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世界のkindergarten94

2020/10/01
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、フランスにある保育園(Nursery School)です。

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遊び心溢れる空間にするというテーマを持って建築デザインされたようちえんです。
遊び心とは、どういうことかというとこれを言葉にすると意外と難しいんですよね。
なぜなら、こどもの感性というのは全く一緒ではないからです。
一人一人に違いがあるように、興味関心もまたそれぞれ違ってきます。
では、どうするのでしょうか。
ということですよね。
乳幼児期のこどもは素直です。
それも感性に従って素直に行動できるのが特徴です。
なので、遊び心をちりばめておくとそれぞれの個性に引っかかるようにデザインしておく必要があるため、大きくこういう影響を与えます。
ということをあまりせず、観て、触れて体感できるよう空間にすることが大事です。
なので、まず観てというところをどのように視覚情報で訴えていくのか。
ということですよね。
今回の保育園は、オープンな環境という点と木材とガラスを使用しているのが特徴です。
教室から教室までの廊下のエリアについては、四方八方から眺望が可能となるように景観を建物から体験できるように工夫されています。
それは、見える位置によって景観が変わる。という事を体験して学べるようになっています。
他にも、1階と2階で同じ木材を扱っていますがデザインや樹種そして、大きさ滑らかさなどの違いにより光の当たり方も変わり雰囲気がガラッと変わります。
これも視覚情報で訴えていくことで、同じ樹木でも全然違う体験ができるように誘導しています。

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こどもこのように、興味関心が全然違うこどもたちでも
何に触れ何を思い行動するかを観察することで、子供の天賦の才能を見つけることができます。
そして、大事なことは、観察することができるのはそこに居る大人である先生たちです。
先生たちが子供の行動を尊重し、見守ることができなければその才能は埋もれてしまいます。
このように、建物から環境が全て大事なんですが、そこに居る私たちのような大人の対応でマイナスになることも起こってしまうということが現実にあります。

今回の保育園は、外部のオープンスペースについても、木材を利用した床(ウッドデッキ)を使用しており、内部と外部の木材の違いを肌で感じることができますよね。
空間という場所で子供たちがどのように遊ぶかは、子供が考えるという趣旨で設計された保育園でした。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/276638/jean-carriere-nursery-school-tectoniques-architects?ad_medium=widget&ad_name=recommendation


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