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"リケジョ"ってどんな人?

リケジョ、いわゆる理系女子は日本ではマイノリティです。
高校で理系を選ぶ女性は少なく、大学、大学院と更に狭まります。国内研究者に占める女性の割合はわずか14.4%。他国に比べても低い水準です。

私は高校時代に理系を選び、大学では薬学部そして大学院(修士課程)に進学し、メーカーで10年以上研究職を務めてきたリケジョの1人です。

マイノリティだからこそ見えづらい、"リケジョ"の生態や経験をご紹介します◎

  • 子供の頃から植物や動物が好き。恐竜や宇宙が好き。物事の仕組みを観察するのが好き。

  • いわゆる"女子"と馴染みにくかった。なぜ女子は一緒にトイレに行きたがるんだろうと思っていた。

  • 高校時代、文系女子の方がお化粧も服装も華やかでキラキラしているなと感じていた。自分はそういうキャラじゃないので、理系の友人と話すのが気楽で楽しかった。

  • 大学時代、"女のくせに(勉強ができたり発言したりして)生意気だ"と陰口を言われていた。男性では成績が良いと尊敬されるのに、どうして‥と思っていた。

  • "女の子は手に職"と親から言われて育った。それもあって薬学部に進学した。

  • 大学院に進学する時に、親から"結婚が遅れるよ"と言われた。

  • 合コンで、"院卒で研究職"と言うと、男性から"頭いいんだね"と言われて線を引かれたように感じた。

  • 大学時代から付き合っていた人や職場で知り合った人と結婚する場合が多い(他に出会いが少ないのかも‥)。

  • 理系男性と話や価値観が合いやすい。

  • 芯のある人が多い。

  • ママ友に"お仕事は?"と聞かれた時に"研究職"と答えると引かれるんじゃないかと少し気にしていた。

  • 育児をしながら時に残業や休日出勤もある"研究職"を続けるのは大変だった。独身者やサポート体制のある男性に仕事の長さで勝つことはできない。

  • 有機溶媒などを取り扱う職場の女性は、妊娠期に異動していくことが多かった。

  • ワーママ業は大変だが、そんな中でも工夫してうまくやりくりしている方が多かった。

  • 部下育成や気配り上手な女性が多かった。

  • 海外の国際学会に参加した時に、女性研究者の占める割合が国内学会に比べて圧倒的に高いことに衝撃を受けた。(女性研究者の割合: 国内では1割、海外では4〜5割)

  • 大学〜職場の要職には男性が多かった。

思い返してみると、自分自身も周囲も"リケジョ"に対するアンコンシャスバイアスがあったのかなと思います。

しかし、好きで選んだ道なので、私はこれまでの選択に後悔していません。
マイノリティだからこそ、"他人の言葉に振り回されない""自分の道は自分で決める"反骨精神も鍛えられたように思います。

一人一人がのびのびと個性や能力を発揮できる世界になると良いな、と願っています。

共働き家庭が両立生活を楽しめるよう、活用させていただきます。