高橋 遼 / Ryo Takahashi

株式会社トライバルメディアハウスでコミュニケーションデザインのお仕事をしています。ブラ…

高橋 遼 / Ryo Takahashi

株式会社トライバルメディアハウスでコミュニケーションデザインのお仕事をしています。ブランドの熱狂的なファンを大切にするマーケティングの考え方を『熱狂顧客戦略』(翔泳社)という本にまとめています。 その他、ヤッホーブルーイングのエア社員、I&COの外部パートナーを務めています。

最近の記事

COTEN RADIOにハマりまくっている話

昨年の年末からCOTEN RADIOにハマりまくっている。 仕事してるときと家族と過ごしているとき以外はほぼずっと聴いてるといっていいぐらい、自分の可処分時間の9割を超える勢いで番組を聴いている。そしておそらく若干ひかれるぐらいのしつこさで、ことあるごとにいろんな人に勧めています。 もともとCOTEN RADIOを知ったきっかけはSpotifyで聞いていたTakram radioのゲストに株式会社COTENの深井さんが出演されていて、そこから興味を持ちはじめ、年末年始から約

    • トークイベント「#好きだから宣伝したい」を終えた感想を書いてみる

      トライバルメディアハウスでは、10/14から10/21のあいだ「 #好きだから宣伝したい 〜インフルエンサーマーケティングを変えよう〜」というイベントを計5日間にわたって開催。インフルエンサーマーケティングに取り組む企業の担当者の皆さんをゲストにお招きし、トークイベントという形式で、各社の取り組みについてお話を伺いました。 イベントも盛況に終わり、少し時間も経ちましたが、改めてゲストのトークから得られた発見や感想についてまとめてみようと思います。
 まず、このイベントの趣

      • 「熱狂顧客戦略」が2年後に重版しました

        うれしいお知らせがありまして。 2年前の2018年2月に出版させていただいた「熱狂顧客戦略」が、発売から2年経って重版のお知らせをいただきました。入れ替わりの激しいマーケティング本で2年かけて重版というのは、決して昨今のビジネス本のようなイケイケな感じではないと思うのですが、2年後に初めて重版がかかったというのも、この本を必要としてくださる方がずっとい続けてくださったからだと感謝しています。 この2年後の重版という意味をポジティブに噛み締めながら、2年前の出版時にMedi

        • これからのコミュニティは自律分散的になっていくのではないかという仮説

          これからのコミュニティはSharedの資産になっていくべき前回、「ずっと感じていたコミュニティについての課題」というタイトルで『果たして企業はコミュニティを自分だけの資産に留めておくべきなのか』という問題提起をしました。 企業や地域、NPOなど、コミュニティに所属するメンバーの“価値観”や“関与したいタイミング”は人それぞれなので、企業も人ももっとゆるやかに参加できる方法がないものかと考察してきました。 今回は、これからも社会に欠かせないコミュニティというものが、社会のイ

        COTEN RADIOにハマりまくっている話

          ずっと感じていたコミュニティについての課題

          今、さまざまな場面でコミュニティの価値が発揮されはじめています。地域の活動を支えたり、事業を成長させたり、チームの推進力を高めたりするうえで、コミュニティは社会のなかで欠かせない存在です。 僕はこれまで、主に企業のファンを対象としたコミュニティづくりを支援してきました。コミュニティの価値を感じたこともあれば、なかなかうまくいかなかったこともあります。今回は、そのなかで感じた「コミュニティの課題」についてご紹介します。 コミュニティ運営で必ずぶつかる壁 コミュニティを運営す

          ずっと感じていたコミュニティについての課題

          ファンイベントを設計するために『最高の集い方』は何度も読み返したい良書

          今月発刊され『最高の集い方』(プリヤ・パーカー著)は、いわゆるお客様を招いてのイベントだけでなく、社内の会議やプライベートでの集まりにいたるまで、人が集まる場のつくり方についての実践法が詰まっていて、様々なイベントを開催する人にとって参考になるところが多そうな本です。 特にブランドとファンが集うイベントを設計する方々にとって、<お客様をおもてなしするイベント>と、<ファンが集うイベント>のちがいが分かりやすく整理されるかもしれません。 同じ場所で同じ時間を過ごすことは、何

          ファンイベントを設計するために『最高の集い方』は何度も読み返したい良書

          これからのマーケティング戦略で避けられない”Third Moment of Truth”とは

          トライバルのブログ「なぜ良質なクチコミを増やすことが大切なのか」に関連して、3年前に書いたブログをnoteにお引越ししました。 以下は3年前(2016年)にMediumで書いていた記事の内容を一部加筆・修正したものになります。 ================================================== みなさんは、自社の商品やブランドに熱狂する顧客の姿を想像できますか? 自社の顧客満足に留まらず、顧客を熱狂に導くことで、中長期的な競争優位を築

          これからのマーケティング戦略で避けられない”Third Moment of Truth”とは

          トヨタの入社式は社員の熱量を高める仕掛けが詰め込まれている

          先日、トヨタが入社式でスープラのエンジン音を新入社員に聞かせるというニュースがありました。 多くの入社式が行われた4月1日。トヨタ自動車の入社式で、豊田章男社長が語った入社式の全貌がトヨタイムズで明らかになっています。このトヨタの入社式のなかに社員を熱狂させるための仕掛けがふんだんに詰め込まれていると感じたので書きたいと思います。 まず、トヨタの入社式のなかで語られたのは、一般的な会社の入社式でよくあるような入社のお祝いだけではなく、以下のような未来への危機感でした。 冒

          トヨタの入社式は社員の熱量を高める仕掛けが詰め込まれている

          強いチームは戦略のデメリットを理解している

          僕はこの3年ぐらい自分たちの事業の事業戦略をつくって、それをチームで推進していくという仕事をやらせてもらっています。 そのなかで、うまくいったこともあれば失敗だったと感じることも少なくありませんでした。 4月から会社の組織体制が変わったり、部署を異動したりすることも多いと思われるこの時期、まだまだ浅い経験の中でしかないですが、自分なりに事業戦略をうまく推進していくために何が必要なのかということを少しだけまとめてみたいと思います。 まず、どこかの組織やチームに所属している

          強いチームは戦略のデメリットを理解している

          「#遼さんってこんな人」へのアンサー他己紹介

          先日、bosyuを使ってトライバルメディアハウスの仲間を募集したところ、社内から突如 #遼さんってこんな人 というタグが開発されまして、bosyu公式さんにもうれしいご紹介をいただきました。 ほんとにみんなうれしいこと書いてくれてこっちが恥ずかしくなるぐらい。(ていうかなんでみんな僕の写真を持ってるんだろう笑) そんなに僕はできた人間じゃないですし、逆にみんなを紹介したいぐらいだわ!と思ったので、僕もみんなに僕なりの「他己紹介がえし」をやってみたいと思います。 #トライ

          「#遼さんってこんな人」へのアンサー他己紹介

          LINE地方紙アカウントを友だち追加したら普段見れないニュースが見れた【地方紙LINEアカウントまとめ付き】

          年末に「神保町編集交差点」というトークイベントで、ケトルの嶋さんがネットニュースのインプットの方法について紹介をされていました。その方法というのが、全国の地方紙のLINEアカウントを友だち登録しておいて、メディアごとの文脈が分かるようにしておくというもので、さっそくやってみたら地方のメディアごとに特性が見れて面白かったので紹介してみたいと思います。 きっかけとなったのはこのイベントレポート BRUTUSとケトル、両編集長の情報摂取はここまですごい。「企画したけりゃ、情報を

          LINE地方紙アカウントを友だち追加したら普段見れないニュースが見れた【地方紙LINEアカウントまとめ付き】

          2019年にコミュニティマーケティング領域で起こる変化の仮説

          あけましておめでとうございます。 2018年は初めて書籍の執筆をさせていただき、これまで自分が見えていた景色が大きく変わってきた一年でした。同時に2018年は多くのコミュニティ関連の書籍が発売され、改めてコミュニティの力というものが実感として再認識された年でもあったように感じます。 これからコミュニティ関連のマーケティングの潮流がどのように変化していくのか、個人的に「こんな風に変わっていったらもっとワクワクするんじゃないか」という期待も込めて、2019年、ファンベースない

          2019年にコミュニティマーケティング領域で起こる変化の仮説

          挑戦するすべての人の背中を押すビール「TRYPEAKS」のチャレンジはまさに熱狂顧客戦略だった

          知り合いに最近事業を立ち上げて注目されている山口公大くん(@k0ta)という人がいます。 実は同じ大学のサークルの後輩でもあり、僕が大学4年生のころ彼は大学1年生でした。 彼が今年立ち上げた事業がとても面白くて、たぶん10年ぶりぐらいに会って話を聞いたんですけど、まさに「ファンが熱狂するマーケティング」をやっていて、とても魅力を感じました。今日は彼のチャレンジについて紹介したいと思います。 挑戦する挑戦するすべての人の背中を押すビール『TRYPEAKS』彼が売っているのは

          挑戦するすべての人の背中を押すビール「TRYPEAKS」のチャレンジはまさに熱狂顧客戦略だった

          インフルエンサーとの関係づくりは文脈の選定から

          先日のDIGIDAYのカンファレンスに参加させていただき、インフルエンサーの議論がいよいよその「熱量」をどうマネジメントするかという領域に入ってきたことを実感し、顧客の熱量というものにずっと着目してきたことが間違いではなかったと確信に至ってきました。 とても貴重なカンファレンスで多くの気づきがあったのですが、少し自分なりにまとめて整理してみたいと思います。 文脈価値経済の到来こちらの記事にも書いたとおり、インスタグラムのハッシュタグフォローというのは、まさに人々がそのブラン

          インフルエンサーとの関係づくりは文脈の選定から

          「マーケター巌流島」とは何だったのか 〜巌流島リフレクション〜

          マーケターが集い、マーケティングについてふだん考えていることを本音でぶつけ合うオールナイトイベント「マーケター巌流島」というイベントが10/5(金)の夜に開催されました。 場所は渋谷の格闘技ジム。となりは風俗店。登壇者は金網で囲まれた六角形のリングに立ち、マイク一本で語り合うというイベントに、約50名の方にご参加いただきました。 マーケター巌流島とは何だったのか。 その答えは参加してくださったみなさまの心の中にのみ存在しているものなので、あえてここで言葉にしてしまうと醒

          「マーケター巌流島」とは何だったのか 〜巌流島リフレクション〜

          マーケティングと人の成長は似ている説

          ふと立ち返ったときに、マーケティングと人の成長はとてもその筋肉の使い方が似ているのではないかと思ったことがあったので、そのことを書きます。 マーケティングは<ing>をつける「マーケティング」を学問として捉えるとき、Market-ingとあるように、進行形の学問として捉えられています。これがマーケティングに対して僕がとてもゾクゾクするポイントなんです。 つまり、マーケティングは常に正解がない。それは社会構造(人口規模や分布)や情報環境、そして人々の価値観が時代とともにめま

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