"マクロビ"は日本発祥?!
最近マクロビという言葉を聞いたり、目にしたことがある人が増えてきました。
今回はそのマクロビとは何か言葉の意味から実際の食生活に生かし方を解説していきたいと思います。
マクロビはマクロ・ビオティックの略で、「Macro(大きい)」「Bio(生命)」「Tique(術)」という意味で、古代ギリシャ語を語源としています。
"自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現する"といった意味合いになります。
従来の日本食に陰陽論を交えた食事法で、櫻澤如一によってつくられた思想である。玄米、全粒粉を主食として、豆類、野菜、海藻類などが多くなるようなバランスの食事法。
マクロビオティックには3つの概念があります。
身土不二 (しんどふじ)
土地の旬のものを食べることで、身体と環境は深く結びついているという考え方が元になっている。
一物全体 (いちもつぜんたい)
食材は丸ごと一つでバランスがとれているという考えが元になっていて、野菜の皮、葉っぱ、茎、根、小魚の骨やしっぽまでなるべく摂取する。
陰陽調和 (おんみょうちょうわ)
食材を陰性と陽性にわけ、冷たくて水分の多いものを「陰性」、熱くて水分の少ないものを「陽性」といい、この2つをバランス良く食べることを言います。
この3つの概念に基づいたバランスの良い食事を推奨する考え方で、肉や卵を控えるなどといった方法でもありますが、決して厳密に決められてるわけではありません。
ベジタリアンやビーガンとも混合される事が多いですが、食べてはいけないものなどはなく、自然と調和し健康的な食生活を進める考え方の一つになります。
櫻澤はこのマイクロビオマティックを広めようと1929年に渡仏。その後、渡米し幾度の困難を重ね普及させた。アメリカの有名ホテルやハリウッドに実践者が多くなったことで、日本にも浸透し始めた。
マイクロビオマティックと聞くと海外から入ってきた考え方のような捉え方をしてしまう方も多いのではないでしょうか。実は日本人が日本食を元に唱えた思考で100年以上人々が実践してきている普遍的なものである。
日本よりも米国のほうが、新しい概念や考え方は受け入れられやすい傾向にある。櫻澤さんは、それを考慮して渡仏、渡米したのかはわからないけれども、新しい概念を提唱して浸透してから日本にもってくると浸透しやすい。日本人の特性によるものなのかな。でもこの概念や考えは日本食つまり和食の根源であって、日本人が大切にすべきものである。もっと国民性、日本特有のものを生かして、いろんな形で発信する。これができたらもっと楽しくなるのに。
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