見出し画像

【目の話】構造をわかりやすく解説!

画像1

今回は「眼」のおはなしです!

眼の解剖を見てみると、想像してたよりずっと細かい機能が沢山で、

それらが解明されていることに驚きました!

想像よりも複雑でややこしかったですが、できるだけわかりやすくまとめていきたいと思います!!


※結構長いです。長いですが

「眼」について知りたいかたは是非最後まで読んでみてください(^^♪

目玉おやじb2


視覚器「眼」とは? 光の受容

画像2

「眼」とは何か?

眼は「光を受容する器官」です。

その構成は

■眼球
■付属器

というように分類されています。

(「付属器」って、なんか雑ですよね・・笑)


まずは「眼球」についてみていきます。

画像11


眼球とは? 脳と直結する器官

画像3

眼球は直径約25ミリの球状の器官で、重さは約7.5グラムとされています。


後半部分では、「視神経」→「脳」とつながっており、

眼は他の感覚器と比べても

余計な寄り道をせずに脳にリンクしている器官と言えます。

「視覚情報による思い込み」が強力なのもそのためだといわれています。

画像12

眼球の構成としては

■眼球壁
■内容物

で構成されており、

さらに眼球壁は三層構造でそれぞれに機能をもっています。

すでにややこしいですね・・!


それでは「眼球壁」について説明していきます。


眼球壁 最外層 「繊維膜」とは?

画像4


眼球の形を成す「眼球壁」の最外層は「繊維膜」と言う部分になります。


繊維膜は

■強膜
■角膜

に分類され、

前部6分の1が「角膜」 後部6分の5が「強膜」とされています。


強膜とは? 

画像15

「強膜」とは、、、滑らかで強靭な繊維性の結合組織でできている膜で、

血管が少ないため、「白く」見えます。

画像13

↑ 目玉おやじの白いとこは「強膜」ですね・・!

強膜の後部視神経を包む膜へと移行していきます。


角膜とは? レーシック手術のやつ

画像14

「角膜」「強膜」から続く部分になりますが、

強く湾曲しており、光の屈折を担う部分になります。

画像16

角膜には血管がないので、栄養分は「眼房水」という

「眼球の内容物」から栄養を供給されます。

三叉神経が分布しており、眼にゴミなどが入ったときにめちゃくちゃ痛むのはそのおかげです。


「角膜」といえば「レーシック手術」とかありますよね!

あれは角膜にレーザーを当てて湾曲の角度を矯正するそうです・・!

すごい技術ですよね~!


次は「繊維網」よりも1つ内側・中間層の解説です!

眼球壁 中間層 「眼球血管膜」とは?


画像5


「繊維網」の1つ内側・中間層は「眼球血管膜」と呼ばれる層になります。


この層は

■脈絡膜
■毛様体
■虹彩

と呼ばれる部位からできており

役割としては

・眼球に対して外部からの光線を遮る
・眼球に栄養を与える

ことを役割としています。

脈絡膜とは? 眼の暗室

画像17

「脈絡膜」とは、

「繊維網」の「強膜」の内側にある膜のことで、

メラニン色素細胞血管を多く含んでいるため暗褐色で、

光の乱反射を防ぐ役割をもっています。


毛様体とは? 眼の中の力持ち

画像18

毛様体は主に「水晶体」を支えたり、引っ張ることで

焦点の位置を変える役割を担っています。

「水晶体」は後述しますが、「眼球の内容物」の一つです。

画像19

毛様体は「脈絡膜」の前方部分が海綿様に厚く重なり
「手」みたいになってる部分
で、

中に「毛様体筋」という筋肉もあります。

この筋肉や「毛様体小帯」と呼ばれる繊維によって水晶体を支えたり
水晶体のふくらみを調整します。


虹彩とは? 瞳の色の違い

画像20

「虹彩」カメラで言う「しぼり」の役割を担っており、

中心には「瞳孔」という開口部があります。

瞳孔が開いてる~閉じてる~と言いますよね・・!あれです。


「虹彩」は「毛様体」から更に前方へ、「水晶体」を縁取るように伸びています。

画像21

虹彩には「瞳孔括約筋」「瞳孔散大筋」という筋肉もあり、これらによって

「しぼり」を利かせて眼球に入る光量を調節します。


「瞳孔括約筋」は副交感神経「瞳孔散大筋」は交感神経によって支配されています。

眼の「しぼり」は自律神経がスイッチ、というわけですね・・!


ちなみに、「眼(瞳)の色が違う」というのは

「虹彩」に含まれる色素細胞の多少によって変わっているそうです。

これは日射率と深く関係があり、

日射率が高い国や地域では、紫外線から眼球を守るために虹彩の色素細胞が多くなり、黒色や茶褐色な瞳になります。

色素細胞が少ないと「青」や「緑」、まれに「赤」な瞳になるそう。。


中には「オッドアイ」と呼ばれる、左右で瞳の色が違う人もいるそうです・・!

(女優の奥菜恵さんがオッドアイだそうです・・!)

画像22


眼球壁 最内層 「網膜」とは?

画像6


「網膜」とは、
眼に入ってきた光の刺激を神経の興奮に変えて視神経に伝える部位になります。

網膜は、前半部分を「網膜盲部」
後半部分を「網膜視部」といいます。

この境界線は「鋸状縁」と呼ばれています。

画像23

「網膜盲部」「虹彩」「毛様体」の内面まで覆っていますが、
光を感じない部位となります。

「網膜視部」は「脈絡膜」の内側の膜で、その構成は4段階です。

視神経細胞膜(神経性網膜)

双極細胞層(神経性網膜)

視細胞層(神経性網膜)

色素上皮からなる網膜
___________
脈絡膜

光が伝わると、上記のような流れで視神経へと刺激が伝達されていき、

最終的に眼球の奥から視神経が脳に向かって伸びていきます。


視神経が出る部位は少しくぼんだ形(視神経乳頭)になっており、

さらにその4ミリ外側にも、くぼんだ部位があります。

ここは「中心窩」と呼ばれる部位で、モノを見るときに焦点の合う場所で、

視力が最も発揮される場所だそうです・・!


というわけで

ここまでが「眼球」の「眼球壁」の解説になります。長い!

なかなか奥が深い器官ですね・・!

まだまだつづきます・・!

画像24


眼球 内容物とは? 名前は雑だけど重要

画像7

「眼球」の構成は

■眼球壁
■内容物

となっています。眼球壁については外・中・内の3層の解説をしてきました。

次は「内容物」の解説となります。

「内容物」というのは

■水晶体
■硝子体
■眼房水

の3つのことを言います。

画像25


水晶体とは? 白内障とは?

画像26

「水晶体」については、「眼球壁」の解説でもちょこちょこ登場してきましたが

直径約1センチの凸レンズ状組織となります。


特殊な繊維状の細胞でできており、柔らかくて弾性に富んだつくりになっています。

「眼球血管膜」「毛様体小帯」によって支えられ、「毛様体筋」によって膨らみを調節されます。

また、「瞳孔」を含む「虹彩」はこの「水晶体」を縁取るよう
毛様体から延長して存在しています。

画像32

「水晶体」が白く濁って光の通過を遮る症状を「白内障」といいます。

白内障
「水晶体」を構成するタンパク質「クリスタリン」が変性し白く濁ることで視界が白濁し、特に日中は光が乱反射してしまうため視界が真っ白になってしまう。
明確な原因は解明されておらず、手術療法によって水晶体の場所をずらしたり、水晶体の変わりにレンズを入れたりなどの治療法がある。

また、加齢と共に水晶体の水分が減少し、弾性を失うと焦点の調整力が低下し「老眼」となります。

老眼
正確には「老視」という。近くのものが見えずらい。また、焦点を合わせるのに時間がかかる、暗めの色のモノが見えずらくなる、といった症状を引き起こす。
発生の時期や度合いには個人差があり、もともとの「近視寄り」か「遠視寄り」かなどによっても視力の変化に違いが出る。


硝子体とは? 眼のゼリー

画像27

「硝子体」「水晶体」「網膜」の間に存在し、

「眼球」の後部5分の3をを占める、無色透明なゼリー状の物質です。


大部分が水分でできており、
眼球の内圧を保って、その形状を支えています。


眼房水とは? 眼圧と緑内障


「眼房水」は「眼房」と呼ばれる場所を満たしている液体です。

前眼房・・・「角膜」と「虹彩」の間
後眼房・・・「虹彩」と「水晶体」の間

「眼房水」は、血管のない「角膜」(眼球壁・繊維網)への栄養供給も担っています。

分泌と吸収を繰り返し、そのバランスによって眼圧を調整しています。

「眼房水」の循環バランスが崩れ、眼圧が高まりすぎると「緑内障」になってしまう恐れもあります。

画像28

緑内障
眼圧が高くなりすぎることで「視神経乳頭」(眼球奥の視神経が脳に向かってでていくところ)が圧迫・変形していき、視野異常や失明にいたる症状。


眼 「付属器」とは? あと少しで「眼マスター」

画像8

「眼」は

■眼球
■付属器

によって構成されています。

「眼球」については、前述部分で長々と解説してきました。
(正直疲れた。。)

あとは「付属器」の解説です!

あと少し!もうじき「眼」について語れる「眼マスター」へと近づけます!

画像29

眼の「付属器」とは

■眼瞼
■涙器
■眼筋

のことです。

眼瞼(がんけん)とは? 要するに「まぶた」

フリー素材-1

「眼瞼」とは、漢字は難しいですが、要するに「まぶた」のことです。


まぶたは眼球の保護の役割をしており、その内側には

血管と神経に富んだ「眼瞼結膜」と、
眼球の前面を覆う「眼球結膜」があり、

この結膜に細菌やウイルスによって炎症が起こると「結膜炎」となります。

結膜炎
眼が真っ赤になるやつです。細菌性・ウイルス性の結膜炎は感染する恐れもあります。

まぶたを開くのは眼瞼内部の「上眼瞼挙筋」
まぶたを閉じるのは「眼輪筋」
の働きによります。


涙器とは? 人は何故泣くの?

涙器(るいき)は涙腺と涙道のことで、涙の分泌をしています。

涙は平常時にも常に分泌がされており、眼球の乾燥を防いでいます。

画像31

平常時に分泌された涙は目頭のほうへ流れていき、
「涙小管」に吸収され鼻腔に流れていきます。


ちなみに、人間は悲しい時、嬉しい時、感情的な情動から大量の涙を流しますが、

この理由については様々な論があり、

・涙が頬を伝うことによるマッサージ効果によってストレス解消のホルモン分泌
「泣く」ことのリズム(すすり泣きリズム)による情緒の安定
・初期の人類が「火」に依存しており、「火災」が起きた際にその「煙」への防衛反応として涙を大量に分泌。仲間や財産を失う「悲しみ」と「涙」が結びついて記憶されている

などなど。色々言われているそうです。

また、涙の成分でいうと「感情から流した涙」は「通常の刺激での涙」に比べて

「タンパク質が多く含まれている」など

「感情と涙の成分には関係がある」といわれているそうですが、細かなことはまだわかっていないようです・・!

ロマンですよね・・・!


眼筋とは?

「眼筋」とは、眼窩の中にある、眼球を動かす為の筋肉のことです。

直筋群
・上直筋
・下直筋
・内側直筋
・外側直筋
斜筋
・上斜筋
・下斜筋

の6つの横紋筋になります。

「下斜筋」以外の筋は眼窩の後ろ側、
視神経を取り巻く「総腱輪」を起始部とし、

眼球の前半部の「強膜」に付着します。
上斜筋滑車という腱を通じて方向転換をし眼球の後半上面に付着)

「下斜筋」は眼窩の内側前方から起こり、眼球の後半下面に付着します。


これらの筋肉のおかげで、眼の方向を自在に動かせるんですね・・・!


まとめ 眼が疲れたので今回はこの辺で。

画像9

今回は「眼」について長々と解説してきました。

最初想像してたよりも、眼の構造は複雑で面白い!ロマンですね・・!


今回「眼マスター」に一歩近づき、前提知識を得たところで、

今度は「眼の雑学」的なことも記事にしていきたいと思います!

参考にしていただけると嬉しく思います(^^♪

最後までご覧いただきありがとうございました!

記事に「ご支援」していただけると非常に喜び、励みになります(^^♪
支援してくださった方には

■「おすすめ記事!」のマガジンに掲載をさせていただきます。
■アカウントをフォローしにいきます。
■記事への「スキ」をしにいきます。

是非よろしくお願いいたします(^-^)


よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは、記事にするためのインプット活動費に充てさせていただきます!