君が守りたいのは誰かじゃなくて、きっと君自身でしょ

他人が自分じゃないみたいな適当な理由で、相手に「どうせ私のことなんてわからないでしょ」と自暴自棄になる。結局のところわかろうとしないからわかってもらえないのに、理解してもらいたいくせに、他人に理解されようと努力すらしなかった。

「あんたは最低だ」

こんな言葉が脳裏をよぎる。でも、最低なのは自分だった。それは誰からも見ても一目瞭然で、なにもかもを誰かのせいにして、自分はそこから逃げるだけ。自分が可愛すぎて、最低な自分の身を守るためにずっと誰かのせいにしていた。最低なのは自分自身だった。気付いてたけど気付かないふりをしてずっと逃げてた。それを認めてからが　がむしろ本当のスタートラインなんだろうけれど、スタートラインに立つことさえままらなかった。

誰かに人生相談をしたところで、答えはもう決まってるから、相談したところでなんの意味もない。現状を変えるのはいつだって自分自身で、小さな成功体験を積みあげることで、やがて大きな成功体験を手にする。でも聞いてほしかった。「君なら大丈夫」と背中を押してほしかった。「1人じゃない」と言って、誰かに救われたかった。1人になりたくなかった。君といたかった。ただ傲慢な私が顔を出して、他人に嫌われる。孤独に追い込まれるならもう最初から1人の方が少しだけましだったんだろう。

ネガティヴの渦に飲み込まれ、そこから抜け出そうと必死にもがく。そんなときは誰かの前向きな言葉さえ耳障りになってしまうのがオチ。励ましのLINEや誰かの頑張りを、全部スワイプして見ないようにすることで、逃げていた。逃げて、逃げて、逃げることで、自分のことが更に嫌になっていた。そして、なにもかもを失った私は1人ぼっちになった。