働き方は生き方

(2)「働き方」は「生き方」

 選択のベースは「自分が好きな仕事」

前話で、「自分を認める」ことが私の仕事のテーマであることをお伝えしました。さらに、それは人生のテーマに繋がっていると感じています。

これまで経験した仕事(アルバイトは含まず)は、ホテルでのバンケットルームや宴会場の接客、カナダの現地ツアーガイド、鉄道会社の旅行部門、外資系MLM、再び鉄道会社の企画営業部門、そして現在、個人事業としての起業コンサルティングと講師、企画プロデュースです。

どの仕事も、選択のベースは「自分が好きな仕事」「働き方」は「生き方」だと思って仕事を選んできました。人が何を大切に思っているのか、どんな仕事や働き方を選択するのかは、その方の価値観が現れ、生き方そのものだと感じます。ですので私自身、自分が好きな仕事を選択し、壁を乗り越えることさえも楽しく、どんどんスキルアップして行きました。

仕事量が多くなった時も、3人分のスピード感でどんどん仕事をしていきました。すると、周りから認められて役職やポジションが上がり、頼られるようになり、いろんなことが見えてさらにバリバリ働いていました。気がつけば、家庭との時間比率は、仕事が上になっていました。

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「働き方」が「生き方」だったはず

そうして、どの仕事の時もその状態になってからハッとするのです。
「私はこんなにバリバリ働きたいわけじゃない」と。

・頼まれるとやる、その結果自分の時間がなくなる。
・できるからまた頼られる、わからないことを代わりに調べて答える。
・お茶したいと頼られるから行く、その結果やる予定のことがずれ込む。

頼られること=嬉しい事
と言う式が、どこか出来上がっていたように思います。
やってもやっても仕事が終わらず、逆に仕事や依頼が増える日々。言い換えれば、ただの何でも屋さん、便利屋さんになっていたのかもしれません。

キャリアを活かして自分が好きな事をしているつもりでいたのに、人の要望を満たすために自分で自分の首を絞めていたように感じて、何のために働いているのか見えなくなっていました。タスクを追いかける日々を見つめ、「働き方」は「生き方」ではなかったのか・・・と自問自答を繰り返していました。


 職業、「自分」

そんな自分にようやく気がつき、全てのポジションを手放すことにしました。今から3年前、48歳の時です。フリーランスという道を選択し、細く不確かではあるけれど、大きな自由無限大の可能性を養分として立ち上がりました。

職業、肩書きは、自分の中で「上岡良子」と決めました。自分がやっていることが私の仕事。ずっとそうだったはずなのに、どこか組織の名前で守られていることに甘えていました。なのでまず最初に、自分の名前で働く勇気を持ちました。

そして、誰かに認めてもらいたかった自分を丸ごと認め、薄々分かってはいたけれど、本当に求めていたことは「自分を認める」ことだったんだと分かった瞬間、肩がふっと軽くなりました^^

起業に必要なスタートアップスキルは、もうすでに十分ついていました。あとはアクセルを踏むだけ。そう思って踏み込むと、そこから素敵な出会いにたくさん恵まれました。そしてコンサルを通して、クライアントさんに「本当の自分」を通訳する私になっていました。

驚いたのは、それまでタスクをこなすのに必死で取り組んできた職能スキルが、あらゆる場面で活かされ、繋がっていたことでした。収入も順調に増え、やっと「働き方」が「生き方」だと、心から実感する働き方を手に入れたのです^^


(3)「自分」は子供の時に作られる に続きます



高知の田舎から、自分の才能を活かして豊かな暮らしを目指す人を応援する思いでお届けしています。本を買っていただいたお気持ちでサポートしていただけるよう頑張ります^^ 人と人、地域と人が繋がり、個人の才能を活かす活動に投資させていただきます^^