成功の価値、失敗の価値
「失敗は成功のもと」
「失敗と書いて成長と読む」
「失敗」に関係する前向きな言葉って結構ある。
それくらい失敗には価値があるとされている。
私もそこに対して異論はない。
失敗は上手くいかない方法を見つけただけだ。
どこかの偉人もそんなことを言っていた気がする。
ただその一方で、結局「失敗」を美化できるのは成功者なんじゃないかと思っている自分もいる。
「失敗してよかった」
「過去の失敗があるから今がある」
そうやって振り返るのはいつも成功した人で。
そもそもそういった言葉が残るのは成功した人たちで。
そう考えると「失敗」そのものが活きてくるのって、
「失敗」が活きていたなと実感するのって、
時間が経ってからなのかもしれない。
だからこそ、何かを始めた序盤に必要なのは「失敗」よりも「成功」体験なんじゃないかって思う。
成功を知っている失敗は、何がダメだったか分析につながる。
自分はやればできるんだ、という自信を持っている。
だからきっと失敗が悔しさにつながる。自分は出来るはずなのに、って。
成功を知らない失敗は、ゴールの見えない道を歩いているのと一緒。ゴールが見えない道を歩く方が楽しい、という人もいるけれどそれはきっと自分でゴールを見つけ出せるという自信がある「強い」人で。
これはあくまで自論だけど、成功を知らない失敗は、やがて慣れてしまうと思うんだ。本人はそのつもりがなくても失敗することに何も思わなくなってしまうんじゃないかって。
少しここで私の過去の話をしよう。
私は小学校から高校まで野球をやっていたんだけど、小学校の頃、自分たちが6年生の代の時に公式戦で1回も勝てずに終わった。
別に弱いチームじゃなかった。
むしろ強いとさえ思っていた。
だけど勝てなかった。1回も。
最初は悔しかった。いやずっと悔しかった。
でもどこかチームの中には「負けてもしょうがない」「また負けた」「勝てるのかな」そんなムードがいつもあった。
チームプレーの難しさってそういうのが伝染すること。
勝ち方を知っている人が誰もいなかった。
中学生になった。
チームはほとんど変わらない。むしろメンバーは減り、個々の力は弱まったところもある。だけど中学時代のチームは市でベスト4に2回なった。新人戦で勝てた経験が大きかった。
「自分たちでも勝てるんだ。」
その成功体験を一度持つだけで、「また勝ちたい」というモチベーションにつながった。「どうすれば勝てるか」という戦略立てにつながった。
個々の能力の差はあれど、大きくいってしまえばみんな人間。
能力に対してメンタルが占める割合は大きい。
最初に前向きなメンタルを築き上げるのって「成功」体験だと思っている。
最初に必要なのは「成功」で、後々活きてくるのが「失敗」。
最初に自信をつくり上げるのが「成功」の経験で、後々自信をより強固なものにしていくのが「失敗」の経験。
私は成功の価値、失敗の価値に対してそういった認識を持つ。
もちろん異論は認める。
あなたは「成功」と「失敗」に、どういった認識を持つだろうか。
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