見出し画像

いつかはきっと報われる いつでもないいつかを待った

深夜が好きだ。生活リズムをある程度一定にしたいと思っているため、平日はだいたい0時には寝ている。金曜と土曜の夜だけは生活リズムを崩してもいい日にしていて、2日間の夜はまさに特別な夜だ。

物思いに耽るのはいつだって深夜に限る。思いの丈を叫んでも誰も聞いていないような気がして、最強になった気分になれるのだ。

それに恥ずかしい思いを抱いたとしても、深夜のせいにしてしまえる。たくさんの人が季節のせいにしがちだけれど、深夜はどの季節にも存在するため、季節ではなくて、1年を通して深夜のせいにしてしまえばいい。そんなことをずっと思っている。

お酒を飲むのも深夜がいい。昼飲みも特別感があっていいけれど、深夜とお酒の相性は抜群すぎる。ビールもチューハイもなぜかいつもよりも美味しいような気がするし、もし酔っ払って寝てしまっても、夜に寝たことになるからなんの心配もない。

深夜に食べるポテチやカップラーメンは体に悪いと有名だけれど、なぜか深夜に無性に欲しくなってしまう。あの正体不明の欲求は一体なんなんだろうね。

昼間にアニメや映画を見ると、時間を気にしてしまうのに、深夜に限っては、時間を忘れて熱中してしまう。すぐに誰かに感想を共有したいのに、深夜3時を過ぎると、だいたいみんな寝ているため、悶々とした気持ちを抱いてしまう。深夜は共犯者がいない点が、唯一の難点なのかもしれない。

夜更かしは体に悪いとわかっているのに、つい夜更かしをしてしまう。深夜には魔物が棲んでいるのかもしれない。そして、魔物には人間は勝てない。だから、降服するしか手段がなくて、夜更かしをしているのだ。

もしかしたら深夜テンションで脳が覚醒しているのかもしれないし、人間本来の真価が発揮しているのかもしれない。深夜になにかがあるのはもうまちがいない。でも、深夜遅くまで起きてしまうと、だいたい次の日の朝に「もっと早く寝ればよかった」と後悔するから、「生きる」は実に難しい行為だ。

深夜はあらゆるものと相性がいいんだけれど、その中でも音楽はもっとも相性がいいと思う。でも、深夜に聴いてはいけない音楽もある。それはクリープハイプやマカロニえんぴつ、indigo la endだ。彼らの曲を聴くと涙が出そうになる。俗に言うエモいって感情が沸々と湧き上がってくる。

特にクリープハイプの「二十九、三十」は深夜に聴くものではない。前向きに頑張る若者。でも、現実は厳しい。這いつくばってでも、前に進もうともがくその姿につい自分を重ねてしまう。頑張っても報われないことがあるよなぁ。それをわかってても前を向くしかない。そんな自分の心を代弁してくれている素敵がいっぱい詰まった曲だ。

人間は深夜には勝てない生き物である。そして、深夜に物思いに耽り、ああでもない、こうでもないと言いながら、お酒を飲んだり、映画や音楽に逃避行する。実に人間らしくていいと思う。

これから先も深夜の魔物に降服し続ける人生でありたいし、いつかはきっと報われると盲目的に信じ続けたい。そして、不規則なリズムで前に進み続ける。人生は不規則な方がきっと面白い。ありふれた幸せを掴むのではなく、大きな夢を見て、そいつを掴むために深夜に覚醒すればいい。

ありがとうございます٩( 'ω' )و活動資金に充てさせて頂きます!あなたに良いことがありますように!