2018年をふりかえる

いい年だった。

まだ、終わってないけど。


大きな出会いが3つありました。

1つ目は、GREEN SPACEというヒップな庭師さんたち。
僕がお店をしている八尾という街で出会いました。
最初の出会いは2014年とかだと思うけど、イベント(GREEN DAY)を取材させてもらったのは今年。
オシャレな服着て、庭を語っていました。
ゲストの小川隼人さんを含め、これが超おもしろかった。 

《Green Day001》

庭をつくる職人さん、という〝落語の登場人物〟のようなイメージが、ガラガラと音を立てて崩壊して。
オシャレだし、アーティスティックだし、哲学的だし。
庭師というイメージを明らかにアップデートしていました。

「これって、どの業界にも応用できることだよな」って気付かされた瞬間です。
職業のイメージを作っているのはパーソナリティなんだ、と。
つまり、個人がカッコよくなれば、仕事のイメージはいくらでも引き上げることができる。


それから、僕はカルチャーに対して貪欲に見て、聴いて、触れて、自分の中に取り入れていきました。
GREEN SPACEのコウゾウさんの影響で、藤原ヒロシさんのイベントも取材しに行き、今年の僕の一番の成果である『藤原ヒロシ=利休論』を書き上げました。


多くの人から感想をいただき、自分の考えを1つ成長させることができた、僕にとって大切な記事です。




2つ目は、Shikoku Anthroposophie-Kreis代表のの竹下哲生さん。
哲学者で概念デザイナーという〝知の巨人〟です。
竹下さんとは元日に電話でインタビューさせてもらいました。
まさに、竹下さんからはじまった2018年です。
今年だけで竹下さんに関する記事は計7本になりました。

《「考えること」について考える。》

記事を作成する度に、僕自身が大きく成長するのが分かります。
それは実感として。
話を聞いている時は全体の2割も理解できていません。
文字起こしをして、文章を整理して、自分の言葉に直して、ようやく血肉となり、はじめて理解できそうな域にまで登ることができます。

竹下さんの記事はもちろんたくさんの人に読んでもらいたいけど、一番は自分のための文章です。

他のクリエイターさんの取材記事は木で言うところの幹、枝、そして花です
それに対し、竹下さんの記事は根っこなんです。
下に下に、暗闇へ向かって伸びます。
それは一見、周囲からは分かりづらいかもしれません。
でも、その伸びた根が、次の幹や枝を大きく伸ばし、以前より大きな花を咲かせる助力となります。
僕にとっては何にも増して、大切な経験でした。



3つ目はれもんらいふの千原徹也さん。
第一線で活躍するアートディレクターであり、物語作家(※これは僕が勝手に言ってることですが)です。
僕は只今、れもんらいふデザイン塾4期の取材の仕事をさせて頂いております。

千原さんには〝心〟を学ばせて頂いています。
もちろん、毎回会う度に新しい発見や、クリエイティブについての重要な要素に気付かされるのですが、一番は千原さんの〝心〟。

千原さんは『勝手にサザンDAY』というイベントを9月19日に代々木公園音楽堂で開催しました。
今年はサザンオールスターズにとって40周年となるスペシャルな年なのですが、実はサザン主催での大きなイベントがない、と。
それを知った千原さんがサザンファン代表としてサザンのトリビュートイベントを企画しました。


《Art Of Loving~勝手にサザンDAYを綴る~》


たくさんのミュージシャンに自ら声をかけて、サザンの曲を歌ってもらう。

サザンの40歳の誕生年をサザンのファンでお祝いしよう、という。

僕はこのイベントの取材をさせてもらったのですが、途中からずっと泣いていました。
サザンがいないのに、みんなサザンを歌っていて、
サザンがいないのに、みんなサザンの曲を聴きにきている。
こんな愛の溢れた空間はありません。

間違いなく、僕にとって今年一番のイベントでした。
僕の人生にとっても、大きな価値のある時間でした。

愛が深くなきゃ、こんな愛に溢れたものは作れない。

そして、それは実際にそうで、今毎週その愛に触れています。
実際に体感して学んでおります。
「いつか僕もれもんらいふデザイン塾のような塾を開きたい」
夢が1つできました。

そのためには僕がどうなっていなきゃいけないのか。
誰と会っておく必要があるのか。
どういう挑戦をしなきゃいけないのか。

色々やるべきことが見えてきました。

そして、今年の一番の成果と言った『藤原ヒロシ=利休論』の対となる形で、『千原徹也=織部論』を書き上げました。


この二作が今年の一番の成果です。




GREEN SPACEさんにカルチャーを学び

竹下哲生さんに思考を学び

千原徹也さんに心を学んだ




全てが繋がった、最高の一年でした。

もちろん、多くの出会いに恵まれた一年でもありました。
店、取材、ラジオ、MC、noteあらゆるきっかけで親しくさせていただいた方々に心より感謝します!

来年も良い年になりますように。


「ダイアログジャーニー」と題して、全国を巡り、さまざまなクリエイターをインタビューしています。その活動費に使用させていただきます。対話の魅力を発信するコンテンツとして還元いたします。ご支援、ありがとうございます。