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アイデアの話

企画とかアイデアとかそういうものの話。

ずっと「うーん」とか唸りながら頭をひねっても、てんで出てこない時は企画やアイデアずーっと出ない。なんとかして出してやろうとしてシャワーを浴びる。シャワーを何度も浴びる。

これは経験からくるものだが、生活の中でアイデアが出たときを思い出すとシャワーを浴びている時と電車に揺られている時、これが圧倒的に多い。散歩してもあんまり出ない。ただ、シャワー中はメモができないのでお風呂から出るときに思いついたアイデアを忘れてしまうことが多々あって、落胆することも多い。

なので迫り来る締め切りに追われ、企画を出さないといけない非常時は、朝にガツンとシャワーを浴びて現在まだ昼だろうが潔く風呂に直行して頭からシャワー浴びる。ちなみに最高1日にシャワーを5回浴びたことがある。

ただ、シャワーを浴びようが出ない時は出ないんだよね、これが。
(「うまいんだな、これが」と言うビールのCMをふと思い出した)

“納得できるアイデア” が出るのは不規則すぎるぞ何なんだ??? ということに対する答えをこれから書きたいと思う。

アイデアが沸き出る時はこういう時。もうこれは明らかに分かっている。

その企画がやりたい。だから先に考えたい。姿勢が前のめりである。精神的に楽しい。楽しんでる。「考えて」と言われる前に、もう考えちゃってる。フライングしてる。だから考えている時間は常日頃になる。もしかしたら起きてすぐ考えるし寝てる時間も夢の中で考えてる時もあるくらいだ。だから電車に揺られてる時、シャワーを浴びている時ももちろん考えている。考えて考えて、アイデアが出る瞬間が、シャワー&電車内!

まー、圧倒的に考えている時間が長いからだ。
自分では計算していないから分からないが「考えて」と言われる企画の多分20倍くらいは時間を使っているかもしれない。

そうしてアイデアが出ない時はこういう時だ。

考えたくないんだよね。あんまり得意じゃない。好きじゃないし。そもそも知らないから大変だ。期限が迫ってくるな。考えなきゃいけないけど。ああ眠い。もう眠いから寝ちゃおう。おっと朝だ。まずい、まだ浮かんでない。焦ってるぞ。こんなときはシャワーだシャワー。おお、浴びても出ないな。どうするよ。いや自分を信じようギリギリまで粘ろう。とりあえず形だけ整えよう。んー、出ねーなこりゃ。んで、残り2分とかで出たりする。

多分、集中して真剣に考えている時間は3時間くらいなのかもしれない。

人は好きなこと、興味のあることに対しては、ポジティブな気持ち。楽な気持ち。むしろやりたいから、カロリーが高くとも辛いとも思わず、どんどんやれてしまう。

これは好きだからいいアイデアが出るという安直なものではない。

解説すると、実は考えれば考えるほど、これは違う、という間違い企画がどんどん生まれていっていて。その間違いの企画がどんどん埋め尽くされていくと、少しずつ正解の的(まと)がだんだんと絞られていく感覚になる。そうやって正しい的に近づいてくると、集中が増し、加速して、その的を射るための考えがようやく現れ始めて、その時に思いつく考えこそが「アイデア」になるのだと思う。要するに圧倒的な数の間違いが必要。間違いを考えるとても長い時間が必要なわけだ。

もちろん一瞬にして何かが降りてきて、頭に絵が浮かんで、最高なアイデア出た!ということも体験したことはあるが、日々企画を考えるとなると、毎回そうはいかない。

結局、どんな美味しい料理も、仕込みの時間はかかる。どんなゲームも最初は面倒くさいわけで、勉強もある程度、伸びてこないと楽しいと思えないわけで、アイデアも料理の仕込みの時間のように、いいアイデアが生まれるにはある程度時間がかかってしまうものなんじゃないかと思っています。(すごい天才の人はパッと思い浮かぶ人はもちろんいるわけだけど)

これに気づいたときに、じゃあ、どうしたらそういう姿勢に、前のめりに、企画を考える姿勢になれるのか?これを前に考えました。

結論は「好きになること」。

…なんだけど、そうも簡単にいかなかった。すぐに人は興味を持てない。なので色々調べて好きになる努力をしてみた。それでもダメな時は、ファンの気持ちを考えて、そのファンの方が悲しむような、そんな手を抜いた企画は嫌だよな、そんな気持ちでやられたらたまったもんじゃないよな、と思うと、なぜか意欲が湧いてくる自分がいることが分かった。ファンの気持ちになって愛情を注ぐ、という裏技的なアプローチを行っていく。

ただ、やっぱり乗らない時はあるから、できるだけそういうのは、人に任せる。僕よりも向いている人に好きな人に任せた方が、きっと誰もが幸せになる。なのでできるだけあまり乗らないことは人に任せる。でも自分がやらないといけない時は頑張って好きになる努力をしてファンの気持ちになって考える。

ということで、逆に、自分が本当に得意なこと、好きなことは、絶対に自分がやった方がいいので、それは先んじて「自分にやらせて欲しい」と言うようにしている。

そんな時は、ずっと考えている時間が楽しい。カロリーなんて気にしない。そしてやっぱりうまくいく。自信になる。幸せに思う。やりがいを感じる。いいことづくしだ。長生きしそうだ。ストレスが溜まらないわ。

そんなことを思いながら、まさに今から企画を考える。

んー、まだ出てこない。



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