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夢見る少女じゃいられない

「今が変わらないのは、君が変わろうとしないからだよ」

そんなことはとっくの昔に知ってる。ほんとうは変わりたくないのかもしれないけど、心の奥底はわかんない。変わることに恐怖を感じているのかもしれないし、他に要因があるのかもしれない。今に十分満足している可能性だってある。でも変わっていないのは事実だ。

「変わりたいなら自分が変わるしかない」「自分らしさ」「人生はあなた次第」

こんな言葉が飛び交う世界に、ときどき警鐘を鳴らしたくなる。自己啓発本が刺さらなくなったのは、一過性の麻薬に飽きたからか。わざわざ自己啓発をする必要がないぐらい成長したからか。それとも他人に啓発される程度のくだらない野望を持ち合わせていないからか。答えはわからないけど、じぶんの足で立って、前を進んでいるんだから、この際、もうなんだっていい。

社会に中指立てるロックンローラーにでもなろうか。そして、世界を丸ごと変えてしまおうか。なんて言いながらもロックンローラーになる勇気もないそんな弱いじぶん。使命を持って、行動している人を尊敬している。じぶんにはそんなたいそれた使命はないし、もしあったとしても、その通りに生きるかどうかはわからない。

まるで変わる勇気なんてない。でも、変わろうとした事実は価値があること。自分で自分を認めてあげなきゃ、褒めてあげなきゃやり切れなくなる。人間は自己承認欲求の塊。認めてもらうことが原動力となる。認めてもらいたいから行動するなんてさ、人間らしくていいじゃん。胸なんて張らずにさ、ゆるく適当に生きなよ。

タイムラインに流れる何気ない言葉に励まされたり、嫌な気持ちを抱くこともある。言葉は凶器だ。言葉は薬だ。それは時と場合によるね。言葉が誰かを救うこともあるし、殺してしまうことだってある。全てはタイミング次第で、読み手の心境によって受け取り方が違ってしまう。その結果、言葉が人を生かしも殺しもする。

なにかの夢を追いかけたとして、夢の賞味期限はあっという間にやってくる。だから、いつまでたっても夢見る少女じゃいられないってのが本音だ。誰もが日々なにかを諦めながら、そして、一縷の希望のために、日々なにかと闘いながら今日を懸命に生きている。

変わりたかったら変わればいいし、じぶんらしさを追い求めたければ、勝手に追い求めればいい。そこには強制力が一切働かないなんて綺麗事だ。見えない強制力と誰もが闘い続けているのも事実だ。自分らしさとか変わる勇気とかめんどくせぇよ。ほんと。

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