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世界のkindergarten180

2021/02/16
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、アルゼンチンにある幼稚園(kindergarten)です。

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本日ご紹介致します幼稚園は、3つの中庭と園舎の関わりをこどもたちにどのように視覚情報から、伝え、そして感じてもらえるかをデザインとして表現しています。

中庭と園舎をしっかりこどもの視覚情報へとデザインを落とし込む必要があるので、
大きな窓を設け外と中の区別を明確に分けるのではなく、ぼんやりとした区分けとしています。
こうすることによって、外の環境であっても中から全て見渡すことができるようになっているので、こどもの興味を潰さない工夫としています。
こどもの興味関心ってこどもの見えている情報から一瞬の出来事だったりします。
なので、視覚情報に落とし込む時に中庭との連携を取るために邪魔になるようなデザインをなくし、すっきりとした表現ができるようにガラスだけにしています。
そうすることで、こどもの興味関心が外により向きやすくなっています。

そして
今回の中庭からどんな事をこどもに感じて欲しいのかも大きなテーマとなっています。
中庭から大きな太陽の位置、熱、影、そして植物を感じて欲しい。という事を表現されています。
なので、中庭に面しては前面ガラス張りに対して、敷地周辺に対してはクローズの表現デザインとなっています。
園舎からそして、太陽の位置は、それぞれの中庭でどのように違いを生み出しているのか
それは、影をみて感じることができるように演出しています。
これは建物の外でも同じ感情を持つことができるのですが
1つの空間から違う空間を演出していることで、こどもに同じ空間でも立ち位置が変わるだけで、見え方(景色)が変わる。
という事を意図して体験できるように表現しています。
この視覚情報を使ってこどもに体験するデザインは、最初の提案からそしてこどもにどんな影響を与えたいかをしっかり構想から練っていることでできる事ですよね。

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今回の園舎では、大きな箱に見えるかもしれないですが、なかに入ると3つの中庭を構成に考えらているので、部屋のいちによっては熱も影も、全てが違うようにこどもには見えるように工夫されている事です。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/911993/child-development-centre-commune-8-direccion-general-de-arquitectura-plus-mduyt-plus-gcba?ad_source=search&ad_medium=search_result_projects


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