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嬉野の温泉湯豆腐を愛する「湯どうファー」の世界が奥深かった話

こんにちは。ライターの大塚たくま(@ZuleTakuma)です。

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大塚たくま 福岡出身のフリーライター。九州のグルメ、おでかけスポットの取材に奔走中。2児の父でビートルズファン。最近はアビスパ福岡にはまっている。

「月に1度、嬉野温泉に泊まりに来て取材をして、記事を書いてください」

そんな依頼を旅館大村屋の北川さんからいただきました。「月に1度、嬉野温泉に泊まれるとは、なんていい仕事!」と喜んだのもつかの間。

「そんなに何度も、何を書くんだ?」

そもそもぼくは一度、お出かけ情報メディア「SPOT」で嬉野温泉の魅力をすでにかなりの文量で伝えきっているのです。

※当時は佐賀豪雨直後で、嬉野温泉が風評被害を浴びていました

これ以上、なんかある??しかも、これから月に1回、何回も行くことになる。そんなにネタがあるのだろうか。

これまで外から観光客として眺めていた嬉野温泉。「ちょっと当事者意識をもって、中から見ると見え方が変わってくるかもしれない」という考えも浮かんできました。

当事者でもなければ、第三者でもない。そんな立場だからこそ書ける、新しい観光記事が生み出せるかもしれません。とにかく、やってみようと思います。

美味しかった旅館大村屋の「温泉湯豆腐」

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ぼくが初めて嬉野温泉に宿泊した、2019年9月。旅館大村屋の朝食で初めて食べたのが、嬉野温泉名物の「温泉湯豆腐」でした。

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湯気からは豆腐の甘くて香ばしい香り。ごまだれと絡めることで、さらに食欲は高まります。

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嬉野には「嬉野温泉」はもちろん、「嬉野茶」や「肥前吉田焼」など、さまざまな魅力があります。

今回はその中でもとくにぼくの印象に残っている「温泉湯豆腐」に焦点をあてて、取材をしてみましょう。


嬉野の温泉湯豆腐①鷹鮨の温泉湯豆腐

おいしい湯豆腐を求めて「鷹鮨」にやってきました。

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こちらは名前の通り、お寿司屋さんなんですけど、温泉湯豆腐が美味しいことでも有名なのです。

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本当は夜しか開いていないお店ですが、取材のためにお昼に協力してくださいました。ありがとうございます。

それではさっそく、温泉湯豆腐をいただきましょう。

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「鷹鮨」の温泉湯豆腐 550円

こちらが「鷹鮨」の温泉湯豆腐です。湯豆腐と薬味、ペースト状のごまだれがセットになっています。550円というお手頃な価格で楽しめるのもいいところですね。

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嬉野の温泉湯豆腐の特徴は、豆腐の成分が溶け出して、お湯が白く濁っていること。これは豆乳で煮たわけではないのです。

湯豆腐に使った温泉水は透明なのに、火にかけると豆腐の成分が溶け出して濁ります。

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嬉野の温泉水によって、表面が溶けた豆腐はトロットロの食感。煮汁から漂う大豆の甘くて香ばしい香りが、食欲をそそります。

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トロットロの湯豆腐を、特製のペースト状のごまだれでいただきます。豆腐とごまの風味が調和して、めっちゃ美味い!!

ペーストは豆腐の煮汁で少しずつ溶きながら食べて、最後はごまだれと豆腐の煮汁を混ぜて、美味しくいただきました。

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鷹鮨はそもそも、お寿司屋さん。今度はぜひ、美味しいお寿司も食べに行こうと思います!!ごちそうさまでした。


嬉野の温泉湯豆腐②佐嘉平川屋の温泉湯豆腐

嬉野に根付いている湯豆腐文化をもう少し知りたいと思ったぼくは、もう1店舗お邪魔することにしました。選んだのは「佐嘉平川屋」。

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こちらでは嬉野温泉湯豆腐定食(1,500円、平日は1,250円)が食べられます。なんと豆腐とご飯が食べ放題。

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豆腐なんていくらでも食べられるんじゃないだろうか。今日は豆腐に溺れましょう。

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豆腐はまだ煮立てていない状態でテーブルに運ばれました。ここから、IHヒーターでグツグツ加熱していきます。

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湯豆腐を加熱している間、ごまだれ用のごまをすったり、おぼろ豆腐などをいただいて待機。

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おぼろ豆腐は大豆の香りが濃厚で絶品。こんなに豆腐がおいしいなら、温泉湯豆腐の味も期待できそうです。

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鍋の中は少しずつ白く濁ってきました。鍋の中を見ると、豆腐の成分が白く舞っているのがよくわかります。

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そろそろ煮えるかな、というタイミングで野菜が運ばれてきました。「野菜の水分が出て豆腐が十分に溶けないので、鍋の中が白く濁ってから野菜を入れるようにしてください」とのこと。なるほど。

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もうしばらく待っていると、鍋の中はかなり白くなりました。そろそろ、野菜を入れていいのかな。

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野菜が煮えるまで待っていると、煮汁は完全に白濁。これで完成!

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豆腐はいい感じに溶けています。おいしそう。

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まずは特製のごまだれでいただきます。ごまだれの甘い風味が、溶けてクリーミーになった豆腐と調和して美味しい。

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特製ぽん酢は、豆腐にも野菜にもよく合っておいしい!中にごまを入れることで風味が増します。

ごまだれとぽん酢で交互に食べて、思う存分楽しみました。豆腐はけっこう大きくて、全部食べるとけっこうお腹に溜まりました。この後は雑炊があるということで、おかわりは遠慮することに。

それにしても、湯豆腐で雑炊ってどういうこと……?

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白い煮汁にご飯を投入し、沸かします。写真のように泡がモクモクしてきたら食べごろです。

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鍋の中にれんげを入れると、香り豊かな豆腐の煮汁を吸ったふわふわのご飯が登場しました。

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この雑炊の上にごまとごまだれをかけて、かき混ぜると雑炊が完成します。

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まさか、豆腐の煮汁でつくった雑炊がこんなに美味しいなんて。

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ぽん酢でもやってみましたが、これも絶品でした。

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煮汁までスッカラカンになりました。お肉が入っていない鍋物でこんなに満足するなんて、ちょっと信じられません。

「湯豆腐って、かなり奥が深いな」と感じさせられる体験でした。


嬉野温泉にある住宅には温泉用の蛇口がある?

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嬉野温泉街をたっぷり取材したぼくは本日の宿泊先でもある、依頼主の旅館大村屋の北川健太さんに取材報告をしに向かいました。

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北川健太 嬉野温泉 旅館大村屋の15代目。嬉野温泉の街づくりにも積極的に関わるほか、テレビやラジオのレギュラー番組も持ち、さまざまな側面から嬉野の魅力をアピールしている。ライター・大塚とは「ビートルズマニア」という点で意気投合。

北川:お疲れさまでした。取材はどうでした?

大塚:今回は温泉湯豆腐を2軒食べに行きました。想像以上に違いがあって、奥の深さに驚きました……。

北川:おお、良いところに目を付けましたね。そうなんです、嬉野の湯豆腐は奥が深いんですよ。お店によって全然違いますからね。

大塚:嬉野温泉で豆腐を煮込むと、あのトロトロの豆腐ができあがるんですよね。不思議だなあ。それぞれのお店で温泉湯豆腐に使っている嬉野温泉水はどこから調達しているんですか?

北川:このあたりは、温泉用の蛇口を持っている家が多いんですよ。蛇口から出して使っています。

大塚:えっ!羨ましい。それはちょっと見てみたいですね。

北川:ご近所の方にお願いして、蛇口を見せてもらいましょうか。紹介しますよ。ついてきてください。


北川さんに案内してもらい、嬉野温泉街に住んでいるとあるお宅におじゃますると、たしかに温泉用の蛇口がキッチンにあるのを確認できました。

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右が水道、左が温泉

温泉水を出して触ってみると、ちょっぴりヌルッとした感触。

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この温泉水を使えば、嬉野の温泉湯豆腐がちゃんとつくれるのだそうです。

大塚:嬉野の方々にとって、温泉湯豆腐は昔から日常にあるものなんですね。

北川:そうですね。ぼくも週に1度くらいは自宅で食べますよ。簡単でおいしいですしね。


未知の世界「湯どうファー」入門

大塚:それにしても、まさか「湯豆腐」なんてシンプルな料理で、あそこまで違うとは思いませんでした。

北川:よかったら、うちのスタッフであるヘネシー吉川の湯豆腐講義を受けてみませんか?ヘネシー吉川は湯どうファーなんです。

大塚:えっ、なんですか、ゆどうふぁ?

北川:はい、湯どうファー。

「何を言ってるのか」と思いましたが、どうも湯豆腐マニアのことを「湯どうファー」と呼ぼうとしているらしいです。「アムラー」的なノリ。なんだかよくわかりませんが、ヘネシー吉川さんの湯豆腐講義というものを受けてみることにしました。

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ヘネシー吉川 嬉野温泉が誇る名物MCと嬉野温泉 旅館大村屋のスタッフという2つの顔を持つ。カスタネット系YouTuber。湯どうファー。最近は嬉野温泉街をトゥクトゥクに乗って案内している。

大塚:すみません、急に。本日はよろしくお願いします。

ヘネシー:今日は湯豆腐の店舗を2軒行ったそうですね。どちらに行かれたんですか?

大塚:鷹鮨さんと、佐嘉平川屋さんです。

ヘネシー:おお、いい2軒ですね。それぞれ特徴がはっきり異なるお店で、いいチョイスです。

大塚:そ、そうなんですか?たしかに全然違いました。どう違うのか、うまく説明できないんですが……。

ヘネシー:では、この2軒をポジショニングマップを使って、カテゴリ分けしていきましょう。

大塚:(そ、そんなに湯どうファーの世界は確立したものなのか……。)

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ヘネシー:では、このポジショニングマップに記入していきましょう。縦軸は何だと思いますか?

大塚:え、なんだろう。タレの種類とか?

ヘネシー:あー、惜しい。縦軸は「具の量」ですね。そして、横軸は「ダシのあるなし」です。

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大塚:ポジショニングマップが出てくると、何だか急にワクワクしてくるから不思議だな。

ヘネシー:それではまず「鷹鮨」さん。ごまペーストのタレが特徴的な名店です。「鷹鮨」さんは具材は多かったですか?

大塚:いや、レタスだけでした。そのレタスもごまペーストによく合って、美味しかった。

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鷹鮨の温泉湯豆腐

ヘネシー:そう、レタスだけ。湯豆腐に使う水はダシではなく、温泉水です。シンプル系の温泉湯豆腐ですね。

大塚:なるほど。じゃあ、ポジショニングマップでは左下か。

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ヘネシー:佐嘉平川屋さんの湯豆腐はどうでしたか?

大塚:具材をたくさん入れました!野菜たっぷりの湯豆腐でしたよ。ダシはなかったと思うんですけど。

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佐嘉平川屋の温泉湯豆腐

ヘネシー:そうです。具が多くて、ダシがない湯豆腐なので、ポジショニングマップは左上ですね。

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ヘネシー:あとは提供方法も大きな違いですね。鷹鮨さんは既に湯豆腐が白濁した状態で提供されたでしょう。

大塚:たしかに、提供時にはすでに白濁していました。

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鷹鮨さんの温泉湯豆腐

ヘネシー:つまり「お店が考えるベストなとろけ具合」で提供しているということです。豆腐は加熱の度合いによって、とろけ方が変わりますので。その一方で、佐嘉平川屋さんはどうでした?

大塚:IHヒーターを使って、自分で調整できました。

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撮るときは記事に使うと思わなかった写真

ヘネシー:その通り。湯豆腐は人それぞれ、好きなとろけ具合がある場合もあります。私は「七分溶け」くらいが好きなんです。

大塚:(七分と言われても、十分がどれくらいなのか分からない)

ヘネシー:佐嘉平川屋さんのように提供することで「お店が思うベストなとろけ具合」はわかりませんが、湯豆腐のとろけ具合をお客さん好みに調整できるわけです。

大塚:あと、白く濁っていく様子をじっくり見るのも楽しかったですよ。

ヘネシー:そう!湯豆腐入門者にとっては、温泉湯豆腐というのがどんな食べ物なのかを体験できるというメリットもあるんです。

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大塚:たしかに。最初にこの様子を見ておくのは大事かも。

ヘネシー:もちろん鷹鮨さんのように「お店が思うベストなとろけ具合」で食べて、最大限においしさを実感するのも大切なんですけどね。それぞれで良さがあるというわけです。

大塚:これはポジショニングマップで区分けできませんね。

ヘネシー:ですから、「調理済みで提供」を赤丸、「提供後に調理」を青丸としましょう。

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大塚:マップが充実してきた。ちなみに「ダシがある」湯豆腐というのは、どんなものなんですか?

ヘネシー:湯豆腐の調理水がすでにダシ汁というパターンです。これもおいしいですよ。「宗庵よこ長」さんなどが挙げられます。具が多いので、マップでは右上です。ちなみに右下の「ダシがあって具が少ない」というお店はまだおそらくなくて、ブルーオーシャンです。

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大塚:ダシがあって、具が少ないということは、けっこうダシ押しな感じでしょうね。つまり、これから湯豆腐店をオープンするなら、このブルーオーシャンを狙えば個性が出しやすいということですか。

ヘネシー:まあ、そういうことですね。いろんな湯豆腐店に行って、どこにカテゴライズされるのか考えるのは面白いですよ。

大塚:ちなみに嬉野の方々は湯豆腐を日常的に食べるんですか?

ヘネシー:家庭料理として定番ですよ。かんたんにつくれるので。

大塚:家庭の湯豆腐は、このマップだとどこにカテゴライズされることが多いのでしょうか?

ヘネシー:ダシがなくて、具材が少ないタイプですかね。左下です。

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大塚:なるほど。だんだん嬉野の温泉湯豆腐について、わかってきました。嬉野の温泉湯豆腐、めっちゃ面白い。

ヘネシー:まあ、まだまだタレ、薬味。そして、使う豆腐のメーカー、豆腐のとろけ具合などなど、深掘りポイントはたくさんあります。

大塚:さすが湯どうファー。嬉野にはヘネシーさんのような、湯どうファーがたくさんいらっしゃるんでしょうね。

ヘネシー:……。

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急に黙るヘネシーさん

大塚:えっ、ヘネシーさん……?

北川:……「湯どうファー」というのは、ヘネシーさんの造語です。

大塚:あっ、北川さん。

北川:嬉野で「湯どうファー」を自称する人物はヘネシーさん一人だけです。嬉野の地元の方で「いろんなお店の湯豆腐を食べ比べる」という趣味を持っている方は少ないと思います。

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「湯どうファー」は1人だった

大塚:そうなんですね。でも、こんなに面白い世界なのに。

ヘネシー:まだまだ話せる世界がたくさんあります。全部話そうと思うと、あと2時間くらいかかりますけど……。

大塚:(それはちょっと勘弁だな……)でも、ぼくはすごく面白いと思いますし、ひとまず自宅でもつくってみたいなと思ってますよ。湯豆腐、超面白いですよ。

北川:この「湯どうファー」の話、これまでいろんなメディアに話したんですけど、正直あまりウケなくて。こんなに面白いと言ってくれるの、大塚さんが初めてですよ!

ヘネシー:たしかに、そうですね!

大塚:(げっ、俺だけなの?大丈夫かな……)


▼ヘネシーさんの湯豆腐講義は「ヘネシーCH」でも公開中!


「暮らし観光」とは

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湯豆腐講義を受けた後、ぼくと北川さんは和多屋別荘水明荘にある「茶寮&BAR」にやってきました。

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茶ビール 1,000円

大塚:うわっ!茶ビール、めちゃ美味い!うまく調和するもんですね。

北川:美味しいですよね。

大塚:ビールののど越しのあとに、お茶の香りと甘みがふんわり残って。いいですね、コレ。嬉野は面白いものがたくさんありますね。

北川:湯豆腐も面白いでしょう。

大塚:ホントに。まさか、あんなシンプルな料理であそこまで語れる要素があると思いませんでした。まだ、どうしても観光客向けって感じがあるのかなぁ。

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北川:ぼくは温泉湯豆腐を嬉野のソウルフードと言えるくらいになったらいいなと思っています。家庭ではみんな食べているので、ポテンシャルはあるはず。

大塚:そうですよね。ぼくの住む福岡では、うどんやラーメンといったソウルフードがあります。福岡県民に「好きなうどん屋は?」と聞くだけで、いくらでも話しますよ。嬉野市民に「好きな湯豆腐屋は?」と聞くだけで、話が盛り上がるといいんですけどね。

北川:これからは「日常」と「観光」の境目をなくすことが大切だと思っています。観光が非日常ではなく、日常のあたりまえになる必要があると思うんです。

大塚:なるほど。「温泉湯豆腐をお店で食べる」という行為が、もっと地元の人にも「日常」として広まるといいのかも。ヘネシーさんのような「湯どうファー」が増えると、もっと盛り上がると思うんですけどね。

北川:そのような「日常」と「観光」を切り離さない「暮らし観光」という考え方を、これからはもっと追求しようと思っているんです。

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大塚:たしかに旅行に行ったら、その土地の「日常」を感じたいと思うことはありますね。わざと地場のスーパーに入って、地元にはない商品を探したり、地元の方に愛されるソウルフードを食べたり。テレビの「ケンミンショー」は、「暮らし観光」がコンテンツになっている好例かも。

北川:まだまだたくさんの答えがあるはずです。観光客は一時的な「市民」としてお迎えすべきなのではないかと思っています。これが「暮らし観光」の考え方です。

大塚:なるほど。「暮らし観光」を実現するには、観光客に地域の普段着の姿を見せる必要がありますし、そもそも本質的に地元の方がもっと自分の街を愛する必要があるのかも。

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和多屋別荘水明荘「茶寮&BAR」で、嬉野のお茶やお酒を楽しみながら、北川さんと嬉野観光のこれからを想像するとわくわくしてきました。「暮らし観光」という考え方には無限の可能性がある気がします。

これからは場所やモノに依存して、同じようなストーリーを売らなくていいわけです。ひとつのお店、ひとりの個人がどんどん個性を発揮すれば、コンテンツになり得ます。観光客と地元の人やお店との「マッチング」が大切になってくるのかもしれません。


嬉野の「暮らし観光」をたくさん探そう

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今回のメイントピックとなった嬉野の温泉湯豆腐は、長年にわたり嬉野の方々にとって身近な存在であったものです。嬉野温泉の泉質だからこそできる、という珍しい料理であり、もっと盛り上がるポテンシャルを持っているように思えます。

ほかにも、嬉野茶に肥前吉田焼。さらにお酒など、嬉野にはまだまだたくさんのポテンシャルがあります。これらと「暮らし観光」はどう結びついていくのでしょうか。まだまだ、たくさん考える余地がありそうです。

ぼくはとりあえず、自宅で温泉湯豆腐をつくってみました。

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これがまあ、簡単で安くて美味しい。これから、ぼくの日常になるかもしれません。

それでは、次回をお楽しみに。

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