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これからの「リアルな場の価値」をどう再定義していくか。

昨日、『もし僕がいま「カフェ」を経営していたら、コロナ時代にどう立ち向かうか。』という記事を書いたんですが、その続きみたいな内容です。



上記の記事とは全く別軸で、知人と「これからリアルの場の価値はどうなっていくだろうか?」という話になりまして・・・。(めちゃくちゃ興味深い問いだなと)

で、この問いを分解してみると、結局は「オンラインに代替できない機能は何なのか?」という問いであり、「オンラインの苦手なところ」にヒントがありそう、という感じで、色々と思考を巡らせてみました。


で、「今後のリアルな場の価値は?」に対する現時点での僕なりの仮説は、

【コミュニティの熟成装置】

というもので、これが一番しっくりくる答えかなと。


「あー、コミュニティのハブ的なやつね!」という意見も聞こえてきそうですが、それともちょっと違っていて、正直「コミュニティのハブ(拠点)」というだけの価値だけだとオンラインに代替されかねないと思います。

コミュニティが “ある” だけの場なら、リアルでもオンラインでも差はなくて、大事なのは、コミュニティが “育つ” ための機能を有するかどうか。そして、オンラインの苦手とするところこそが「育つための機能」だなと。

つまり、今後のリアルな場には求められるのは「スクスク育つ土壌として機能すること」だろうな、というのが僕の仮説です。


抽象的でわかりにくいので、野菜(≒コミュニティ)で例えてみます。オンラインが「鉢植え栽培」、オフライン(リアル)が「畑栽培」です。

野菜が育つために必要な『水・光・空気・栄養』の4つのうち、最初の3つ(水・光・空気)に関しては、鉢植えでも畑でも大差はありません。(厳密には差はあると思いますが、気にするほどの差ではないはず)

でも、最後の『栄養』に関してだけは雲泥の差が出来てしまう

もちろん鉢植えでも十分な栄養を与え続けることは可能ですが、逆に言えば、鉢植えの場合は “与え続けなければならない” という制約があります。これこそが、オンラインが育てる機能を苦手とする由縁です。


これ、実を言うと実体験としても非常に感じ続けていることでもあって、カフェ(実店舗)をやっていたときと、オンライン上で活動しているときとで、大きく違いを感じていたポイントのひとつが『関係性の持続率』でした。

リアルな場を持たないオンラインコミュニティは、(どれだけ優秀なコミュニティマネージャーがいたとしても)高頻度で強い刺激を与え続けなければ、自然と離散していき過疎化してしまう。逆に、リアルな場は、その場がなくならない限り、コミュニティが枯れていくことはほとんどありません。

つまり、常にドーピングをし続けなければならないオンラインに対して、リアルな場は「コミュニティを育てる土壌」として優秀ということです。

そして、その上で、よりコミュニティが育ちやすい肥沃な土壌にしていくことが、いまリアルな場を持つ人たちが考えるべきポイントなのかもしれないなと。


❇︎


昨日の『もし僕がいま「カフェ」を経営していたら、コロナ時代にどう立ち向かうか。』の中で、コロナ時代に生き残るカフェの特徴のひとつとして

ローカルで強固なファン(コミュニティ)を持つ店舗

を挙げたのも、そもそもカフェというリアルな場にはコミュニティを成熟させていく機能が備わっているから、そこにフォーカスするべきだと思っていたからです。


また、『10年後に生き残れる地域の共通点とは?』に

1.地域コミュニティのオンラインサロン化

ということも書きましたが、これもただオンラインサロンを作ればいいだけではなく、地域の既存オフラインコミュニティを基盤にすることはもちろん、サロンメンバーが集えるリアルな場もセットで考えていくべきだろうなと。


長くなってきたのでこの辺りで終わります。


最後にひとつだけ。

この記事を読んで、「土壌まで揃ってるからやっぱりオフライン(リアルな場)の方が強いんだ!」と感じている人の顔が浮かぶんですが、それだけは本当に勘違いなので誤解なきように。

今の時代にオンライン(インターネットサービス)を使わないことは、ロケットの攻防にに竹やりで挑むようなものです。あくまでオンライン化を進めた上で、それでも残る価値が「コミュニティの熟成機能」という話ですので。


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というわけで、今日の記事は以上です。
しっかり整理し切れずわかりにくい文章だったかもしれません。精進します。

では、またあした〜!

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