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女心と秋の空

まもなく11月も終盤に差し掛かる。移りゆく季節の中で、1番好きなのが秋。とはいえ、春が来れば、春が1番好きだと言うし、冬が来れば冬が1番好きだと言う。要は季節の良いとこどりをするのが好きだということだ。季節の中にそれぞれの素晴らしさがあって、楽しめるものはぜんぶ楽しみたいと思っている自分勝手な男がこの僕である。

そして、間も無く秋が終わる。いや、もう終わったのかもしれない。秋の終わりはいつも曖昧で、まるで失恋した人が、いつの間にか吹っ切れているあの感覚に似ている。秋は季節の移り変わりが早く、秋そのものを感じられる瞬間が少ない。秋が切なく感じるのは、季節の中で1番短いからである。

「女心と秋の空」という言葉が苦手だ。どうやらこの言葉は「飽き」と「秋」をかけているらしい。秋の空模様がすぐに変わってしまう様は女心は似ている。女心はすぐに変わり、そして飽きっぽい。逆に男性は単純で、機嫌の良し悪しもわかりやすい。女性は機嫌の良し悪しを前面的に押し出さずに、限界を超えた時に、火山のように噴火してしまうから、火消し作業に時間がかかる。

秋の空のように変わってしまう女心に、同じ手口は通用しない。あの手この手で異性が女性に近づこうとするけど、気まぐれなふりをして女性はするりと掻い潜る。男性が「犬っぽい」と言われるのに対し、女性が「猫みたい」と言われているのは飽きっぽくて、気まぐれが由来なのだろう。

女性の心を掴むのは本当に難しい。男性が女性を虜にするよりも、女性が男性を虜にするケースの方が多いような気がする。女性には簡単なトリックは通用しないけど、女性の簡単なトリックは男性に効果が抜群。だけど、その反面、トリックにかかった女性はその手口から抜け出せなくなってしまう場合が多い。

「女心と秋の空」と呼ばれるようになったのは明治以降で、江戸時代までは、「男心と秋の空」と呼ばれていたらしい。男心はすぐに変わるから、女性は細心の注意を払うようにという意味で使われていたそうだ。ところが、明治以降は、女性の力も強くなり、女性はすべての事柄に対して、飽きっぽいことから「女心と秋の空」に変わっていったようだね。

女性の気持ちを射止めるよりも、男性の心を射止める方が簡単だ。男性は女性よりも単純でわかりやすい。でも、女性は反応がよくわからない場合が多い。いつになったら女心がわかるようになるんだろうか。それともこのまま女心を掴めないまま一生を終えてしまうのかもしれないね。

「カルアミルクなんて女性の飲み物だよ」と男友達は言った。そんな君にはぜひ岡村靖幸の「カルアミルク」を聴かせたい。バーボンソーダよりもカルアソーダの方が素敵だってきっと思えるはずだ。ああ、何が言いたいのかよくわからなくなってきた。

今日の文章を一言で締めくくるとするならば、「女心を掴むのは難しい」に尽きるね。

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