても必要な場合は仕方ありませんが、なるべく少ない工程で完成するように工夫しましょう。レシピの全工程にかかる【調理時間】の記載もお忘れなく。

下ごしらえや出汁の取り方などを記載することで工程が増えすぎてしまう場合は、別途How toページなどを設けることをおすすめします。

「炒める」だけでなく「しんなりするまで炒める」など、どのようになれば良いかを伝えると親切です。工程に合わせて写真を記載すると、より作業のイメージがつくようになります。

電子レンジの加熱時間は500wと600wで異なります。必ず記載しましょう。オーブンの温度や焼き時間は、機種によって差があります。一般的ではない調理器具を使用する場合は、商品名などを具体的に明記しましょう。

また、炊飯器を炊飯以外の用途で使う場合は、危険な場合があり事故につながる恐れがあります。注意書きを必ず記載しましょう。

【参考】クックパッドが定める炊飯器を使った調理の注意事項・禁止事項
https://cookpad.com/cooking_supports/20768

マーケティングに活用するために、準備すべき情報

なぜそのレシピを紹介するのか?
レシピをおすすめしたいポイントを明記しましょう。基本的には自社の食材や製品の特徴やおいしさが伝わりやすいレシピのはずです。しっかりとアピールポイントを盛り込みましょう。レシピ紹介の導入として、60文字程度にまとめるのは良いのではないでしょうか。

レシピだけでは伝えきれない、コツやポイントをカバーする
おいしく仕上げるコツ、調理時間を短縮するテクニック、違う材料を使う場合にはどのような食材がいいかなど、レシピだけでは伝えきれない情報をカバーできると親切です。

なぜこのレシピが生まれたのか、背景を伝える
誰が、どのような想いで作ったレシピであるかを伝えることは、信頼につながりますし、ファンが増えるきっかけにもなります。社名や製品名と合わせて伝えてみてはいかがでしょうか。

もっとレシピを知ってもらうためには

こうして作ったレシピは、いろいろな人に知ってもらいたいですよね。今はクックパッドのようなレシピプラットフォームや、インスタグラムやツイッターなどSNSを通じて、誰でも簡単にレシピを発信していくことができます。レシピの書き方の次は、【レシピの広め方「基本のキ」】についても、まとめていきたいと思います。

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