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マーケティングで私が今大切にしたい “たった1つのこと”

はじめまして。リチカの田岡です。
まずはじめに、このnoteに目を止めていただき、ありがとうございます。

今回は、2021年12月、リチカ全体をあげてアドベントカレンダーを実施するということで、少し重い腰をあげて筆をとりました。

はじめてのnoteです。1本目ということで、今回は、今自分自身が考えている「マーケティングで大切にしたい”たった1つのこと”」というテーマで、私自身が日々マーケティング業務に携わる中で、感じていることを書きたいと思います。

(約6000字という長編になってしまったので、お時間ある際に…)


自己紹介:リチカの田岡です。


まず自己紹介をさせてください。

リチカで、CMOをつとめている田岡です。

私は新卒でネスレという外資系の企業に入り、「ネスカフェ ドルチェグスト」というコーヒーマシンのブランド担当をしました。いわゆるコミュニケーション領域のみならず、リサーチ、商品開発、パッケージ、店頭販促、EC、コミュニティなど幅広いマーケティングに携わる機会をいただきました。


その後「ミロ」のブランドも担当しました。最近は、また「ミロ」が飛ぶように売れていると聞き、実はほっこり嬉しいなと思っています。

その後、新規事業として、電鉄会社数社と連携して「ネスカフェスタンド」というカフェを年間25店舗をつくる新規事業をリードしていました。リアルな外食のビジネスの一端を勉強できたかと思っています。

その後、WeWorkという世界最大のコワーキングスペースを運営する外資系スタートアップに入社。当時上陸したてのWeWork のミッション “Make a Life, not just Living” に強く共感し入社しました。入社当初はブランドマーケティングを中心に、最後はブランドマーケティングの責任者としてブランディング、リサーチ、コミュニティマーケ、など幅広い領域に携わりました。

WeWork Japan のミッションの策定にも携わりました。「誰もが自分らしく働き、共に挑戦できるコミュニティを創造する」今でもその想いは変わっていません。


そんな私は、今リチカにいます。

リチカは、クリエイティブ×テクノロジーで、あらゆるコミュニケーションを豊かに、リッチにする支援をする会社。今は、マーケティング領域、特にデジタル広告やSNSにて、誰でもプロクオリティの動画や静止画を量産、検証、改善できるクラウドサービス「リチカ クラウドスタジオ」を提供しています。

今は、まさにその「リチカ クラウドスタジオ」のブランドマーケティング、デジタルマーケティングを担当しています。

また、リチカは事業会社を中心に400社以上のお客さまに導入いただいているのですが、その企業さまのマーケティング支援であったり、Facebook、Yahoo!さまなど配信プラットフォーマーの方々との共同研究やセミナー実施といったプロジェクトにも携わっております。

Markezine, Creatorzineなどでも、デジタルマーケティングにおけるクリエイティブについて連載をさせていただいております。


私は、マーケティングが好きです。


いきなりですが、私は、マーケティングが好きです。

今まで、マーケティングに8年近く携わってきました。B2CからB2Bまで、ブランドマーケティングからデジタルマーケティングを経験しました。外資系マーケティングで、とても優秀なマーケターの方々、中には今もメディアの最前線で活躍されているような方から、直接学ばせていただきました。

ここまで幅広いマーケティングの経験ができたことは本当に貴重なことで、感謝しています。様々なマーケティングに携わってきた今、言いたいのが「マーケティングが好き」ということです。

チームで商品やサービスをつくり、価値をつくり、その価値を届けていくこと。

お客さまの生活を(わずかかもしれないが)豊かにしていくこと。

自身がチームと一緒に作り上げていた新しい商品がスーパーに並び、お客さんが手に取っている時。帰省したら親が携わった商品を使っていてくれた時。自分が企画したイベントでお客さまがビジネスパートナーを見つけていただいた時。そんな時に喜びを感じました。

そんな私が、マーケティングがグッと好きになったの原体験が2つあります。

1つ目は、新卒でマーケティング担当し始めた時。

当時「ネスカフェ アンバサダー」というオフィス向けのサブスクサービスが社内外で注目を集めていました。ちなみに「ネスカフェ アンバサダー」を中心でつくられた津田さんは、今でも私の心の中で、マーケティングの師匠です。

当時「ネスカフェ アンバサダー サンクスパーティー」という毎年恒例のイベントがあり、全国のホテルで、オフィスでネスカフェのマシンを導入いただいているお客さまを数百名ご招待して、(人数の限りがあるので全員ではないですが)、各ブランド担当やアンバサダー担当が、お客さまをおもてなしするというイベントがありました。各ブランドが、さまざまな趣向をこらした企画ブースをもったり、コーヒーに会う料理を振る舞ったり、ミュージシャンに来ていただいたり、という出し物をしていました。

私は、ブランド担当として、何度もサンクスパーティーに出席させていただいていました。数百人のお客さまと顔を合わせながら、会話をさせていただいたり、ブランドの新商品の紹介をさせていただりしました。

その中で、商品のあつい想いを直接伝えるからこそ、お客さまから色々な温かいフィードバックや激励のコメントをいただきました。特に、オフィスの環境を良くしようと、自らの意思でコーヒーマシンを導入いただいたお客様からはあついコメントをいただくこともありました。お客さまが真剣に商品をもっとよくするにはどうしたら良いか一緒に向き合っていただくことに心が動かされました。

その時に初めて、自分が携わっている商品・サービスは、この方々を笑顔にするためにあるのだ、この方々のオフィスや家を少しでも豊かにするためにあるのだ、そこに真剣に向き合わなければならない、と感じました。

はじめて、私たちのお客さまは誰なのか、誰を笑顔にするサービスなのかを理解し始めました。マーケティングの基本中の基本かもしれません。しかし、その時に、やっとお客さまやサービスことを理解するスタートラインに立てた気がしました。今までは何も分かっていなかったと気付かされました。

ターゲット、インサイト、ベネフィット、ペインポイント。今まで自分が分かった気で使っていた、そういったマーケティングの言葉の本質の一端に触れた気がしました。もっと真剣にマーケティングをやりたい、一から学び直したい、そう思った瞬間です。


2つ目は、コーヒーの新商品を開発していた時。

新商品の開発にあたって、コンセプトを決めるため、様々な市場調査、リサーチ、インタビューを行っていました。どんなコーヒーが求められているのか、マーケットがあるのか、そんなことを考えていました。当然そんなに簡単に答えは出ません。そんな中で行ったある活動で衝撃的だったのが、家庭訪問インタビューです。今、商品をご愛用いただいているお客さまのお家に訪問させていただき、小一時間お話を聞くという活動です。

お家に訪問させていただくと、今までは見えてこなかったあらゆることが見えてきました。どこに住んでいるのか、どんな家に住んでいるのか、どんな生活スタイルか、どんなお人柄か、そして商品を実際に使っていただき、何に困っているのか。

ご家庭を訪問すればするほど、リサーチやグループインタビューでは、ほとんど気づくことのできなかった、大切な気づきを得られました。

その時に気づいたのは「お客さま相談室に集められる声だけが、お客さまの声でない」ということ。

むしろ「お客さまが抱える課題は、日常の中に溶け込んでいること」。でもそのほとんどが声をあげられないことです。

それが当時の自分自身には衝撃でした。


“言葉にならないお客さまの課題。それは日常に溶け込んでいる”


そうしたことを意識し始めたときに、お客さまの課題、いわゆるユーザーインサイト、ペインへの理解が深まったと感じました。

こうした素敵な原体験に出会い、マーケティングの言葉の裏にある本質の深さに魅力され、マーケティングにハマっていきました。

私はマーケティングが好きです。



最近のマーケティング、キャッチアップ大変すぎませんか?


マーケティングが好きだからこそ、最近はさまざまなインプットに精を出しています。リチカで、様々な企業のデジタルマーケティングのご相談にご一緒する機会も増えているため、さらにデジタルマーケティングに関する新しいソリューションについても勉強しなければならない、という意識が強くなりました。

今までは本や記事、レポートを読むといった形でインプットする機会が多かったのですが、最近はマーケティングの大型イベントに参加する機会もいただき、国内外の企業が提供する新しいソリューションをキャッチアップするようにしています。

今、マーケティングでは、さまざまな新しい領域が生まれ、それぞれで固有のテクノロジーを生かしたソリューションが生まれています。特に、データ、テクノロジー領域は、毎年毎年新しい分野、ソリューションが生まれてきています。

コロナ禍によるライフスタイルの急激な変化、多様化。

サードパーティークッキーの利用制限。

スマホアプリトラッキング透明性の波。

コネクティッドTV、OTTなどの新しい配信面。

配信面における機械学習の進化。

そうした中で知らないことが増え、勉強しても勉強しても追いつかないという感覚が芽生えました。マーケティングが好きだが、理解しようとしてもしようとしても追いつけない感覚。

漠然とした不安…

なんとなくの焦り…

すべてはキャッチアップできないという諦め…


私に限らず、多くのマーケターも、キャッチアップが大変、全体像が掴めない、全体設計をどう手をつけて良いかわからないという悩みを抱えているのではないでしょうか。

実際に、イベントやセミナーでお話しした事業会社のマーケターも、ほとんどの方が同じような課題感をお持ちでした。テクノロジーやソリューションは進化しているが、全体像が見えない、全体設計をどうやって良いかわからない。何から手をつけて良いか分からない。だからサービスを導入できない。

そんな時に、そうした考え方を捉え直すことができた、とある機会がありました。

マーケター数百名が参加するマーケティングサミットです。(今年秋以降で、沖縄、東京、と2回ほど参加させていただきました。)

たまたまリチカをご導入いただいているお客さまが何名もご参加されており、ゆっくりとお話しをすることができました。

まだ導入はしていないが「リチカっていいサービスですよね」と声をかけていただけるお客さまやパートナーにも出会い、嬉しくなりました。

「会社の中は今どんな課題があるのか」

「なぜリチカを使っているか、検討しているのか」

「何が良いか、こうなったらもっと嬉しい」

「実はこんなことで困っている、もっとこんな伴走もお願いしたい」

そんなお声をいただきました。

改めてお客さまに直接お会いし、お客さまのこと、サービスの理解がグッと深まりました。この方々のマーケティングの成功に伴走しなければならない、と心から思いました。

まさに忘れていたマーケティングの原点。そう感じました。

以前のマーケティングをグッと好きになった原体験と、限りなくリンクしました。


マーケティングで今大切にしたい ”たった1つのこと”


マーケティングは、ただでさえ非常に幅広い領域の業務があります。その上、新しい領域が次々と生まれ、驚くほどのソリューションが生まれています。あれもしたい、これもしたいという悩みが生まれ、不安に駆られます。

だからこそ、これからのマーケティングで大切にしたい、

”たった1つのこと”。敢えて”たった1つ”。


それは「お客さまに会いにいくこと」です。


お客さまの声を待つのではない。声にならない、日常に溶け込んだ困りごとに触れること。

体験すること。

共感すること。

理解すること。

私もまだまだできていません。だからこそ宣言したい。


マーケティングはお客さまの困りごとを解決するためにあります。

例えどんなソリューションやサービスを駆使しても、お客さまの困りごとに寄り添えなければ、意味がありません。どんなに素敵なコミュニケーションの企画があったとしても、お客さまに届かなければ意味がない。

だからこそ、お客さまの困りごとを誰よりも理解し、そこを起点にマーケティングを作り上げていく。そこではじめて様々なソリューションを活用していく。


そんな当たり前のことを実現するために、まずお客さまに会いにいきたい。ただお客様からいただく声を待つのではなく、私たちから寄り添い聞きにいきたい、そう思います。


リチカが実現したい「リッチコミュニケーション」


リチカが実現したい世界は、まさにこうしたコミュニケーションの課題解決に寄り添うことです。

企業がお客さまに届けたい想いがあったとしても、その想いが届かない。

その一つの要因は、企業とお客さまの間にある様々な要素、例えばメディア、テクノロジーそういったものがあまりにも複雑化しているから。

そうした課題を、リチカはクリエイティブ×テクノロジーの力で解決していきます。

こんな世界から
リチカで、こんな世界へ

まずは、マーケティング領域、特に広告、SNSといった分野から。

・メッセージをうまく整理しきれない。
・メディア毎にクリエイティブを作りたいが作れない。
・動画も取り組んでみたいが、ハードルを感じる。
・検証改善を回したいが、何からすべきか分からない。

こうしたマーケターのクリエイティブに関する課題を、丸ごと解決するのが「リチカ クラウドスタジオ」。誰でもプロクオリティの動画や静止画を量産いただけるだけでなく、検証、改善をどんどん回していただけます。


私たちもさまざまな課題にぶち当たり、失敗をし、学びを積み上げてきました。その学びを「リチカ クラウドスタジオ」というプロダクトに込めて、マーケターの方々に活用いただきたいと思っています。


そして、マーケターの方々には、限られた時間を、本当に大切な「お客さまに会いにいく」こと、お客さまをさらに理解をすることに使っていただきたいと考えています。

なぜなら、それが想いを届けるのに、

まずはじめに大切なことであるから。


「想いが届く、で世界を豊かに。」


企業の方々が、その商品・サービス、そこにこめた想いをもっとお客さまに伝えていただくために。お客さまと向き合っていただくことにフォーカスいただくために。

リチカは、クリエイティブとテクノロジーの力を信じ、「リチカ クラウドスタジオ」を通じて、「想い、が届く」世界を実現していきます。


こんなミッションに共感し、チームで実現するために、



私はリチカにいます。



リチカでは、全職種、絶賛採用中です!
一緒に「想いが届く、で世界を豊かに。」を実現しませんか?


そして、リチカには、ミッションを元に、素敵なメンバーがたくさん集まっています。現在アドベントカレンダー実施中。ぜひ他のメンバーのnoteも読んでみてください。

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