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世界のkindergarten170

2021/01/11
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、フィンランドにある幼稚園(kindergarten)です。

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本日ご紹介しますようちえんは、芸術と体育からこどもはたくさんのことに触れ、そして体を使って遊べる。という事をふまえており、学びと成長できる建築のデザインをされています。
例えば、レンガの積み方を1つにせず、積み方を3つ4つと変えて外観デザイン内観デザインとしています。
この積み方ひとつで、こどもは視覚情報から捉えて触ろうとします。
そして、印象としてイメージに残そうとするのが、自分で感じたままに頭の中でイメージを創り上げていくことになります。
感じたままに創り上げることでどのような学びになるか。
想像できますでしょうか。
こどもは個性や感性に素直にとらえることができます。
なので、レンガだからこのように積むことができる。
ということではなく、形・大きさから自分も同じように積んでみたい。
そのように感じることができます。
そうするとどうなりますか。

園庭に落ちている石や、木の実で積み上げようとするこども。
また、積木遊び三角形の積木で積みあげようとするこども。
中には、私たち大人が想像もできないモノで積み木遊びをするこども。

など、私たち大人のように知識も理解もないので
自分で同じように見えているモノを再現しようとこどもたちは行動に移すことができます。
そこで、いろんな事を学びます。
崩れたらどのように積み上げたらいいのか。
また、形や大きさを変えてみる。
といった、行動をとるようになります。

この一連の行動ってこどもの遊びですよね。
私たち大人から見たら何しているのかわからない状態ですが、こどもは真剣に遊びを通して、自分で見たモノを再現しようと考えながら、時には上手にできず泣いて訴えたり、できたことですごく笑顔になったりします。

こどもって無邪気でなんでもできる。
そう信じて、行動をしています。

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なので、今回のようちえんは視覚情報でたくさんの素材を扱っています。
コンクリートにフローリングを転写して石なのに木の模様を創ったり。
こどもたちが触れるインテリアも表面の素材にこだわり、こどもたちの感受性のまま何かを学ぶきっかけ(可能性)を与えるように仕掛けをたくさんデザインとして表現しています。

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毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/406513/saunalahti-school-verstas-architects?ad_medium=widget&ad_name=recommendation


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