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自由律俳句 #240

【蹴っ飛ばした石ころと前に進む】


さっき出会ったばかりだけど、
随分と遠くまで来た感じがする。

私たちにしては大冒険。

雪玉を転がして大きくするように、
蹴っ飛ばして前へ進む。

足元の感触は、
石ころなのかサイコロなのか。

出る目はいずれも前に進め。
大きく蹴っ飛ばして前へと進め。

蹴っ飛ばし過ぎて、
水溜まりの中に潜むも、
救出して、
また蹴っ飛ばす。

地面に歪な破線を描きながら、
運ぶ、回る、曲がる、転がる。

定規で引かれた直線ではないけれど、
このすぐに消えてしまう破線を記憶に変えながら、
間違いなく、前へ進んでいる。


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