失敗を宝物だと胸を張れるような生き方がしたい
これまでにヒッチハイクやブログ飯、お店の運営、ライターなど、様々な挑戦をしてきた。でもここ数年の自分は過去の自分と比べると、圧倒的にハングリーさに欠けている。若さゆえの行動力もあったのかもしれない。そして、守るべきものもなかったっていうのも事実。
いつからか失敗にすごく怯えるようになって、保守的な生き方ばかりする自分がいた。なぜかそれが虚しくなって、生き方を変えたいなと思ったのが最近の話。仕事やプライベート、ありとあらゆる場面で、失敗を怖がってしまっている。でも、本当は失敗の延長線上にしか成功という道はない。頭ではわかっているものの、なかなか行動に踏み切れない。
3月の頭あたりに後輩に、「独立したり、好きなことで生きているし、リョウタさんって行動力の塊みたいなもんっすよね。」と言われた。そんな風に見えているのかと、その時は嬉しい気持ちでいっぱいだった。でも、現状に納得している自分が、ハングリー精神の塊だった過去の自分が納得しているわけがないということもわかっていた。
そして、この言葉がずっと自分の中で引っかかっていて、後輩の言葉に納得していない自分がいることにも最近気づいた。他人から見える自分と、自分から見える自分像は違う。今の生活に全然納得いっていないのに、他人の賞賛を素直に受け取っている自分がたまらなく情けなくなった。
熱海の海を、船で旋回した。周りを見渡せば、海や建物がずらりと並ぶ。誰も自分のことなんて気にしていなかった。気にするどころか自分の存在に誰も気づかない。熱海の海上で、僕はなんてちっぽけな悩みを抱えているんだろうと思った。自分の小ささになんだか笑えてきて、もっとたくさん失敗しようと前を向いている自分とも出会えた。
確かに失敗は怖い。でも、失敗は自分だけが経験できる人生の副産物みたいなものだから、そんな副産物を愛せるようになりたい。そして、あわよくば副産物ではなく、自分だけの宝物だと胸を張って言えるようになりたい。
このままじゃ絶対だめだし、現状に満足しているのは自分らしくない。
これからはもっとわがままに生きようと思う。わがままに生きて、たくさん挑戦して、失敗して。自分の気の済むまでとことんやってみよう。