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機種変更を転用して「当たり前」について考えてみた

つい先日スマホの機種変更をした。

iPod touchとの出会い

私は中学2年生ごろ「iPod touch」を手にした。
同級生も持つようになっていて、携帯ではないから電話は出来ないけど、Wi-FiがつながっているところでLINEだったりTwitterだったりができる。

当時はそれで充分だった。そしてiPod touchを最初に手にした時の衝撃は今でも忘れない。

「なんだこれ。すげーぞ。インターネットつながれば、無料で友達とやり取りできて、無料でゲーム見れて、動画見れて。やばい」

今までゲーム機にカセットを入れることでしかゲームが出来ない、電話でしか友達と連絡が出来なかった自分にとっては革命だった。


iPhone 5Sとの出会い

中学3年生も終わりに近づき、3月ごろ。ついに手にしたのが「iPhone 5S」だった。当時それが最新だった。

本当に驚いた。まずは画面が大きい、そしてきれい。
何より4G回線で、Wi-Fi環境下でなくてもインターネットにつなげるのだ。電話も出来る。また革命だ、と感じた。

それまでiPod touchが当たり前で、iPod touchに幸せを感じていた私は5Sを手にした瞬間、もうiPod touchには戻れなくなっていた。

「Wi-Fiつながっていなくても、調べ物やゲームが出来るだと、、。LINE電話じゃなくて、普通に電話も出来るだと、、。」

当たり前の基準が5Sに変わった瞬間だった。


iPhone 12との出会い

つい先日、5SからiPhone12に機種変更をした。

6年8か月ぶりの機種変更だ。よく5Sが6年8か月もってくれたといってもいいだろう。一回も修理に出すことすらなかった。周りの友達からは「まだ5S使ってんのか、物持ちいいな(笑)」だったり「ケースボロボロじゃん」だったりいろいろ言われていた。

機能的には何も困っていなかった。
しかし写真の画質だったり、5Sniha搭載されていない文字が送られてくると?で表示されたり、何よりバッテリーの減りが以上に早くなっていた。

しかしあの片手でおさまるサイズ感がちょうどよかった。
愛着も湧いていた。

ただ今回は就職をすることをいいタイミングに12に変えた。

もうそれはそれは衝撃だった。


まず当たり前だがバッテリーの減りが遅い。
そして画面が大きくて画質もいい。
回線速度も速い。

自分の中では5Sで十分と満足していたものが12を使用するともう5Sには戻れなくなっていた。

イヤホンジャックがなくなっていた。
充電のケーブルが変わっていた。
そして何より、ホームボタンがなくなっていた

最初少し戸惑うかな、と思っていた。
5Sにとってホームボタンは生命線だった。あそこが軸だと言っても過言ではない。(過言かもしれない)
でもそれくらい重要だった。

が、そんな心配は無用だった。
ものの数分たっただけで、ホームボタンがない操作になれてしまった。
人間の適応力というのはものすごい。

機種変更する前というのは、その時使っているものが自分の中のベストで、
機能面でも使いやすさも右に出るものはない、と思い使い続ける。

新しい機能など上手く使いこなせるか不安になり、なかなか新しいものに手を伸ばせない。

しかし人間はすぐに対応できる。順応する。
そして当たり前が塗り替えられる。

ここから一気に話は派生する。

この「当たり前」の変化は日常生活でもいえるような気がする。
我々は心のどこかで、慣れ親しんだ古い当たり前を大事にしてしまう。

「古い当たり前でじゅうぶんだから」
「慣れ親しんでいるから」
「新しいものに挑戦する方が怖い」

でも、意外とすぐに順応するものなのだ。
本当に大変なのは重い腰を上げることで、上げたらあとはすぐである。

古い考えに固執して、新しいものを毛嫌いするより、
どんどんどんどん新しいものを取り入れて、自分の中の「当たり前」を常に更新していく。

「当たり前」を更新したからと言って、古い考えを全部捨てる必要なんてない。それぞれの良さを組み合わせればより良いものが生まれる。

変化することを恐れて古い考えに固執し、時代の流れに取り残されるより、
たとえ最初失敗したとしても新しいものを取り入れて、自分の中の「当たり前」をアップデートしていく。

私自身そういう人でありたいな、とスマホの機種変更をしながら感じた。

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