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命の支えあいの神秘とあなた連合軍。カロリーゼロの草しか食べない牛はなんで生きてるいられるの?

こんにちは。

1回目の抗がん剤投与の副作用が落ち着いてきて、ひと安心している永井です。

今日の記事はかるーーい気持ちで読んで下さると嬉しいです。


栄養学的に残念過ぎる、草

突然ですがみなさん、「サラダオンリー」ダイエットをしたことはありますか?
あったとしたら、どれくらい続きましたか?

僕は、1日でギブアップしました。

それもそのはず。動物は、草しか食べないで生命活動が維持できるわけがないからですね。

お肉やマメ類に含まれるたんぱく質や脂質は、私たちの身体の「材料」になりますね。

お米や砂糖に含まれる糖類は、直接私たちの身体を動かす「エネルギー」になります。

でも、草には一体何が含まれているのでしょうか?

誤解を恐れずに言ってしまえば水と、「カス*」です。「カス」の方には、一応、「セルロース」という格好いい名前が付けれらています。

*補足:食物繊維は栄養がなくても、別の理由で人間の健康に不可欠です。

僕は、「草w」という表現が、こんなにも長く日本人に愛されている背景には、このような草の持つ栄養学的な残念感もあるのでは、と思ってしまいます。

でも草しか食べない牛は、僕より大きい

ところで。

「カス」(=セルロース)しか食べない草食動物は、どうやって生きているのでしょうか。僕は先日、ふと疑問に思いました。

草というのはカロリーゼロですから、それを食べる草食動物が、のしのし歩いているというだけでも、エネルギー保存の法則に反しているように見えます。

最初僕は、草食動物には、セルロースを分解してエネルギーに変えるという、人間にはない能力を持っているのかと思いました。

ですが、それは違うようです。セルロースを分解できる動物というのは、この世に存在しないのだそうです。

「共生微生物は安らかに草を食み」

実は、草食動物は、自分自身が草を食べているのではなくて、

胃腸の中にいる微生物たちに、草を食べさせているそうです。

草食動物の種類によって細かい仕組みは違うようですが、

牛の場合、消化管に住んでいる微生物たちに、セルロースを分解して栄養を作ってもらい、その栄養をおすそ分けしてもらいつつ、最後はその微生物ごと、ありがたいタンパク源として、いただいてしまうようです。

微生物は、牛に、草を口まで運んでもらう。

牛は、微生物に、栄養の生成をやってもらう。

草は、牛に食べてもらった種子の排泄を通して、生息範囲を広げてもらう。

そういう、いのちのサイクルが、成り立っていたんですね。

自分の体重のうち1.5㎏は、細菌の重さ

ここからはわたしたち人間の話です。

一説によると、一人の人間に住む腸内細菌の総重量は、1.5㎏にも及ぶようです。

それもそのはず、人間の身体には100兆個を超える細菌が共生しているからです。

これらの細菌のはたらきが、実は食物の消化だけでなく、免疫システムや感情のコントロールにまで影響を及ぼしていることは、最新の医学で次々に明らかになっています。

今日は草食動物と腸内微生物の共生の例をお話ししましたが、人間も含め生き物というのは、無数の命に支えられて初めて存在しているものなんですね。

あなたとは、60兆個の細胞と100兆個の微生物の「連合軍」だ

思いがけない病気でくじけそうになったとき。

ひとりぼっちでさみしい夜。


自分というのは、

たった一騎で巨大な敵に立ち向かう孤独な戦士ではなく、

60兆個の細胞と100兆の微生物たちをしたがえた、

無敵の連合艦隊なんだ。

そう思うと少し元気が出てくる僕は、まだまだ中二病が抜け切れていないのかもしれません。

無敵の連合艦隊は、今この瞬間も、がん細胞と戦ってくれている

あなた連合軍もきっと、あなたのために一生懸命に頑張ってくれていると思います。

あなた連合軍の幸せを願って

今日も読んでくださりありがとうございました。


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