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花のコスパ

はじめに

花ってコスパいい。

これ、なかなか伝わりにくい。

花って、食べられるわけでもないし。

目に見えるかたちでメリットはない。

でも、花が好きなひとに、このコスパ感、伝わるかも。

「コスパ感」という文字が似合わないくらい、ふわんとしたメリットがある。


部屋がパッとあかるくなる

好きな花を、リビングとかダイニングとかに飾っておく。

それだけでその空間の空気が新鮮に感じられる。

千円程度で、この効果がもたらされる。

とくに冬のあいだ、玄関にかざれば、1週間以上もつこともある。

毎日でかけるときに花を愛でることができるし、香りもたのしめる。


枯れてなお美

さらに、小ぶりなバラなんかは、散る間際に束にして輪ゴムでとめて、さかさに吊るしておく。

気づいた頃にはドライフラワーになって、これまたワビサビな楽しみ方もできる。

お気に入りのにおいなんか、つけてもいいし。

そのままでも長いあいだ、ほのかにかおる。


花屋をひやかす

駅ナカや駅チカのおしゃれな花屋さん。

いまではそれぞれコンセプトがあって、みてておもしろい。

とくによくいく駅チカのお店は、クラシカルな花をたくさん揃えてる。

白、青、赤と、色味ごとにレイアウトされてるのも、みててたのしい。

この十年くらい、どの商品もいえるけど、デザインのちからだなっておもう。


花もコストコ

花についても、コストコはたのしい。

食べもの、コスメ、日用品、あらゆるものがデカイ。

花はデカイ、というよりめちゃくちゃ多い。

駅チカきれいめ系のフラワーショップの何倍もの本数が、1,000円で買える。

コストコのボリューム感大なゆりやバラがオススメ。

プレゼント用に贈っても、たいがいものすごく喜ばれる。


花束の浮遊感

花束って、みたりもったりするだけで、ワクワクする。

通りすがりに花束をもってるひとに出会うと、いい顔をしているようにみえる。

あ、なんかいいことあったんだな。もしかしたら大ライフイベント、あったのかなって。

勝手に想像してしまう。

反対に、じぶんがまちなかで花束をもつのも、なんかいい。

フツーに実家へのプレゼントだったりするけど、なんか俺、いまからちょっと特別なデート的な。

ムダにキモチが盛り上がってくる。

この高揚感、わりと好き。


花をとおして世界がかわる


花にハマる

こんなかんじで、花をみたりもらったり買ったり飾ったりしてると、いつの間にハマってる。

いままで気にしてこなかった花々がまわりにみえてくる。

近所のいつもの景色も、そろそろボケの花が咲くな、とか。

あそこの梅は咲いたかな、とか。

ちいさな楽しみが毎日つづいていく。


花とカメラ

ダカフェ日記』という本に出会ってはじめた一眼レフカメラ。

さいしょ撮るものがなくて花ばっかり撮っていた。

それがgoogleフォトにたまりまくってて、毎日のように過去の花々の写真がスマホでみれる。

どんどんデータがたまって、あのときの花をたのしめて、そのときのエピソードまで思い出したり。

これって、あの頃きいていた好きな曲、みたいなかんじ。

花を楽しむのもいいけど、写真にのこしておくのも、なかなかたのしい。


さいごに

花ってコスパいい。

これ、なかなか伝わりにくい。

伝わりにくいけど、あれこれ書いてたら、こんなにステキだった。


たとえば、

美味しいものを食べたり飲んだり。

本を買って読んだり。

映画館で映画みたり。

お金をだして、いい気分になる。

じぶんの好きなことで支払う金額でかんがえると、ぼくの場合、花は超コスパがいい。


買わなくてもいい。

ふと身近に咲く花を気にしてみる。

すると、日常がすこしずつ彩りゆたかになる。

毎日がちょっとだけたのしくなる。

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