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このドキュメントで駆けるんだ

このドキュメントで駆けるんだ

LとRで迷って飛んで

出来上がった文字たちが跳ねる

湧いて止まって淀んで光る

直線と曲線と連なりの連なり

このドキュメントで駆けるんだ

夜は今や劇場となって

暗がりの圧で指に絡まる

溶ける震える握る押す

三歩進んで二歩下がり

のプロセスインターバルに

琥珀色の酒の夢を見るのだ

それは色付きながら澄んでいて

リビングデッドであった いや

デッドリビング? バカみたいな

言葉遊びをやめてステムを持って

キャンドルの灯を掴んだグラス

その胸元からほっそりとしたふくらはぎ

までをなめるようになめるように

アンバー・カラーの街を思うよ

思い出の街 ケヤキの通りとか

細い二輪のタイヤで踏んだ

銀杏なんかを思い出しながら

このドキュメントで駆けるんだ

このドキュメントで駆けるのか?

半ば覚醒したようにグラスを回すのさ

回して僕はまた回る

悪い夜を思い出しては首を傾げて

画面とキャンパスを思い出す

人倫とグローバルからずっとずっと

絞って絞ってバスタブの中

バカバカしい水遊びを思い出してる

カランカランとカーテンがあき

どこにでもつながるベランダにパンツを干す

太陽も空はどこにでもあり

たぶん鎌倉やヴェニス、リバプールなんかとも

それは風がつないでたりして

ああ自分が滲んでは

どこかで実体となって現れてくれるような

アンバー・カラーの街に生きてた

このドキュメントで駆けるんだ

このドキュメントで駆けるんだ

このドキュメントを書けるんだ

このドキュメントを書けるんだ!

反芻しては振り返り

身をよじっては引き剥がす肉を

サカナにする夜 どっちだよ

大振りなグラスに哲学を注ぐ

語り得ぬものについて

人は沈黙しなければならない

正座に合掌 また会う日まで

酒と2人のこども達に関心があります。酒文化に貢献するため、もしくはよりよい子育てのために使わせて頂きます。