僕にはブレーキが必要だ。
「ブレーキをかける」と検索をすると、車のブレーキは別として、たいてい出てくるのは「ブレーキをかけるな!」「心のブレーキを外そう」といったフレーズである。
この言葉はものすごく納得できるし、まさしくだと思う。
恐らくここで言及されていることは、
自分が何か達成したい目標だったり頑張りたいことに対して、周りの目が気になってやらなかったり、無理なだなと思って諦めたりすることを「ブレーキ」と呼んでいるのだろうと解釈している。
そんなブレーキのかけ方はもったいないと思う。
後悔もすると思う。だからこの言及は納得できる部分がある。
しかしここではあえて、「ブレーキ」を持つことを肯定する文章を書きたい。なぜなら上記と多少視点が異なるからだ。
これは自分に宛てたメッセージでもある。
*
アクセルは踏める
生まれてからまだ22年ではあるが、自分自身のことを一番近くで見てきたつもりだ。だからすべてはわからずとも、ある程度のことは理解していると思っている。
自分がどんな性格で、どこに強みがあって逆にどこが弱いか。
何に興味があって、何に興味がないか、など。
22年間自分と向き合い続けてきた結果、
自分は「いつでもアクセルを踏める人間」であると感じている。
何か設定された目標に対して、しっかりと結果を残すために工夫し、練習し、継続し、頑張ることが出来る。
小学校から始めた野球も、中学での生徒会長も、駅伝も、受験勉強も、日頃の授業やテストも、アルバイトも、卒業論文も。
誰かのために自分のためにの違いはあれど、一度「やる」と自分の心の中で決めたことに対しては結果が出るまで頑張ることが出来たと思っている。
それは「結果が出せない自分は嫌だ」というよりかは、「出来るのにやれない」「もっと頑張れるのに頑張れていない」自分が嫌だという面からきていると思われる。
そう、だから自分の心の中では「やる」と決めたことに対してアクセルを踏むことはその瞬間から出来ると自覚している。
だからアクセルの心配はしていない。
ブレーキの必要性
しかしアクセルが強すぎるあまり、ブレーキが弱い。
いざやると決めたことに対して、納得できるまで突き詰めてしまうのが良さなのかもしれないが欠点だと思っている。
車だって、ブレーキがない車なんて怖くて乗れない。
進むことも止まることもできるから車として成り立つ。
ブレーキがないと自分の力で自分自身を壊してしまいかねないのだ。
実際、やると決めたことに対して真っすぐ進み続けているとダメージを受けていることに気づかない。止まらない。成果が出るまで走り続けている。
そして気づいたら壊れかけている。
生徒会長の時も、受験勉強の時も、就活の時も、真っすぐ走り続けていたが順調にいかないことがあり、気づいたら大ダメージを食らっていることがあった。
でも結局は心も身体も元気だからこそ頑張れるのであって、大事なのはベストパフォーマンスをし続けることだと最近になって気づいた。
そこで私の場合は、「あえてブレーキをかける」ことも意識しないとな、と考えたのである。
どうブレーキをかけるのか
ブレーキをかける、と言葉では言っても「じゃあどうするんだ」という問題がある。そこで考えたのが3つ。
①人を頼る
②余白を持つ
③自分との対話
だ。
①人を頼る
これまでの私はこれがなかなかできていなかった。周りに迷惑をかけるのでは、という気持ちと、信じ切ることが出来ないという気持ちがあり、ついつい自分でやってしまうことが多かった。
だけどそれでキャパオーバーした過去もある。
頼ることは恥ずかしいことではない。むしろ頼った方が、いい。
お互いに助け、助けられの関係が一番いい関係だ。
②余白を持つ
イマイチこれに関しては言語化しきれていない部分ではある。
が、娯楽の時間をつくったり、ボーっとする時間をつくったりと「息抜き」の時間もつくってあげることが大事なんじゃないかな、と思っている。
③自分との対話
これが一番大事だと思う。
外側の姿は周りの人も見ていて気づくかもしれないが、内側の心の変化に気づけるのは自分自身しかいない。だから究極、ブレーキをかけられるのは自分しかいないと思っている。
自分の感情の変化に敏感であること。時には頑張らないことを決める勇気も持ち合わせていたいものだ。
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アクセルとブレーキのバランスを保つことが、自分のベストパフォーマンスを継続して発揮し続けるために必要だと思っている。
ブレーキをかけないことが大事、と言われている中で、あえてブレーキを、というのは流れに反するのかもしれない。
だけど自分を誰よりも近くで見てきて行き着いた結果だから納得いっている。心にアクセルとブレーキを。
自己分析は就活時にだけやるものではない。生涯自己分析をしていくことで、その時その時の自分に合った選択が出来るようになると思う。
みなさんもよかったらぜひ。
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