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派遣スタッフの教科書~派遣で働くコツ~ 【実践編】⑧「時給アップのコツ」

こんにちは!
派遣スタッフの教科書と銘打って、人材派遣で働く方向けのTipsを紹介していきます。
今回は【実践編】編の第8弾!
「時給アップのコツ」
行ってみましょー!

「ひたすら具体的」で「生々しく」派遣スタッフの教科書を作るという狙いなので、僕の独断で、派遣で働く人が知っておくと良いことについて超実践的に解説していきます。
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※僕は事務系の一般派遣の営業経験が長く、ここでは主に登録型の人材派遣についての解説が中心になります。



せっかく働くなら、給料上げたいですよね

派遣で働く理由に「何らかの理由で正社員は合わないけど、それ以外の働き方の中では時給や待遇が悪くない」というものもあったりしますよね。

そうじゃない人でも、せっかく働くなら給料を上げていきたいと思うのが自然ではないかと思います。

派遣で働く方が給料をあげたいと思ったとき
・(スキルを身につけたりして)もっと時給の高い派遣先へ移る
・今の派遣先で時給をあげてもらう
という2つの方法があります。

今回は「今の派遣先で時給をあげる方法」について解説していきます。


業務量が増えたが根拠の交渉は激ムズ

まずは、派遣会社と一緒になって派遣料金をあげることで時給もあげていくという前提で話をします。

そのうえで最初に知っておいていただきたい原則は
「業務量が増えたが根拠の交渉は激ムズ」
ということです。

この理由は単純で、業務量が増えた分は残業として費用が支払われていることが多いからです。
労働者個人としては忙しくなったストレスは高いですし、全部が全部残業ではなく、効率よくこなしている部分はあると思ってしまいます。
でも、何の準備もしないで「業務量が増えた」ということを背景に時給をあげてもらおうとしても難航してしまうのです。
さらには、最初の期待値が今くらいのパフォーマンスをイメージしているから。と言われるとすぐに詰みます。


業務量が増えたという理由で時給をあげようと思えば、以下の2つが大切です。
①最初の職場見学やスタート段階で1時間・1日にどの程度の処理やパフォーマンスが期待されているかを明示してもらう
②残業時間を増やさずに今以上の業務量をこなし、①の何倍こなしているのか明示する(1.2倍増えたから1.2倍時給をあげて。とか。)

業務量を引き合いに出しての交渉は実は準備が大切になります。


業務の種類が明白に増えた

では、どのように交渉するのが良いのでしょうか。
業務量と比較すると時給交渉がしやすいパターンは「業務の種類が増えた」というものです。

例えば、英語→日本語の翻訳の仕事をしていたとします。
ところがある時、あなたが韓国語も話せることを派遣先に伝えたところ、韓国語→日本語の翻訳の仕事もお願いされるようになった。と言うパターンです。

正社員の働き方は人に値段がついてますから、給料は変わらない前提で仕事が追加されることは良くあります。(良くあっちゃダメですが)
派遣契約は仕事に値段がついてますから、仕事の種類が増えた分は「契約書に業務を追加し、値段を変更する」のか当然です。

この際、できれば難易度が同じレベルか上がってる方が良いです。
例えば、毎朝のミーティングの簡単な司会を頼まれたとか、掃除をみんなですることになったとかはスキルや役務として値段をつけるかと言えば、業務量が増えたと見なされるし、見なした方がとくです。
「簡単な仕事が増えたんだからその時間は時給下げます」という理屈になると困りますから。(派遣先には内緒ですよ!?)

また、交渉のタイミングや中身も大切なので、派遣会社としっかり連携しましょう。

全てを凌駕する交渉術

ここまでがスタンダードな時給アップの考え方です。
ここからは、1番強い交渉の仕方と知って欲しい大原則をお伝えします。

まずは1番強い交渉についてです。
ここまで、業務の種類が増えたら時給アップしやすいと言う話をしましたが、これはこの時点では交渉というほどのものにはなってません。
「業務増えた分、契約者変更して単価上げてください」だけだと交渉というよりもお願いに近いです。

これを交渉に一気に引き上げるのが、「これが叶えられないなら、次は更新しません」とか「これが叶わないなら、新しい仕事はお断りします」と言う一言です。
交渉とは何かと何かをテーブルに乗せて綱引きしあうものだからです。
お願いと交換条件で相手が困ったり、相手にプラスになることがないと交渉にならないのです。

もちろん、何でも強く交渉すればいいというものではないですが、「これからも続けるし、新しい仕事も受けます。できれば時給は上げてください」だと交渉としてはかなり弱いということを前提として考えると良いかと思います。

そもそも派遣契約と雇用契約は別物である

そして知っておいて欲しいことについてです。
それは「そもそも派遣契約と雇用契約は別物である」と言うことです。

今、少子高齢化(とか色々)を背景に(派遣会社から見れば)派遣で働く人の確保は大変です。
それにより、利益に余裕がある会社はほとんどないので、派遣料金が上がって派遣先からの支払いが増えないと時給も上げにくいので、派遣先への請求をあげる前提で話しましたが、本来は派遣料金が上がらなくても時給を上げることは可能です。
派遣契約と雇用契約は別物だからです。

先程の例でいえば
「時給〇〇円にならないなら、次の更新をしないで他の派遣会社や直接雇用で転職します。」
と言って、派遣会社が○○円を受ければOKです。

派遣先が派遣料金を上げなくても派遣会社から何としても手放したくないと思われれば時給を上げることが可能です。
極端に言えば、派遣料金は1500円、時給は2000円とかでも良いんです。(派遣会社は500円赤字ですけど)
もちろん、そんな話は基本的に受けないでしょうけど、何らかの理由でめちゃくちゃ困るならひょっとして…!?


最後に

今回は、派遣会社の利用方法の解説として「時給アップのコツ」というテーマで解説しました。
人材派遣を利用するなら、特に正社員と違う部分のメリットを最大限、活かして欲しいと思います。人ではなく仕事なら値段がついている特徴がある以上、業務と時給のバランスはいつも意識して、納得の派遣ライフを送っていただけると嬉しいです。

ちなみに、派遣社員から派遣先の正社員を目指したいという目標がある場合は時給の交渉をあえてしない方がいいこともあります。
その話はまた今度…

次回は「高評価をもらうコツ」について解説します。
では、また!




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