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世界のkindergarten140

2020/11/18
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、チェコにある幼稚園(kindergarten)です。

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今回のようちえんはこどもの空間として壁や構造材が遊びのおもちゃであったり、体を使う遊具のように活用できるようにデザインされています。
素晴らしいですよね。

この壁の仕様ですが、こどもが登っていける空間でもあり、座ったりできるようにデザインされています。
テーマであるコンセプトが、こどもが空間を制するように、空間でどんなことができるか自由な発想を持って体験してほしいという願いが込められているため、ぱっと見木材が突き出して危ない。
と思うかもしれないですが、危ないという感覚をこども自ら身につけると怪我をする確率もへり、危機管理能力の養う力のひとつの空間としても利用されています。
何より、こどもが空間を制してほしい。
ということで、私たち大人がこの空間は何かをする。
という決めてルールは存在せず、こどもが自由な発想を持って空間をめいいっぱい遊んでほしい。
ということを決めているので、空間としても大きな部屋に壁が登れたり、梁が傘のように広がって屋根を支えているので、天井を見上げて傘と連想させて傘で遊んだりしますよね。
何事も、自分が生活する空間から視覚情報から想像し、そして学ぶ力を自ら育んでいける能力があるので、傘を見たときにここの園舎のように建物を支える柱になることも、頭の中にイメージして、こどもの価値観や可能性として残って行きます。

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面白いですよね。
傘を連想して建物が支えられる。
という発想を持つこどももいたり、逆のパターンで傘に似ている。
という発想もありますよね。
このように視覚情報で訴えることで、こどもたちの視線が天上へと向くことができます。
そうすると今度は空間把握能力として部屋の大きさであったり開放感を演出している天上の高さを体で感じることへと繋がります。
こどもの視界は自らの顔の位置から地面しか見えていませんが、視線をコントロールする手法を取り入れたデザインとしているので、身を持って体験するということですよね。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/778130/kindergarten-in-dobrin-atelier-8000?ad_medium=widget&ad_name=category-kindergarten-article-show


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