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なぜ高級車を買っても幸せになれないのか?をドーパミンで説明してみる

お金持ちのYouTuberや有名人の多くの人が、高額な買い物がもたらす幸せは「買った時がMax」で、それ以降は急激に喜びが低下すると言っています。

なぜなんでしょうか?脳科学から半分冗談な仮説で説明したいと思います。

脳内の神経伝達物質には、実際にドーパミン以外にも様々なものがありますし、幸せをドーパミンだけで説明するのは乱暴ではあります。ただ、ドーパミンに絞ったとしても、人生を考える上でのヒントはあると思います。

期待を超えたらたくさん放出されるドーパミン

Dopamine reward prediction error coding

ドーパミンは期待を超えた時に、ドバドバと放出されます。つまり「高級車を買ったら、さぞ乗り心地がいいんだろうな」と期待していて、実際に買った車がその期待を超えた時とか、「広い家に住んだら、生活がもっともっと豊かになるに違いない!」と考えていて、実際の生活がそれを上回った時にたくさんでます。

実際に車を買った後に、その車がもたらす価値を知ってしまった後に、車が毎日その期待を超えてくることはないので喜びはどんどん低減します(それでも日々車を愛でることができるあなたは幸せ者です)。

従って、買ったモノが自分の期待を何度も超えることは稀なので、買った瞬間(&直後)がMaxということになります。

期待通りの結果には無反応なドーパミン

Dopamine reward prediction error coding

我々が持つドーパミンシステムは、ワガママな恋人のように「期待通り」の結果に対しては全く反応しません。

なんぞです。

そして期待外れだった時のドーパミン…

Dopamine reward prediction error coding

あなたが車や家に対して、実際の価値をはるかに超えるものを期待してしまった場合、それらのもの購入して価値を体感した時に「期待外れ」だと思ってしまうので、なんとドーパミンの量は抑制されて少なくなります。

期待だけで放出されるドーパミン

Dopamine reward prediction error coding

ドーパミンは期待するだけで出ます。実際にモノを得る必要はありません。つまり、モノそのものが実際に手に入る予定がなくても、手に入るという期待だけで十分ドーパミン出るということになります。

【龍成メモ】

記憶の中には「いつどこで何があったかがはっきりしている」ようなエピソード記憶と呼ばれるものがあります。木の実や果物の採種や狩猟、危険な動物からの回避など、様々な場面で役に立ったことが想像されます。

単にモノを所有しているという記憶よりも、体験にまつわる記憶の方が重要なのも、進化の過程で得た能力だと思います。

なので「モノより思い出」や「プライスレス」のCMが我々の心に響きますし、コト消費に予算を回す方が、モノ消費偏重よりも幸せになれるかもしれません。

#ドーパミン #高級車 #金持ち #幸福論

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