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性差と親子関係を比較心理学的観点から見る

女性の社会進出、イクメンという言葉の浸透、LGBTQなど人間の世界では性差や性役割を少しでもなくそうという活動が広まってきている。

日本では古くから男は外へ出て働き、女は家庭内で家事をすることが当たり前という風潮があった。

近年ではそれが性差別じゃないかと話題になり、女性ももっと自由に生活していいんじゃないかということでジェンダー問題が取り上げられている。

男性と女性の差をなくそうとしているのだ。

ここで他の生物のオスとメスの関係や役割について知り、人間と比較し何かこれからのジェンダー問題の参考になることはないのかと思いこのテーマについて考える。


一番比較しやすいのは子育ての面だろう。

人間の場合、子を産むのは女性であって子育ても基本的には女性が中心になって行い、男性も空いてる時間で手伝うということが主流だった。それが育休取得率に出ていて、女性に比べると男性の育休取得率は極端に低い。

最近はイクメンという言葉が広く浸透したり、男性の育児休暇を義務にするという話も出て来たりしているがどうなるかはわからない。

まずはチンパンジー。
チンパンジーは約5年に一度出産するという。しかも子育ては母親が片時も離れず行う。父親は一切関与しないのだ。子どもが独り立ちできるまで母親がずっと面倒をみるのだ。父親は群れの中で、安心して生活できるように守ることに専念している。つまりちゃんとした性役割をもっているのである。

夫婦協力して子育てを行う、人間に近い動物もいる。
その一つがオオカミだ。

オオカミは夫婦仲がとてもよく、メスが妊娠すると、オスがメスのためにエサを運んで来たり、子どもにエサを与えたり一緒に遊んだりと、子煩悩な一面を持っている動物なのである。

またオスだけが子育てをする動物もいる。その中でも究極のイクメンはタツノオトシゴ。メスがオスの身体に卵を産み付け、出産するのはオスなのだ。
いろいろな子育てのかたちを見てきたが、やはり母親父親が協力して子育てをすることが一番理想的ではないか。

人間の子育てはこれからどんどん性差はなくなっていくだろう。

動物に関しても人間に関しても、現実的ではないが母親だけで育てた場合、父親だけで育てた場合、夫婦で育てた場合で違いがあるか研究出来たらおもしろそう。

自分とは違う動物に育てられたケースで成長の違いがあるのかも興味がある。

また子育てにおける性差や性役割はわかったが、女性・メスだけしかいない環境、男性・オスだけしかいない環境になったときにどのような生活を送るようになるのかもおもしろそうだ。

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