春には出会いと別れ。花といった様々なことがイメージされる。
今日は春にまつわるそんなお話を書くことにした。
春になったら
窓を開くと春の匂いがした。
外を歩いていると、冷たい空気から暖かい空気にだんだん変わっていることが、身に染みてよくわかる。
今はまだ寒い日もあるけど、寒さがなくなってしまうのはほんの少し寂しいね。
これはそう春愁ってやつだ。寒いのは嫌いじゃないからね。ちょっぴり寂しいや。
春の木漏れ日がそっと窓から入ってくる。
日が昇るのがだんだんと早くなり、日が落ちるのがだんだんと遅くなる。
朝起きると、冬の寒さがまだほんのり残っているから、まだ少し体が冷えてしまう。
寒いとどうしても布団から出るのに時間を要するよね。いつまでも布団に包まれていたいというそんな気持ちになってしまう。
春の木漏れ日が差すようになると、布団から体を出すのが簡単になる。
街を見渡すと花は少しずつ、蕾から芽を出そうと躍起になっているようだ。
街に彩りを加えるのが花の役目ならば、僕らの人生に彩りを加えるのはなんだろうね。
春と言えば僕はお花を連想する。そう春の代名詞といえば桜。
桜が咲いて、桜が散る。咲いては散っての繰り返し。季節を3つ過ぎると、桜はまた同じことを繰り返すことになる。
桜の生態が大きく変化するのが春の醍醐味。
花は散り際がいちばん美しいし、そこに値段をつけられる。
花に優劣なんてほんとうはなくて、どれもが懸命に咲こうと必死に生きている。
それなのに花は人々から勝手に値札を付けられ、優劣を付けられる。
人が勝手に価値を付け、その価値に対して、人が勝手に評価する。なんとわがままな世界なんだろうか。
これは僕らが望んだ世界なのか?いつからそうなってしまったのかはわからない。
値札を付けるという行為は、花からすると大迷惑なのかもしれないし、はたまたそれを楽しんでいる花だっているのかもしれない。答えは花にしかわからない。
咲いてしまった花。何かが原因で咲けなかった花。
花はもしかしたら、咲きたくて咲いているわけではないのかもしれない。
僕らが歳を勝手に重ねるように、花も歳を積み重ね、自ずと蕾を開いてしまったのかもしれない。もしそう考えるとするならば僕らと同じだ。
花も僕らと同じように、青春を謳歌して花としての役割を全うするのだ。
咲けなかった花には色々な要因がきっとある。
もしかしたら虫に食べられてしまったのかもしれないし、誰かがちぎってしまったのかもしれない。なんて事の真相は花以外に誰にもわからないよね。
咲かなかった花の原因なんてわかりたくもないし、わからない方がミステリアスな気がしてなんかいい。
限りある命に最大の賞賛を。限りある命に最大の感謝を。
咲かなかった花。咲いてしまった花。どれもがみな美しいのだ。
出会いと別れ
色んな出会いと別れを僕らは毎年乗り越えることになる。
別れを惜しんで、泣いてしまった卒業式。
新生活にワクワクして、迎えた入学式。
不安で眠れなかった入社式。いつかやがてやって来る退社式。
別れの後には出会いがやってくるなんて言葉をよく耳にする。
何かの終わりはいつも何かの始まりで。それでも別れはやっぱり寂しい。
僕らはさも当たり前のように出会い、いつのまにか別れを迎える。
別れの後はいつも少しの不安を抱えつつも、少しだけ新しい出会いに期待していた。
過去に別れてしまった人たちは元気にやっているのだろうか。元気ならそれでいい。それでいいんだよ。
生存確認なんて今更野暮だろ。そんな柄じゃないよ。元気ならそれでいい。
偶然同じ地域で生まれ、偶然同じ学校に通うことになった。ただの偶然が積み重なって、僕らは出会った。
出会うべくして出会ったかどうかはわからないけど、偶然なんて言葉で片付けるのは悲しいことなのかもね。
しかしながら偶然が人生をいい方向に変えることがあるし、偶然が人生を大きく狂わせることもある。
今起きている偶然を噛み締めていたいし、僕らが出会った奇跡に乾杯をしたい。
「人生は青春だ」と誰かが言った。
青い春とはよく言ったもので、未熟な人同士が出会い、そして喜怒哀楽を共にし、成熟していく。
出会ってしまった人。何かがきっかけで別れてしまった人。
青い春に出会いと別れを経て、僕らは歳を積み重ね、やがて大人になる。
学校では人生で大切なことはなんにも教えてくれなかった
学校の先生は、好きな人と一緒になる方法を教えちゃくれなかった。
問題用紙の問いをいくら答えても、人生の選び方はいつまでたってもわからない。
社会人になってからも何が正解かなんて未だにわかってない。だから焦らなくて良いしじっくり考えればいいのよ。
友と喧嘩した時の仲直りの方法も、正しいお金の使い方も教えてくれなかった。
辛い時の誰かへの頼り方も、仕事に役立つノウハウも、何にも教えてもらってない。
全ては現場で学ぶことになる。
何が必要なのかなんてわからない。その都度必要なタイミングで、必要なことを学ぶしかない。
「就活を失敗したところで死なない」ということも学校では教えてくれなかった。
「就職をすることだけが全て」という世界にドロップキックを。
おそらく先生だって問いの答えは知らないし、今も模索中なんだよ。
わからないことは教えることができないし、正解もわからない。
でもさ、もし答えがわかっていたのならば教えてくれていたんだろうか。わかんないよね。
だから自分で自分なりの正解を作っていくしかない。君が思う正解を、君が生涯かけて導きだせばいい。
ただ正論は人を傷つけることがある。
自分が正しいと思うことはそれはもはや暴力なんだよ。
正義の名の下に誰かを制裁することは決して正義ではない。正義という正論を振りかざしちゃうとそれすらも暴力になりうるんだよ。
自分の中の価値観を大切にしろ。自分の中の価値観が崩れそうになったら、それはもう自己を振り返る絶好のタイミングだ。
自分の人生を生きてきたということは自分で証明をしろ。
物語の文末にQ.E.Dと人生の最後に書くのは君だ。
君が自分の人生を自分で全うしろ。筋描きなんて自分の良いように書き換えてしまえ。
君が選び、君が行動する。それが君という存在の役目だよ。きっと。
君はこれから旅立つことになる。巣を離れて、羽ばたかなくてはならない。
自分の足で立って歩け。
大丈夫。新しい場所はそんな悪かないよ。いい大人もたくさんいる。
期待とほんの少しの不安を抱えて、前へ進め。
悪い大人と出会ってしまったら身をそこに置かないようにね。
悪いことではなく良いことを積み重ねよう。そっちの方が幸福感が高まるからね。
春風はまだ少し寒さを帯びている。でももう少しすれば暖かい風になる。
そう信じて道を進め。人生を照らすのは君だ。
もしもスポットライトに当たらなくても、君自身が君を照らし続けよう。
自分の選んだ道を大切に。あなたの新しい春が暖かいものになりますように。
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