世界のkindergarten166
2021/01/07
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。
今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、スロバキアにある幼稚園(kindergarten)です。
今回のようちえんは、ワイナリーの中に建てられたようちえんです。
ぶどう園との関わりをどのようにしてこどもたちと共存できるか。
また、こどもたちにぶどう園をどのようにみてもらうかを考えてデザインされたようちえんです。
ぶどう園を直接視覚情報で訴えることはもちろん、ぶどう園という見渡す限り緑の中にある実を見つけてもらえるか。
一種の宝探しのようにこどもたちはワクワクできるように作られています。
なので、ぶどう園を見渡すことができる教室を1階ではなく2階に設け、そして大きな窓を用いて上からぶどう園を楽しむことができるようにしています。
こどもの目線を考えられたとても面白い発想ですよね。
こどもの目線はぶどう園と同等もしくは、低い位置にあります。
そのため、全体を見渡すことができない時期でもあります。
しかし、ようちえんで活動することにより、ぶどう園の広さを観ることができます。
また、ぶどうって上からみたら実が見えないことも気付きます。
これって私たち大人にとっては知識や理解がり想像することができるのですが、
こどもは真っ白なキャンパスで観たもの・ことなどの体験したことが全てになります。
なので、視覚情報って簡単に聞こえていますが、こどもにとっては全く新しい世界の始まりでもあります。
特に0歳から5歳は、個性に対して素直に行動できる時期でもあります。
観たことで新しい世界に興味を持つこどもがどれだけの可能性を見つける行動に出るかは私たちでは計り知れません。
今回ようちえんは、とても小さい園ではありますが、こどもの想像力を発揮できる素晴らしい環境が整っています。
近くにぶどう園が見渡せるようちえん。
それだけでもワクワクします。
ぶどうがどのように実が成るのかその過程もこどもたちにとっては新しい世界でもあり、非常に体験して欲しいことでもあります。
私たちが食べている食材を土から知ることにもつながります。
小さい幼少期の時期なのでこの体験が生かされるのは青年期以降もしかしたら大人になってから発揮されるかもしれません。
しかし、幼少期に体験していることで、青年期以降に体験しているこどもたちと発想力が全然異なってくるので、とてもユニークな発想を持ったこどもの人格形成となっていきます。
こどもは、全てに置いて体験・体感からしか学べない時期です。
しかし、体験体感から学べるからこそ、いろんな角度で自分なりに何かを考え達成しようとする行動を起こしてくれます。
これは、知識や理解力からくるものでなくただただ興味関心に引っ張られて自分の世界を築いていっている時期だからこその学び方です。
毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。
「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」
まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。
よろしければフォローをお願いします。
また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?