シェア
りょーさけ
2019年2月25日 19:00
明けてゆく。暗かった恵比寿の空が白んでゆく。さっきまで身体を覆っていた熱が消えてゆくのを感じる。たぶん街の風に溶けて、もうどこかへ運ばれてしまったのだろう。熱は消えたのだが、その代わりに腹の底にある思いが湧いてくる。身体を巡ってゆく。それが言葉になり、脳裏に浮かぶ。「日本酒が、酒が見せてくれる世界の表現はもっと大きなものでいいはずだ。」この数か月間、自分の頭の中を占めていた疑問が氷解した瞬