美容室に行くべき理由
せざる追えずに始まったリモートワークが、最近ではもう当たり前の働き方になっているようですね。
いろんなお客様とお話をしているとそんなように感じます。
人によっては、通勤時間を短縮できたり、家事と併用できていたり、すごく生活にフィットしたワークスタイルになっているなと、美容業する私からは羨ましく感じてます。
ただ、そこでこんな声も耳にします。
「今までは、外に出て暑い中も寒い中も仕事して、いやでも人とやりとりしていた。だけど、今はずっとパソコンの前に座ってなくてはいけない。」
「ときどき、気が狂いそうになる」
「人と話さなくなったせいか、発想が湧かなくなってきてしまっていると感じることがある」
アイディアが浮かばない
美容室でも各現場でも消毒、検温、マスクは必須条件になっている。場所によっては、「私語厳禁」なんて言われれる場所もある。
だから、施術する側もなるべく会話が続かないように話が盛り上がらないように言葉を減らしたり、意識的に静かに仕事をしていた。
なんだかそのうち「詰まる」っていう感覚がいつだか湧いて出てきて、私自身もカチコチに固まってきているような感覚と言うのだろうか?
今流行っているもの、おすすめの髪型なんかを聞かれた時にはお顔と髪を見てすんなりアイディアが湧いてお話ししていた。
それがいつかの自分は、説明をしようと思っても言葉がすんなり出てこなかったことがあった。
自分でもびっくり。カチコチに固まっていたのである。
身体の柔軟は毎日続けるから維持できるのと同じく、言葉や発想もその継続をやめてしまうと固くなってしまうのかもしれない。
サロンの語源って知ってますか?
ヘアサロン、ネイルサロン、エステサロン、美容室のことを「サロン」と呼ぶこの単語みなさんはどうゆう意味かご存知ですか?
昔むかし、ヨーロッパでは「サロン」という社交の場で人々が交流し、文学や芸術などの情報交換などを行なっていたという。そして、その中から今現在にまでも名を残す著名な画家が生まれたり、詩人が生まれたりしてきた場所でもあるんです。
ヘアサロンはおしゃべりをする場所ですよ?
ずっと前からずっと思っていたことなんですが。
「このお客様、髪の毛やりに来るっていうより喋りににきてるよな……」
そんなふうに感じていた、若い頃…。
それは、今思うと間違っていないということ。むしろ、お客様と私、お互いになんのテーマもなくただただお話しすることで、それだけで何かが解消していたり、何かアイディアが浮かんだり、何かに共感して笑ったり。
それって、きっと端っこに寄せられがちだったことが一番大切なコミュニケーションだったのかもしれないですね。
「今日、髪の毛を綺麗にできてよかった」「メイクを頼んでよかった」
会話を通して、気づく発見と施術。トークの中で感じた悩みを技術に反映させて、喜んでいただくのが私の仕事だな…と感じています。
まさしくこの発見もお客様との会話から…
これからはもっと、おしゃべりをしに来る場所だと思ってもらえるヘアメイクサロンを提供できる人でありたいと思います。
みなさま、なんか最近外でてないな…って感じたらまずは美容室に出かけてみてはいかがでしょうか?
この記事を書いているのは…
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