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世界のkindergarten175

2021/01/23
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、中国にある幼稚園(kindergarten)です。

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今回ご紹介するようちえんは、こどもたちに刺激的な体験感覚を実現するためにデザインされたようちえんです。

刺激的な体験感覚という内容ですが
こどもたちにとっては刺激的な体験ということです。
なので、どのような体験感覚ができるようにデザインされているかと言いますと、
ホラ貝をイメージしており楕円形の園舎に囲まれた中庭から大きな空を見上げることもできますし、楕円形の園舎なのでこどもが園舎の流れに沿って走ったり歩いたりできるように終わりのない動線によりこどもの活動を制限することなく個性・本能による活動を促進します。

他にも、玄関アプローチ、ロビーには大きな樹木を植えております。
これは1年を通した四季による、変化、太陽による影など、こどもは樹木を通して1年の刺激的な模様を体験できるように考えて意図を持って植えており必ず目に止まるように空間デザインも合わせて考えられています。

樹木からは、
たくさんの変化の中でも、屈せずしっかり根をはり太陽の光を浴びて成長する。
ということをこのようちえんでは、こどもに人生の考え方と捉えて学んでもらえるようにしていることも、建築と教育の理念を感じます。

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こどもの個性・本能による活動を制限しない。
という考えから、2階にも屋外空間を設け1階との園庭のちがいをこども自ら体験できるようにしています。
その体験は、刺激的です。
なぜなら、1階と2階では高さが違いますので、目に飛び込んでくる視覚情報は全く異なります。
そして、風の流れも1階と2階では異なります。
1階では園舎に沿って風を感じますが2階は屋外空間の方が広いこともあり
風が4方から感じられることもできます。
こどもは感受性が豊かなので、微差を感じるデザイン・自然の環境をどのように捉えていくのかこども自ら感情のままに頭の中にイメージとして構築しています。
このイメージづくりがこどもの集中時間と関係してきます。
なので、遊びを通して誰の声も入ってこないぐらいに集中している時間をどのように創るのか、私たち設計とこどもの環境を運営している人たちがしっかり考えて表現することが、こどもにとって一番大切なことだと感じるようちえんになっています。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/931646/sanmen-dafu-kindergarden-think-logic-design?ad_source=search&ad_medium=search_result_projects


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