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プロレスを観て通訳力が上がった話。

新日本プロレスをテレビでよく観ます。

めっちゃ面白いので。

内藤哲也さんという人気レスラーの方がいらっしゃるんです。

僕は前から彼の話し方にとても興味を惹かれていました。

「丁寧に、はっきり、ゆっくり、わかりやすく話されるなぁ」と。

”プロレスラー”という僕の個人的イメージからはかなり違った”話し方”だったので特に深く、印象に刻まれたんだと思います。

しかも、”話し方”だけではなく、その言葉選びも丁寧。

観客のことをどんなときでも「お客様」と言及したり。

様々な場面で、彼が話す場面が映るたびにその”話し方”に特に集中して観ていたのですが、ある時直感的に、「あ、これ、やっぱりオレが取り入れなあかん要素やな」と閃きました。

通訳者として、「相手にわかりやすく伝える」ことは何よりも大切だと思っていて、その部分をより向上させるために、個人的に欠けていたのが、”ゆっくり・はっきり・丁寧に”訳出する、ということだったんです。まあ、基本中の基本といえばそうなんですが、まだまだ未熟者の僕はそこが欠けていた。

そういう風に決めてから通訳現場で早速意識して、”ゆっくり・はっきり・丁寧に”訳出するようにしてるんですが、少なくとも主観的には通訳力がアップしたと実感しています。

僕という通訳マシーンを使っている方々にとって、マシーンの性能・使い勝手が上がったのではないか、と。希望的観測も含めてそう思ってます。

とはいえ、まだまだ、まーだまだ、通訳者として向上していく要素や課題は山積みなのですが。まあちょっとだけレベルアップできたかな、と。

ビジネスの会議でお金の話を日本語から英語に、そして英語から日本語に訳出している僕のアウトプットが、新日本プロレスの猛者のマイクパフォーマンスに大きな影響を受けていようとは誰も想像もつかないだろうな・・・。ふぉっ・ふぉっ・ふぉっ。

まあ通訳はさておいても、「丁寧に、ゆっくり、わかりやすく伝える」ということは、より良い人間関係を築いていきたいと思っている全ての人にとって、とても大切な事だなと最近改めて強く思う次第です。

日本語を話すときでも、英語を話すときでも両方ね。

p.s. 特に子供と話すときは余計にそのようにすると良いと思うな。相手に柔らかい印象を与えることになるので。

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