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出雲から、どこへ導かれるかを楽しみに

本投稿は私のFacebookからの転載です。
Facebookに掲載の2018年8月16日の投稿【神奈川-広島-島根 導きの旅】と合わせて読んでいただくと、より楽しめます。

最近はお天気が続いて、気持ちがいいですね!
おかげで、少し早く起きられた時は寝ぐせもそのままに散歩したりして、自分と向き合う時間が以前より増えました。
今回は、あっちこっちへと歩き出した僕のここ数ヶ月の足跡を振り返ります。


一.

Waterhuman株式会社は9月で設立から1年半が経過し、メンバーは相変わらず自分と中川の二人だけですが、数字も中身も格段に成長している気がします。
9月は色々な案件のお引き合いをいただいた結果、営業利益が初めて100万円の大台に乗りました!
これはゼロから会社を始めた身としては大きな自信になると同時に、自社でサービスを開発して売上を立てていきたいという気持ちが一層強まった出来事として記憶しています。

10月は充電の期間と決めて、広島・島根を訪れました。
広島は2018年夏のヒッチハイク旅以来、毎年訪れている大切な場所です。あの時野宿の危機から救ってくれた7台目の家族の家に、今年もお世話になりました。
そして、神在月の島根。世界遺産の石見銀山と温泉津温泉を堪能した後、大尊敬する Yuki Funo さんに会いに松江へ。絶品・猪肉のすき焼きをご馳走になり、月と星と人情に抱かれて、とても気持ちの良い秋の夜長を過ごしていました。


二.

ここで時は遡り2020年10月、逗子。
僕はある一冊の本と出会いました。
その本のタイトルは『ゆっくり、いそげ』。
「カフェからはじめる人を手段化しない経済」という副題の通り、売上や成果ではなく「人」を中心に経済を再構築しようという趣旨の本書を、当時夢中になって読んだことを覚えています。

その頃の僕は「売上の成長こそ全て」「できるだけ安く他人を利用する」といった、資本主義的な力学と自分のありたい姿との間に相容れない何かを感じ、営利企業の経営者として五里霧中に陥っていました。
そんな僕にとって『ゆっくり、いそげ』は、まるで灯台のように進むべき道を照らしてくれる存在となり、今でもリュックに入れて常に持ち歩いています。
ちなみに現在開発中のサービスも、本書の考え方をふんだんに取り込み、まさに「人」を中心に経済を再構築するようなサービスを目指しています。(サービスについては別途投稿します。)
僕は著者の影山 知明さんのTwitterをフォローしており、いつかお会いしてみたいと常々中川に話していました。


三.

さて、話はまた島根に戻ります。
気持ちの良い秋の夜長の帰り道、ふとTwitterを開いたら、なんと影山さんが翌日出雲大社に訪れるという投稿が!実は翌日は僕も出雲大社に訪れる予定だったのです。
(え!なんで!?)と動揺しながら、これも出雲大社の縁結びの力だと思い、少しでもお会いできないかと連絡してみました。
するとすぐさま快いお返事をいただき、急遽翌日のランチに同席させていただく運びとなりました。

そして迎えた当日は、雲ひとつない快晴で、早朝からとても清々しい気分で出雲大社と佐太神社にお参りしました。
しかし、日が昇るにつれてどんどん緊張していき、ランチの店の場所を間違えないようにと、出雲大社から店まで2往復もしてしまうくらい気が気じゃなかったです。笑
そしてついにその時が。待ち合わせのバス停でバスから降りてきた影山さんとご対面した時、唐突に「めちゃくちゃファンです!」と告白してしまった僕に、「嬉しいね〜」と気さくな笑顔で応対してくださったことが印象的でした。
ランチは出雲そばとカツ丼のセットを食べました。影山さんはとても思慮深く物腰が柔らかい方で、丁寧に僕の話に耳を傾け、またご自身の取り組まれていることについてもわかりやすく教えてくださりました。気がつくと15時で、女将さんに店じまいですと告げられるまで、本当に夢のような時間の中にいました。
最後に、持っていた本にサインをお願いしたところ、「出雲から、どこへ導かれるかを楽しみに」という言葉が添えてありました。


四.

「人を導ける人になりたい。」
影山さんはそう言う僕に、「本間君は人を導くと同時に、導かれる存在なんだ。君がこれからどこに導かれるか、楽しみだね」と言いました。
その言葉の通り、僕は今まさに、僕を呼ぶ声に導かれるまま、二つの新たな挑戦を始めようとしています。

新たな挑戦の一つ目は、2回目の起業をしたことです。
SleekWater inc.と言います。こちらの会社の目的は明確です。
『国内最大・首都圏初のケーブルパークを作る。』
大学時代にともに水上スキー日本代表を経験した布野遼太と三輪大、そして慶應水上スキー部監督の鶴木三郎さんの4人で、1年前から少しずつ打ち合わせを重ね、ついに資金調達を始めるにあたり法人を設立しました。
ケーブルパークの詳しい説明は別の機会にしますが、要するに次世代型水上スキー施設のことをそう呼びます。
日本で水上スキーを誰もが手軽に楽しめる未来を作るための第一歩として、年内にクラウドファンディングを開始しますので、水上スキーヤーの皆様はぜひ今後の動向を楽しみにしていてください!


五.

そして二つ目の挑戦は、2023年4月の横浜市議会議員選挙に出馬することです。
出馬するにあたり、2022年3月より一人の政治家として政治活動を開始します。
ちなみに選挙区は生まれ育った中区で、政党には所属しない予定です。その時には僕は28歳になっています。

決心のきっかけは、今年の夏に行われた横浜市長選挙です。
それまでの僕は政治学科出身にも関わらず、政治家の声に耳を傾けることもなく、投票にも行ったことがありませんでした。自分一人が行動したところで日本が変わるはずがない、いつか外圧によって変わることを祈ろう。このように、内心で政治を諦めていました。
しかし、横浜市長選挙で手伝わせていただいた福田 峰之さんの熱量が、僕の心に火をつけました。政治を諦めない。もし結果として自分一人の力では変えられないとしても、まずやってみよう。
今はそう考えています。


六.

では、これから僕は経営者と政治家の二足のわらじを履いて、どこへ向かって歩いていくのか。実は、目指す場所は最初に起業すると決めた時から変わっていません。

『Waterhuman』の由来となった、孔子の「水は方円の器に随う」という故事があります。
水は四角い器に入れば四角い形になり、丸い器に入れば円形になる。転じて、人間も取り巻く環境いかんで良くも悪くもなるということを意味しています。

若者が政治に興味がないのは、若者のせいではない。
女性が社会で活躍できないのは、女性のせいではない。
シニアが価値を生み出せないのは、シニアのせいではない。
すべては時代の変化から目を背け、盲目的に「生産性」だけを追い求め、最後は自己責任論で片付けてきた日本社会に問題があるのです。
僕は経済と政治という二つのアプローチで、日本を世界で一番「人」を大切にする国に変えたい。
それが今の僕の素直な心の内であり、目指している場所です。


終.

一昨日の昼、父親と二人で皇居近くのベンチに座り、母の作ったお弁当を食べながらこれからの話をしました。
僕が「色々と迷惑をかけてしまうかもしれない」と伝えると、父は「頑張れよ、楽しみだな」と笑ってくれました。
思えば両親は昔から僕の決めたことにはほとんど口を出さず、常に応援してくれていました。ありがとう。

ただ一つ、自分を慕ってくれている仲間を裏切らないこと、それだけは気をつけろという助言もくれました。
…僕はこれから両親に限らず、周りの方々にも迷惑をかけてしまうかもしれません。福田さんにも、政治の道を志すということは周りの人に迷惑をかけて生きていくことだと言われました。
こんなに長い文章を読んでくださった皆さんはきっと、僕の大切な人です。
あなたに最後に伝えたいことがあります。

僕はこれからも迷惑をかけてしまうかもしれませんが、絶対に裏切りません。
これからも末永くよろしくお願いします。

本間 亮

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