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酸いも甘いも嚙み分けた2021年の振り返り

2021年、12月31日。あともう少しで1年が終わる。もう少し早く振り返り記事を書く予定だったけれど、12月のお仕事が忙しすぎて、年内最終日になってしまった。

この文章は現在、地元のマクドナルドで執筆している。後輩が働いているお店で久しぶりに後輩に会ったんだけれど、元気そうで何よりだ。コーヒーを購入したときに、紙ナプキンに後輩がお手紙を書いてくれていた。もうその気持ちだけで温かい気持ちで年を越せる。

2021年もパンデミックの脅威は未だ消えず、人々はまだ不安の波に晒されたまま。2022年もパンデミックの余波は続くからこそ、早めの収束を「心から願っている。

さて、2021年は長かっただろうか。それとも一瞬で過ぎ去ってしまっただろうか。みんなに同じ時間が流れているはずなのに、人間の体感速度ってやつが、時間の流れを簡単に変えてしまう。ちなみに、僕は一瞬で過ぎ去ったと感じている。

それにしたって、12月はたくさんの1年を振り返る文章を目にする機会が多い。終わりは振り返りにもってこいだし、始まりは決意にもってこいだ。でも、1年を振り返ったところで、一体何になるんだろう?振り返ることで過去が変わるのか。いや、何も変わらない。「過去の解釈なら変えられるよ」と誰かが言った。それは事実だけれど、起きた事実は絶対に捻じ曲げられない。

翌年の目標を設定したところで、どれほどの人がその目標を年末まで覚えているのだろうか。3日後には書いたことすら忘れている人もいるし、書いてそれだけで満足している人もいる。こんなところにわざわざ自分の目標を残さなくたっていい。本当に大切なものは、自分だけが知っていればそれでいいのに、それでも僕たちはあいも変わらず、年末に1年を振り返っては翌年の目標を考えてしまう。

ってことで、今回はほんのすこしだけ1年を振り返ってみる。

2021年の特に大きな出来事は、2度の手術入院と恋人ができたことだ。新しい仕事に挑戦したとか、新しいお友達ができたとかも、もちろん大きな出来事だけれど、最初に挙げた2つは自分の人生に大きな影響を与えたものだった。

僕は2年前にベーチェット病という難病を患った。2021年は病気の症状が悪化して、右目に白内障と左目に白内障と緑内障を併発し、1年で3回も手術をすることに。いまは症状が落ち着いていて不安はあまりないけれど、症状が悪化した道中は心がどん底まで沈んでいた。

1回目の入院は5月。入院期間は約2週間。右目の白内障を治すために手術入院をした。コロナ禍のためお見舞いは不可。孤独との戦いは、自身のこれまでとこれからを見つめ直すいい機会にもなった。でも、2週間以上病院にいたら気が狂ってしまいそうになると感じた2週間だったことも事実。GWをすべて病室で過ごしたあの悔しい時間は、この先もきっと一生忘れないだろう。

続いての入院は11月。入院期間は1ヶ月間。左目の白内障と緑内障を治すあために手術入院をした。病室は負のオーラが多い。そもそもが悪いものを治しに来ているため、それは仕方のないことなので、受け入れているつもりだった。最初は最長2週間での退院予定だったけれど、なかなか病状が落ち着かないため、2度の手術が実施された。入院でただでさえ心が沈んでいるのに、2度も手術となると流石に身が持たない。

辛い入院生活をずっと電話で支え続けてくれたのが、いまの恋人である。毎朝出勤前に電話をしたり、仕事が早く終わった日は夜も電話をしたりして、病気に負けそうな僕を何度も励ましてくれた。自分が弱っているときに味方でいてくれる人は大切にしなさいだなんて、どこかで聞いた常套句だ。でも、その言葉は事実で、恋人がいたから入院生活を乗り越えられたと言っても過言ではない。とはいえ、それだけで好きになったわけではないことだけは、どうか理解していただきたい。

そして、12月に東京に行ったときに2度目の告白をして、好きな人は恋人になった。大阪と東京の遠距離恋愛だ。不安もあるけれど、相手の不安をなくすことがこちらの役目である。配慮は必要だけれど、遠慮なんか必要ない。互いが共に手を取り合って、幸せになる方法を模索する。そんな関係になれたら僕は嬉しい。もうこれ以上は野暮なのでこの話はおしまいにする。どうか温かい目で見守っていただければ幸いだ。

人生ってやつは、終わり良ければすべて良しである。最後に幸せになったもの勝ちだから道中がどれだけダサくたってかまわない。「あんなことあったよな」と物思いに耽ったり、「あのときまじでダサかったよ」と笑い話に昇華したりもできる。自身のダサい姿を誰かに晒す行為は、掴んだ幸せがより引き立つための良きスパイスなのかもしれないとふと思った。

今年の1年を振り返れば、不幸な出来事が2つも起きたけれど、それは全部自分に必要なことだったし、ちゃんと幸せへの導線だった。不幸のおかげで目の前にあった幸せに気づけたし、不幸を乗り越えた瞬間に、幸せをちゃんと大切にしようと思えた。

忘れたくないことならあるし、忘れたいことだってある。どこかに残すことで、過去の自分を振り返ったり、「こいつまじで痛いな」的なまるで黒歴史を掘り返したりするきっかけになるから僕たちは文章で残す。

人生は楽しいこともたくさんあるけれど、楽しいばかりじゃない。それが人生だと理解しているものの、簡単に心と体が一致しないのが僕たちの人間のいいところであり、悪いところでもある。

酸いも甘いも嚙み分けた2021年。人生はいつか絶対に終わるけれど、終わるまでの道中なら楽しめる。幸せは長く続かないけれど、不幸もそれに等しい。人生の幸せと不幸の割合は51:49らしい。幸せのほうが不幸よりも少しだけ多いのだ。今年不幸が多かった人は2022年の幸せの割合が多くなってほしいし、幸せが多かった人もそのボーナスタイムが続けばいい。

僕にとって、あなたにとっての2022年が素敵なものでありますように。

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