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年齢差のパートナー

わたしと妻は18歳の年の差があります。

年齢の離れたパートナーとのお付き合いは実に豊かなものです。生きた時代が異なると、当然のことながら背景の色彩にも違いがあり、物事の感じ方にも差が生まれます。もちろん同じ時代を生きてはいるのですが、同世代にはないユニークさが強調されます。共に過ごしていると、経験や知識の幅が広がってゆく(お互いに)。わたしたちは、その“違い”を互いに共有して楽しんでいます。

何より良いと思うところは、相手を思いやれることではないでしょうか。お互いが配慮し合える。年齢が下の者は、自分が未体験の歳月を重ねてきた相手に対する謙虚さがある。年齢が上の者は、若さに対する受容と理解がある。同世代であれば、意見が食い違った時に感情的になることでも、年齢差があるとまずは相手の背景や立場に気を巡らせることが常となります。下の者は経験に対する叡智を敬い、上の者は若さの輝きと脆弱性を尊重してくれる。

このような関係性を築くことができた喜びは、妻の存在があってのこと。何ものにも代えることができません。「ダイアログ・デザイナー」という生き方は、彼女の存在が大きく影響しています。彼女がいなければ、“対話”ということばは、星の数ほどある語彙の中の凡庸な一単語に過ぎなかったと思います。

ただ、年齢差があるだけに不安があることも事実です。その部分を書いてみようと思います。

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「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。