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愛は会話から生まれる

人と人が分り合うためには会話が必要だ。会話を重ねれば重ねるほどに、相手の考えがわかるようになる。つまり愛を深いところまで持っていくには会話が不可欠だと言えよう。

相手の考えがわからないなんて当たり前の話だ。自分の考えすらもわからない場合があるのに、相手の考えなんてわかるはずがない。たとえ地球の裏側にいても、どれだけ近くにいようとも、それは揺るがない事実だ。

踏み込んだ話ができる人の数はそれほど多くないとどこかで聞いた。その根本的な原因は、相手に受け止める器量があるかどうかがわからないためだ。でも、自身を受け入れる器量がないのであれば、遠くないうちに埋められない溝を作ってしまうのがオチである。生まれも育ちもちがうため、分かり合えないことはあれど、それを受け止められるかが、人間関係をうまく保つ秘訣だ。

数年前にInstagramで恋愛相談を受けていたときも、ほとんどの悩みが会話不足が原因で起きているものだった。嫌われたくないとか、怒られたくないとか、相手が受け入れてくれるかどうかがわからないとたくさんの人が決まり文句のように口にする。相手への恐怖心は自身を縮ませる大きな要因となり、そんなものは対等な関係ではなく、主従関係みたいなのものだ。

相手を思うがあまりに言いたいことを我慢して、それが相手の判断基準になる。それの最終地点が「こいつだったら何をしても自分を好きでいてくれる」なんじゃないかな。相手の行動がエスカレートしていく原因は相手にあるのだけれど、その根本的な原因を招いたのは会話不足にほかならない。

自身も会話を怠った結果、なくなってしまったご縁がある。自分が言いたいことを我慢していたあの頃、何をされても、言われても我慢の日々だった。溜まりに溜まった鬱憤はやがてマグマのように噴火する。そうして修正不可能な関係になり、相手との関係が切れてしまった。

関係が切れた原因を振り返ると、圧倒的な会話不足だった。もっと話しておけば良かったと後悔したところで、何も生まれない。それなら目の前にいる人ときちんと会話をして、お互いを知った上で、いい関係を築きたいと考えるようになった。

相手を知りたいのであれば、こちらから自己開示すること。相手はこちらが自己開示した分だけしか自分のことを話してくれない。つまり相手を深く知りたいのであれば、こちらも深い部分を見せる必要があるってこと。お互いに深いところまで潜ることができれば、それは踏み込んだ話ができたと証拠だと言えよう。

もしも自分をさらけ出すのが恥ずかしいのであれば、お酒の力を借りたっていい。着飾った言葉を使って、後日相手に笑われたとしても、全部お酒のせいにすればいいだけ。

相手と健全な関係を結ぶためには会話が必要だ。自分を知り、相手を知り、その上で一緒にいたいと思えたなら、それは大きな絆ができた証拠である。つまり愛は会話から生まれる。会話を積み重ねること、相互理解なしで愛は生まれないのだ。

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