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本当にピンピンコロリを願っているのか?

タイトルを「ピンピンコロリのいきかた」に変更した。

このnoteは、自分が整体師であることと、終末期病院でダブルワークをしていることから、私が知っていることを中心に、健康で長生きするための方法を書こうと始めた。タイトルはあまり重要ではない気がしたが、「ピンピンコロリ」は高齢者がよく使う言葉なので入れたかった。

ピンピンコロリのために、私なりにこうすればいいんじゃないかというアイデアはいくつも持っている。その一つとして体ケアの大切さを書くため、ストレッチの記事を書き始めた。しかし今日いきなり、方向を変えてみた。

PPK=ピンピンコロリ・・・元気な人が突然亡くなる
NNK=ネンネンコロリ・・・寝たきりになって亡くなる

「ネンネンコロリ」というのが対義語として世間では言われている。ようするに寝たきりで終えていくという生き方だ。しかし、ネンネンでコロリというのは、どうも言葉のイメージと合わない気がするので、コロリの意味を調べてみた。

ころり
[副]
1 急に転がったり倒れたりするさま。「さいころが—と転がる」
2 あっけなく死んだり、負けたりするさま。「かぜをこじらせて—(と)いってしまった」「殺し文句に—と参る」
3 前とすっかり違う状態になるさま。ころっと。「—と忘れる」

デジタル大辞泉より

ころりの意味から考えると、ネンネンコロリは、造語としても言葉としてもおかしいと思う。代案を考えてみた。

ネンネンユルリ(ゆるり)
ネンネンジョジョ(徐々)
ネンネンチチ(遅遅)

どうだろうか? ピンピンコロリの響きと対照的に考えると、ネンネンユルリが合うかな?

こんな勝手なこと考えてる私はヒマなのか?(笑) すでに世の中はネンネンコロリで動いている。私がいま書いたからといって変わるものではないだろう。でもまあいい。思ったことなので書いておく。もしかしたら数年後、採用されているかもしれない(笑)

本題に入ろう。

とにかく多くの人がピンピンコロリを望んでいるらしい。しかしとても難しいのだ。だからノウハウ本もたくさん出版されている。そこに私が今さらアイデアを書いてどうなるのか? とも考えるが、巷で言われていることに私が思う疑問を今日はひとつ書いておこう。

やはり死にたくないのだ

ピンピンコロリということは、突然死ということである。突然死の代表格に「心筋梗塞」がある。心筋梗塞で亡くなる方の半数以上は、発症から1時間以内に死亡しているらしい。だから手元にセコム置いたり、すぐ家族に連絡できるよう準備している人が多い。矛盾していないか?

そして「脳梗塞」もある。脳梗塞も発見から時間との戦いで、血流回復は早い方がよく、少しでも前兆があればすぐに救急車を呼ぶことが良いとされている。矛盾していないか?

突然死の予兆があるのに、少しでも早く病院へ行けるよう準備している。この場合の予兆というのは、ピンピンコロリの予兆でもあるはずだ。言い換えれば、死の直前まで来ているのに、やっぱり死にたくないのだ。人間というのは、とかく勝手な生き物のようだ。

覚悟はできているのか?

ピンピンコロリと逝きたいのならば、一番大事なのは「いつ死んでも良いという覚悟が必要」なのではないかと私は考える。覚悟のない人が病院へ行って検査して、何の数値が悪いからどうとかこうとか言って、薬をいっぱい飲んで安静にして、それが寝たきりの方向へ舵を切っていることに気付いていない。

本当にピンピンコロリと逝きたいのであれば、病院に行かないことだ。

「がんは早期発見で治ります」とテレビCMまで流れるようになった。これはもう医療ではなく、医業ビジネス化している。医療団体は広告規制が厳しい。しかし製薬会社は少し違う。CMを見て病院へ行くんだから、同じじゃないのか? と思うが、法律的にはOKなのだ。

医療法における病院等の広告規制について

厚生労働省

余命宣告されるがんが一番良い死に方?

「がんで亡くなること」は、考えようによっては一番良い死に方だという人もある。余命宣告され、自分の死期を考えながら準備できるからだ。だとしたら、早期発見せず、発見された時は手遅れで余命宣告される。これが何才なら許されるのか、ということだ。90歳でもがんになりたくないと検査に行く人もある。それは個人の自由だ。

世の中の情報がすべて正しいとは限らない

ピンピンコロリに関して、医師や医療機関、あるいは行政や国の機関がいろんな文献を出している。それらを鵜呑みにして、あなたが良ければそれで良い話なのだ。ただ、世の中を見渡せば、一般人は大きな組織に流されてしまっていることを自覚していただきたいと切に思う。死を怖がるのではなく、受け入れる気持ちが必要なのではないだろうか。

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