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人事の仕事とは何を目的としたものか?

最近の私

実は今年の4月に異動(営業企画→マーケティング)し、新生活をスタートしています。

主なミッションとしては”全社のマーティング戦略の立案・実行”や”商品ポートフォリオの分析”等々、やや企画の仕事に近い領域を担当しています。
全社を俯瞰的に眺めることができ、大きな学びを感じる一方で、裁量の小ささを感じる機会が少なくありません。「これって自分ではなくてもできるのでは?」「自分のこれまでの経験って何だったのか?会社は何を期待して、この経験値で、この年齢で、この部署に送り込んだのだろうか?」など、現状に対して疑問を感じることも多くありました。

上記の思いを巡らせるうちに、疑問を持って仕事をするのは自分のためにもよくないし、会社に対しても失礼になるのでは?と考え
”本当に自分がやりたいことは何か?”
を真剣に考えてみました。

私は組織・ヒトの成長に貢献したい!

これまでの学生・仕事の人生を真剣に振り返ってきたときに出てきたキーワードがいくつかありました。
”強い人が勝つとは限らない。素晴らしい人が勝つとは限らない。「私はできる」そう考えた人が結局は勝つのだ!”
”勝つことの先に何があるのかを考えよう。勝ったときに家族・友人・仲間・先輩・後輩、大事な人たちが笑顔になっていないとすると、それはほんとに必要な勝利なのだろうか?”
上記から私が大事にしたいこと(あくまで個人の価値観です)は、
組織に所属する意義・意味を全員が感じることができ、且つその組織の成長・成果に向けて個人が努力し続けられる集団を作りたい!
ということなのです。
本気で内省し、自問自答し、紙に書きだして見えてきた本当にやりたいことが、上述したものでした。

では自分がやりたいことをどうやって実現するべきなのか?

組織・ヒトに向き合うといっても、様々なアプローチがあると思います・
・教育者となり、学問の観点から関わる
・自分が所属している組織でリーダーとなり、メンバーの育成に向き合う
・キャリアコンサルタントとして、ヒトのキャリア設計に貢献する
などなど、様々な選択肢が見えてきました。

そうした中で、私がそのうえで大事にしたいことを考えたときに、一つの解が見えてきました。

【大事にしたいこと】
・あくまでビジネスを前進する観点で、組織や人に向き合いたい
→人の人生だったり、キャリアをデザインするのではなく、”会社”という単位のビジョンや目標の実現に向けて、仕組みを作りたい
・(上記は前提としつつも、)人の心理・感情を組み込むことを大事にしたい
→事業の成長には戦略×マインドが重要であり、いずれかが欠けても上手くいかないと思います。だからこそ、上述した仕組(≒戦略)を描けるようになりつつ、ヒトの感情を大事にできる人財になりたいと考えました。

【見えてきた姿】
上記の整理をしたときに見えてきた(やりたいと思えた)役割が以下の2つです。
1)組織や人材のコンサルタントして、日本中の会社にかかわり、組織課題の解決に尽力する
2)事業会社の人事部門に所属し、事業の推進に向けて、ヒトの領域から変革を実現する
様々考えた結果、上記で一度転職活動を実施してみました。

面接で感じたモヤモヤ

上記を整理したうえで、早速面接に臨んでみました。
(採用担当者からすると人事未経験者が、人事の採用枠に応募してくるのは非常に迷惑かもしれませんが、どうかお許しください・・。)

応募したのは東証プライム市場に上場している、某メーカー。
事前に決算書や統合報告書にも目を通させていただき、2030年に向けて事業ポートフォリオの拡大(現在のドメインから幅を広げていくイメージ)を掲げている様子がうかがえました。
具体的に言うと、これまではシーズ発想での事業展開→ニーズ発想での事業展開といった思惑がうかがえました。

そんなことを考えながら迎えた面接当日。
”人事未経験者なのに、なぜ応募したのか”
”人事未経験者なのに、バリューは発揮できるのか”
”正直難しいと思う”
等々、想定したことを多数聞かれ、面接も終盤を迎えつつありました。

面接の終盤に質問をいただいたのは、当日の参加者内では最も役職が高い方でした。
質問の内容は”人事におけるトレンドは何か”というものでした。
私の考え方としては、
・現在の事業(先方も含め)の課題は、探索ができていないこと

・そのためには多様な価値観を持った個が集合し、共通のビジョンを目指して組織になること

・だからこそ多様性が最も重要である
という形で回答しました。

しかしながら、その面接官から返ってきた答えは、
”人事のことを知らないね。もっと勉強しないと”というものでした。

まずもって私自身が先方の求める具体性に言及できておらず、抽象度の高い回答をしてしまったことが全ての原因です。ただ同時に、こうも感じました。
この人の元から、事業をスケールアップする、革新的に推進する、人材戦略や仕組は生まれるのか?
実際、その企業の人事制度も資料内で確認可能な限りで分析してみましたが、その他の上場企業とは遜色ないものでした。
人事って事業の戦略のことや世の中の事、事業成長に向けたことを本当に考えているのか?といったモヤモヤが残った面接でした。

モヤモヤ面接を経験したからこそ、大事にしたいこと

上記の面接を経験したからこそ、さらに経営戦略・事業戦略を重要視できる人事になりたいと強く感じました。
その答えがどこにあるかはわかりませんし、今後ありたい姿がまた変わるかもしれません。だからこそ、様々なことを見たいし、聞きたいし、話したいと思います。
その中で、私が大事にしたい価値観・信念に基づいて、自分の仕事を選択していきたいと思います。
そして世の中の企業が人事に対して何を求めているのか?を次週以降分析・発信していきたいと思います。

私の今後のキャリアと合わせて、お楽しみに!!


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