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世界のkindergarten185

2021/03/21
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週は世界の保育園を散歩。
本日紹介するのは、デンマークにある保育園(DAY CARE)です。

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本日ご紹介します保育園は、建物と敷地の考えがとてもユニークでかつこどもが持つ個性を刺激できるようにデザインされています。
どんな考えかと言いますと、
建物から離れると、冒険という遊びを通してたくさんのことができるように仕掛けを作っています。
建物と建物の死角となる場所で隠れる。
また、草花に寝そべって体を隠す。
そしてフェンスがわりになっている木々から体を隠す。
面白いですよね。
こどもは隠れる。という行動も本能から遊びを通じて自分の体の大きさを体験していきます。
ここだったら隠れることができるかな。
という発想からどうやって体を隠そうかと必死で考えて行動に起こします。
このように、こどもはその目の前に広がった野原や、森をみて自分の体をどのように隠すかを考えて行動できる。
そしてそれは、遊びという体験・体感を通じて自分の体の動かし方、大きさを理解していくことにつながる。という発想があるからこのような園舎創りとしてデザインされています。

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建物側にもこどもに感じてほしいメッセージを残しています。
それは、自然のエネルギーを感じて欲しい。というメッセージです。
こうきくと、むずかしそうだなと感じるかもしれませんが、すごく簡単なことです。
ここの園舎の外壁全て何で建築されていますか。

木ですよね。

木の外壁にすることで、エネルギーとして何をこどもが感じ取れるのでしょうか。

ここまでたくさん記事を読んで頂いている方は、これかも。と思うことだと思います。
答えは、熱を感じることができる。
ということですよね。

全て、木で覆っていますので、太陽の熱を木という素材を通して感じることができます。
感じるためには、こどもの視覚情報としてデザインで訴える必要があります。
デザインとして訴えた後にこどもにくる感情としては、触れてみたい。
という行動です。

なので、太陽の熱は木を通すと熱いという感覚を知ることができます。
そして、木というのは自然にあるので、他の樹木も触ってみよう。という意識へと促すことができます。
そうすると、木陰で涼しい樹木に触れると、冷たい。という感情を見つけることができます。
面白いですよね。
こどもは、真っ白なキャンパスを持っています。
なので、私たちが普通だと感じることもこどもにとっては新しい世界の扉がまた1つ開いた状況です。
このように、新しい刺激をこどもは本能で求めている時期ですので、どのように私たちが環境構築をしていくかがとても重要となっています。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/952537/savannen-nursery-nordic-office-of-architecture?ad_medium=widget&ad_name=category-day-care-article-show


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